ザグを探せ! 最強のブランドをつくるために

  • 実務教育出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788907751

感想・レビュー・書評

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  • 現代におけるブランド構築戦略の要諦を語る。
    英語の原文はよくわからないが、和訳では、そのキーワードは「ザグ」である。
    人がジグなら自分はザグを行け。「過激な差別化」を目指せ。

    序章:
    現代の真の競合相手は、直接、間接の競合商品ではなくて、極度の"氾濫"だ。
    競争の最強の障壁は、消費者の頭の中。ここがブランドを決める。
    消費者が求めるのは、機能やメリットではなく集団としてのアイデンティティだ。
    →「これを買ったらどんな自分になれるんだろう?」

    PART1 ザグ探し:
    ・「良さと違い」を兼ね備えるアイディア。
    ・「空白」に目を向けろ。
    ・まだサービスを受けていない集団は誰か?

    PART2 ザグのデザイン:
    ・あなたのビジネスの核(=金儲けを超えた目的)は何かはっきりさせよ。
    ・献身と信頼に繋がるビジョンを示すのがリーダーの仕事。
    ・ビジョンがなければ部門の殻に篭る。
    ・べき乗則→ 一番乗り+人気=主導権
    ・フォーカスと差別化に加えて、トレンドの大波に乗れ。
    ・そのザグは「ユニーク」か?
    ・ブランドの成功は成功を呼ぶ。
    ・「私たちのブランドは( )、唯一の( )である」
    ・ブランドはすべての人が貢献し、恩恵を受けるエコシステムの一部。
    ・名前はもっとも価値ある財産。
    ・適切に実行できなれければ戦略は計画にすぎない。
    ・顧客は特定の接点からブランド体験をするから、その選定をよく考えろ。
    ・先にロイヤルティを持たないといけないのは企業のほう。それが顧客に伝わってはじめて双方向のロイヤルティが生まれる。
    ・強力なポートフォリオ構築で重要なのは「引き算」。不整合を切り捨てる勇気。

    PART3 ザグを一新する:
    ・チョキ(フォーカス)→グー(複数の勢い)→パー(大規模)
    ・ブランド構築の中心問題は「複雑組織にいかにシンプルなアイディアを実践させるか」
    ・ザグを探すときは、従業員に尋ねてみるといい。
    ・市場全体は1企業よりもすばやく動いている。

    まとめ章からいろいろ引っ張ってきた。
    短い本だけれど重要な考え方が詰まっており、大変勉強になる。
    でも、「ズバーン」って刺さった気持ちにならないのは、僕にブランド・マーケ
    ティングの経験がないからかもしれない。
    経験がなくても想像力を持って自分の中に受け止められるようになりたい。

  • 考え方はわかり易く、文章も比較的簡易でした。
    ただ、ちょっと読み応えとしては物足りなさを感じましたが、ちょっとした時に読み返すと気づきもある本です。

  • 競合他社が「ジグ」ならば、自分は「ザグ」になれ。
    差別化ではなく「過激な」差別化を目指せという趣旨。

    肝心の「過激な」差別化についての具体的手法、及び実例が薄く、ブランド論の入門書のような内容になっています。
    あとアル・ライズやクリステンセンの主張とも重なるところも多く、オリジナリティには欠ける印象。
    とにかくタイトル負けしてる感は否めませんが、1日で読める薄い本なのでさらっと読めるし、所々なるほどと思えるポイント(P78など)も多いんで読んで損はないでしょう。

    内容は3点だと思いましたが、巻末に付いている推薦図書一覧がいいので4点にしておきます笑

  • 509.57/22
    新宿2階
    ※詳細はOPACを検索してください。詳細検索画面でISBNでの検索も可能です。

    「ザグ」はジグザグ線のザグのことです。(ガンダムの話ではありませんでした。)
    競合相手が「ジグ」の方向へ進んでいるなら、
    あなたたちは反対の「ザグ」へ進むべき、ということだそう。

  • ブランド拡張の負のループ

    企業は利益を伸ばす必要に迫られる
    よってブランドを拡張する
    すると短期的には利益が増大する
    しかし長期的にはブランドのフォーカスが曖昧になる
    すると利益の減少につながる
    よって利益を伸ばす必要に迫られ再び同じプロセスを繰り返す

    グーチョキパーの法則

    自分の唯一性とは?

    ヒットを打つには誰もいないところ。パレードを見つけてその先端に行くこと。

  • 20100128 ユニークであれ!違いを生み出せ!いや極端な違いを!

  • 22/4/8 70 デザインがよいなー
    市場空間のすき間を探すには、直観に反する能力が必要だ。人間の知覚システムは、そこにないものではなく、そこにあるものを認知するようプログラムされている。知覚論では、「そこにあるもの」と「そこにないもの」の違いは、「図」と「地」、または「正の空間」と「負の空間」と呼ばれている

    リーダーになるのは、そんなに難しいことじゃないわ。パレードを見つけて、その先頭に立てばいいんだもの

    嬉しくなるぐらいお下劣、だけどちょっぴりおばか>フーターズ

    本当のロイヤリティとは、お金で買い取るものではなく、努力して”勝ち取る”ものである。

    組織は、「それまでとは違うことを実行し、それまでとは違う点を重視し、それまでに持っていなかったスキルを獲得」する必要がある

    ブランドを構築するうえで最も重要な原則のひつとは「整合性確保」の強化だ。ブランドの整合性確保に成功すると一貫性が生まれるが、失敗すると予算を無駄にする羽目になる。

    組織の人々は変化を好まないという神話がある。実際には、人々は変化を望んでいる。変化させられるのが嫌いなだけだ。

  • ザグとは、「ジグザグ線」の「ザグ」。つまり、競合相手が「ジグ」の方向へ進んでいるなら、反対の「ザグ」へ進むべき、というわけです。「違い」それも「極端な違い」が競合相手とはまったく違うものをつくり、ブランド化出来ると言うもの。

    この本はブランド作成の具体的な流れに沿って説明されているので、たんに読むだけでなく、内容を体系的にまとめて実践することが大事でしょう。本誌の中に、17のステップとポイントが書かれている綴じ込み付録のようなページがあるけど、自分の考えてまとめて見直す方がよりいいかと思います。

    ブランドの成長過程は、チョキ、グー、パーと言うのもなかなか面白い視点でした。さらに、巻末の「マーティからのおすすめ本」も興味深い本が並んでいて、参考になります。
    しかし、この本を買った本当の理由は、最初「ザクを探せ」と言うタイトルかと思ったので、、、ガンダムのザクを探すとどうして最強ブランドをつくることになるのだろうと、思って手にして「ザグ」と言うことに気がついたです。もし「最強のブランドをつくるために」なんてタイトルだったら買わなかったかも。

  • ブルーオーシャンについて書かれた本。

    人と異なること(zag)を見つけ、企画し、築き上げ、一新するという、差別化を図るための一連のプロセスが説明されている。

    誰もいない場所(zag)への最短の道は、ライバルの行動を見て、それとことなること、いや、完全に異なることを実践すれば良い

    意表を突く、人と異なる考え(zag)は、多くの人にとっては本能的に受け入れがたい。が、推奨する。
    このアイデアを成功させる秘訣の一つは、「空白地帯」、つまり、現在誰もいない場所を探すことだ。

    ***

    ブルーオーシャンがカッコよくて、素敵だということは頭では理解できる。
    しかし、行動に移すのが難しいこともすぐわかる。

    怖いからだ。

    しかし、得られるリターンが大きければ、それを享受した人たちの幸せが大きいのなら、挑戦していくべきだと思う。

    難しい=乗り越えた時に頭一つ抜きだせる
    と、考えれば動ける

    ***

    >ブランディングとは、
    顧客があなたの商品やメッセージをどう思っているのかが重要なのであって、あなたが顧客に対して”語る”こととは全く関係なのである

    という言葉が、最近理解できてきた。
    どんなメリットを謳えば、顧客に響くのか。そこにうんぬんしている暇があれば、顧客はどう思っているのかを真剣に考えることが大事だ。そして、それらはほとんど口外されない。

    1.他己視点の徹底
    2.ニーズの把握
    3.ニーズの商品化
    4.ファン層の囲い込み

    かな◎

  • ブランド戦略と経営戦略のキモがわかる。

    「ザグ」とは・・・ジグザグの「ザグ」。
    ジグザグの線は「ジグ」という方向と、その逆の「ザグ」という方向からなる。
    競合他社が「ジグ」なら自分は「ザグ」へ・・・差別化戦略のキーワード。

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著者プロフィール

デザイン思考のオリジネーターのひとり。ビジネスとデザインの架け橋として、Apple、Google、Microsoft、Skype、Twitter、Patagoniaなど世界有数の革新的企業からの業務依頼を獲得するとともに、そうした実務経験を通じて会得した秘訣や極意を、著書、講演、ワークショップ等で公開、共有してきた。著書に『ブランド・ギャップ』『ザグを探せ』『デザインフル・カンパニー』などがある。

「2016年 『小さな天才になるための46のルール』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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