ヴァイオリニストは音になる

著者 :
  • 時事通信社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788714168

作品紹介・あらすじ

心に響く音…沈黙の音。喜び・悲しみ・苦しみの魂そのものが音に姿を変えて飛び、感動を分かちあう。「音と生きる、夢を追いかける」第3弾エッセー&音響・社会学者との対話2編収録!

感想・レビュー・書評

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  • 私は丁度、コンサート前にこの本を読み、プログラム、選曲や音へのこだわりがコンサートでも分かった。
    まもなく還暦を迎えるが、声も若々しく、日頃のトレーニングと体のケア、検査などが本にも記載されており、音楽は苦手だが、音響工学がわかる自分にとってはインスタ小道具も
    理解できてよかった。

    コロナ禍であったため、ホール内温度が上がらず、バイオリンの反響音が最後の最後の曲だけだったのが、残念。
    チューニングの難しさを感じた。今だけ440Hzでもいい気がすると思った。
    例えば、ドイツだと雨の日のコンサートが丁度、音の響きがいいそうです。天気だと今一らしい。バイオリンは繊細ですね。海外拠点の別の演奏家談。

  • デビュー40周年の真理子さんの今年の想いは「ひたすら生きたい」だ。12歳でデビューし、「天才」と言われたが、いかに努力をしてきたか、し続けていることがわかる。
    「願わくば、自分の選んだ道に誠意と信念を持ち、たゆまず努力を続け、虚勢を張らず、謙虚に卑下せず・・・」
    山岸教授との対話、特に「沈黙」についての記述は興味深い。

    とても真面目な人なのだと思う。先日、兄の明さんのコンサートで真理子さんも演奏されたが、とてもよかった。以前より明るくなられた気がした。イザイやバッハに込められた想い、2年前に亡くなられたお母さまへの祈り。これからも生卵を欠かさず頑張ってほしい、と読み終えたあと心から応援したくなる一冊だった。

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