学校の「当たり前」をやめた。 ― 生徒も教師も変わる! 公立名門中学校長の改革 ―

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  • 時事通信社
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レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788715943

作品紹介・あらすじ

宿題は廃止。固定担任制も廃止。中間・期末テストも廃止。およそ全国の中学校で行われていることを問い直し、本当に次世代を担う子どもたちにとって必要な学校の形を追求する、千代田区立麹町中学校の工藤勇一校長。自ら学習し、将来を切り拓く力は「自律」。大人が手をかけすぎて、あげくの果てになんでも他人のせいにするようなことにならないよう、中1から中3までの授業や行事を組みかえる。生徒や保護者に強く支持される学校づくりの全貌がここに。

感想・レビュー・書評

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  • この先生は本物だ。ツイッターを見ていなかったら知りえなかった本かもしれない。書店で見つけることはできたのか。ここしばらく忙しく、リアル書店ではなく、アマゾンで購入。いや、読んで良かった。こんな取り組みをしている先生がいる。クラス担任制の廃止、定期テストの廃止(そのかわり単元ごとのテストは実施)、宿題の廃止。言っていることがよくわかる。つねに、一段階上位の目標を意識して、そのために何ができるのか、いまやっていることはその目標にかなっているのか、そういったことを考えて行動する。いままでと違うことをしようとすると必ず反発はある。しかし、めげずに話し合って、その上位の目標に向かって改善策を練っていく。教育困難校での成功などを通して、自信を持たれてきたのだろう。これだけの取り組みが実践できるのは素直にすごいと思う。いやあ、かっこういい。そして、一番お気に入りの一行。というか、こういう発想がなかったので、この文章と出会ってちょっと視界が開けたというか、そういう気分です。「現代社会においては、特定分野の技能を磨き続けることが、その人の可能性を広げることにつながるのです。(ここまでは私も常にそう思っていました。)ちょっと変な言い方かもしれませんが、(ここからの発想がおもしろい)自分の進路は狭めていけばいくほど、その後の進路は広がると思います。」ツイッターで少し批判があるのも読みましたが、これだけのことを実践しているのは、やはりすごい!
    めずらしく、パートナーが最後まで読んでいた。

  • ①迷ったら理念、上位目的をベースに判断する
    ②子どもが社会の中で生きていけるのか、を基準にする
    ③保護者への当事者意識

  • 目的と手段を取り違えない
    上位目標を忘れない

    これ、出来ていなかったことに気付かされた。
    古い体質の企業には、多いんじゃないか?

    多忙にかまけて思考停止しがちだけど、
    常に意識して仕事にあたろうと思った。

  • 素直に羨ましいですね、こんな学校へ通えるのは。そんな時、親は、本を模範に家庭で何ができるか考えるべきですが、ちょっと思い浮かびません、残念。

    P25 学校で何より大事なもの
     学校の中で学習すべき内容を理解できるようにすること。
     「やらされる学習」ではなく、生徒たちが主体的に
     学ぼうとする仕組みを整えること。

    P29 テストを実施する目的
     「学力の定着を図る」ためのもの。

    P44 学校における体育の目的
     技能を高めることや競争心を養う事よりも
     運動の楽しさを求めること。

    P49  叱る優先順位が必要
     ・命が一番大事。
     ・人権や犯罪に関わる事は次に大事。
     
     こどもが問題行動を起こした時に叱る
     メッセージはとても大切。

     どうでもよいことなら、軽く注意を促す。
     命や人権にかかわる事、差別や暴力と言った
     行為には厳しく対処、自身の言動の意味を認識させる

    P55 書く意識
     他の人に読んでもらえるような、
     他社意識が欠如している。

    P78 トラブルを学びに変える。
     主体的に仲直りするプロセスを体験させる。
     ところが指導のポイント。

    P108 生徒たちが「手帳」でスケジュール管理。
     自らの行動を工夫して、よりよく社会を生きていく
     力を付けて欲しい。

     

  • 学校というのは思考停止のまま前例踏襲しがちなところだから、最上位の目的に照らして、そもそもどうすべきかを考える。
    命と人権を守る。犯罪は犯さない。それ以外は大したことではない。管理のためのマイクロマネジメントにはまり込むことなくルールを再構築する。

    ずいぶんと楽観的だと感じなくもないけれど、やればできるんで、やってないなと思うこと多数。

    その高い目的意識と、自分の充足感をうまく合致させられればよいのだろう。そのためにも、自分で決めることが大事だ。

  • ここまでやれるのだな、と。

  • 子どもがこの社会に適応して楽しんで生きていってほしい、と思いながら、自分にできていない事ばかりで、この学校に通わせたいと思った。
    目的が何か、目的が手段になっていないか、常に考える。
    すぐ目先の感情に振り回される自分にできなくてやりたいところ。そこの原則がブレないとやるべき事が見えてくる。
    どうでもいいことと叱ることを明確化する。
    命大切に、差別しない、犯罪はダメ
    対話による解決
    自律した大人になるためにどうするのか。
    精神論だけではなく、非常に実践的。ビジネス感覚のある先生だと思う。社会人になってから役に立つと思う。ノートのとりかた、手帳の使い方。本当に自分も学びたかったと思う。
    教師の負担も減らす。魅力ある外部の専門家もどんどん呼ぶ
    この世の中悪いもんじゃない、大人になりたい、と思えるような教育。
    みんなが楽しいと思えること
    慎重な子どもも手を挙げようと思えること
    介入しすぎない
    信用は行動の積み重ねからしか得られない
    公立校だから校長も変わってしまうのかな。
    著者が仰るとおり、正直なところ民間人校長かと思っていた。

  • フィンランドの教科書は実に興味深い。

  • 「前年度の通り」、「今までと同じです」、「そんなの無理」。そのような言葉や考え方が、思考を停止させている。時代は急速に動いている。立ち止まることは、後退を意味する。皆が現状に満足しているわけではないのに、言わない、動かない、動けない。
    出来ることから1つずつ、時にはリーダーになって、やっていかなくてはならない。

  • 当たり前を疑う。

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