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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784788905115
感想・レビュー・書評
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ペガサスクラブが提供する、小売業、フード・サービス業、その周辺産業における「作業」のありかたについての行動の原則の解説書です。
実務の原則、実務に精通したベテランが、みずからが通ってきたものを、残す、長大で重い記載が多いです。
前段は、店内作業の本質、現場作業の考え方という、原則と基本動作の精緻な解説になります
後段は、作業要領と、作業改善にて、省力化、合理化、への挑戦となっていて、簿記の精神にも通じるものがあると感じました。
一連の動作を分解して、ひとつひとつを考える。作業の種類を網羅して、スキルに応じて合理的にて、適切な者に割り当てるなどの解説です。
読み込めば、込むほど、ロジカルでわかりやすいものでした。
気になったものは以下です。
・自己啓発の手順 チェーンストア経営システムと生涯教育
①20歳代 現場オペレーション
②30歳代 コントロール&マネージ
③40歳代 マネージメント
④50歳代 アドミニストレーション
・マーケティングとマーチャンダイジングの違い
①マーケティングは、作る・売る立場、目線から、商品を提供していく活動
②マーチャンダイジングは、買う・使う立場・目線から、製品開発を主体した品揃え・提供方法に関する活動
・サービス:5つの原則
①商品があること ②商品が完全な形であること ③買いやすいこと ④感じがよいこと ⑤安いこと
・数量管理と、品質管理
①数量管理:インベントリ・コントロール、ユニットコントロール、品揃え
②品質管理:プロダクト・コントロール、クオリティコントール あわせて、キーピング・アンド・メインテナンスと総称する
・店舗作業
①初歩作業 パート、新入社員でもできる ②基礎作業 ある程度の社員 ③技能作業 熟練者が対応
・重要な店舗作業
①商品補充
②陳列作業
③値付作業 値段をつけることを値入という
・なくすことへの挑戦 目標:楽に、良く、早く、安く対応 そして、ムダ、ムラ、ムリをなくす
在庫⇒バックルームの在庫は諸悪の根源⇒売場に直接納品・陳列
検品⇒自前検品が原則
クリーンネス⇒商品・設備・備品を、つねに、最高の状態に保つこと
整理・整頓⇒整理はシステム化への第一歩
温度管理と鮮度管理
物流改革⇒ジャストインタイム
・作業改善
科学的管理法の誕生、IEのはじまり 作業分解・計測⇒最適値・最適方法の発見(不要の除去)⇒最適方法の改善(仮説立案)⇒仮説検証・確認・普及⇒標準化
OR:オペレーション・リサーチ
ワークスタディ ME(方法改善)、WM(作業測定)から、作業などの数値化を行う
IEの人間への適用・改善 ①疲労軽減、②質の向上、③時間の短縮、④経費の節減
4つの目標を達成するためにさらなる要素分解 ①時間、②人数、③不良率、④歩留り、⑤生産量、⑥疲労度、⑦作業のしやすさ、⑧安全性、⑨作業環境、⑩品質特性
作業改善の6原則
①目的追求の原則(何のため何をつかって)
②排除の原則(ムダの排除)
③好適化の原則(作業環境、従業員の生活環境を整える)
④技術化の原則(道具化)
⑤標準化の原則(整理・整頓、作業方法の標準化)
⑥分業化の原則(各人の能力を配慮した分業化、全体効率の追求)
小売では稼働計画表と作業割当で、改善の結果を確認する
目次
シリーズ刊行のねらい
本書のまえがき
1 店内作業の本質
1 店内作業
2 マニュアル
3 稼働計画
2 現場作業の考え方
1 現場の作業
2 基礎作業の種類と作業要領
3 基礎作業上の注意事項
4 技能作業の種類と作業要領
5 作業用具の改善
6 職務割当の目的と急所
7 作業割当の急所
8 受命と報告のルール
3 作業の要領
1 重要な補充発注作業
2 なくすことへの挑戦
3 検品
4 クリンネスの意義と作業内容
5 整理と整頓
6 温度管理と鮮度管理
7 店舗を支援する物流システム
4 作業改善
1 IEの始まり
2 作業を測る
3 稼働計画表へ
用語索引
ISBN:9784788905115
。出版社:実務教育出版
。判型:4-6
。ページ数:248ページ
。定価:1359円(本体)
。発行年月日:1996年06月30日第18版発行詳細をみるコメント0件をすべて表示
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