ザグを探せ! 最強のブランドをつくるために

  • 実務教育出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788907751

作品紹介・あらすじ

「フォーカス」「差別化」「トレンド」「コミュニケーション」。この4つの観点から、シンプルでユニークなアイデアを最強のブランドに築き上げるための方法論を具体的に伝授。

感想・レビュー・書評

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  • vol.163 見落としていた!ブランド戦略のニッチな経営戦略の指南書。
    http://www.shirayu.com/letter/2012/000328.html

  • ビジネス

  • 今までに存在しない良いものというのは、市場調査では低評価で、すでにコモディティー化しているものほど市場調査では高評価、というのはよくわかる。

    数値的根拠とか競合他社と横並びとか言っているうちは、オンリーワンのものなんて作れない、ってことなのは納得。

    絶対成功するなんて保証はどこにもないところで「正しいという可能性があるくらい狂った理論」にしかすがるものがない、というのは救いのように思える。これってオカシイかな?

    しかし、アメリカの市場調査で市場はSUVのニューモデルを望んでいる、という結果を見てミニクーパーの投入を決断してヒットさせたBMWの、社内でその提案と決断をした人の頭のなかを覗いてみたいものですね。

  • うーん、イマイチかな

  • タイトルのザグとは何か気になっていたのですが、皆がジグを目指しているときにザグの方向を目指せと言う意味で、ブランディングで差別化を行うという意味でした。

    本書は三部構成となっており

    PART1ではザグの探し方とし
    誰もいない市場を狙い、ニーズを見定め、情勢(トレンド)を味方につけることの重要性を説いています。

    PART2では17のチェックポイントを用いて自社のブランドについて考え、どのように展開していくべきなのかを考えていきます。
    ブランド名やブランドを取り巻く環境、競合他社と差別化できる点、顧客の育て方、商品戦略などなど。
    さらりと書いてあるので読み流すことも可能だけど、この部分をしっかり突き詰めて自社ブランドに当てはめて考えることで、いろいろなアイデアが出てくるのではないでしょうか。

    PART3では
    ブランドのライフサイクルの中でいかに展開していくか、競合との関係や柔軟性を失っていく組織をどのように変化を促すかなどについて述べられています。。


    巻末に本書のまとめと、オススメ本のリスト、さらに企業のネーミングについての批評があります。

    決して内容は深くないが、ポイントは外していない感じの本です。
    チェックシートがついているので課題となどポイントを探すきっかけとなる一冊として役に立つのではないでしょうか。

  • 改めて、とがったブランド作りがいかに大事が

    理解できた気がする。

    仕事始めたら、また読んでみたいかも。

  • 0、ザグを探せ
    ・ブランドとは、商品、サービス、企業に対する消費者の直感である
    ・ブランディングの定義消費者に喜びを与えることで、長期的な価値を築くこと
    ・「売り込む」のではなく「引き込む」
     消費者は買わされるのを嫌う
     集団で買う
     「この商品を買ったら、どんな自分になれるか?」考える
    ・重要なのは「違い」

    1、ザグを探す
    ・誰もいないところを狙え
    ・ニーズを明らかにする
    ・トレンドを探す

    2、ザグをデザインする
    ・フォーカスと「差別化」にトレンドが加わり、それを説得力のある「コミュニケーション」が取り囲めば、ザグの基本要素がそろう
    ・チェックポイント
     ①あなたたちは何者か
     ②何をしているのか
     ③ビジョンは何か
     ④捕らえているトレンドは?
     ⑤ブランドを取り巻く状況は?
     ⑥あなたたちの唯一性は?
     私たちの~は、~、唯一の~である。
     ⑦足し引きすべきものは何か?
     ⑧ブランドを愛するのは誰か?
     ⑨敵は誰か
     ⑩何と呼ばれているか
     ⑪ブランドをどう説明するか
     ⑫メッセージをどう広めるか
     ⑬人々とどうつながりを持つか
     ⑭顧客がする体験は?
     ⑮顧客ロイヤルティをどのように獲得するか
     ⑯成功をどう拡張するか
     ⑰ポートフォリオをどのように守るか
     
    3、ザグを一新する

  • 「フォーカス」「差別化」「トレンド」「コミュニケーション」。この4つの観点から、シンプルでユニークなアイデアを最強のブランドに築き上げるための方法論を具体的に伝授。(Amazon.co.jp)

    サブタイトルが「最強のブランドをつくるために」と謳ってあったので、おおよその想像はついたが、『ザグってなんだ?』と気になり読み始める。

    著者によると、ブランド構築をする際に、商品・サービスが極度に氾濫する現代においては、一歩リードするための「差別化」だけでは不十分だとのこと。必要なのは「過激な差別化」。みんなが「ジグ」ならあなたは「ザグ」といった極端な戦略を考えるべきと教えてくれる。なるほど。ジグザグのザグってコトなんだ。

    過激な差別化を簡潔に表現するならば、新市場を見つけること。ブルー・オーシャン戦略にも通じると思うが、競合が存在しないため、数年先の利益を見据えて生み出すことができる。本著は、これらを実践するために以下のステップで教えてくれる。

    1. ザグを探す
    2. ザグをデザインする
    3. ザグを一新する

    なるほど。ブランド構築をする際のおさらいをしっかりさせていただいた感じかな?また、企業(組織)が成長する過程で、ブランド戦略も3段階あるとし、「グー・チョキ・パーの法則」を用いて教えてくれる。新市場へ乗り込む際には、「2段式ロケット」で新市場での収益構造モデルを完成させるやり方も納得。これからブランド構築をする、もしくはブランド戦略を変更するといった時にはオススメかな。俯瞰的で体系的な理論を学べるので、まずは手始めに読んでみるといいと思う。

  • 世の主流がジグであるなら、ザグを作りだしてその「良さ」と「違い」を強調してブランドにしろという主張はとくに驚きもない。
    成功するザグは、発売前には消費者の評判が悪いことが多いというのはなるほどと思った。
    「違い」の要素として、気持ち悪い、醜い、おかしい、変わっている、奇抜というものが含まれているからだそうだ。
    組織でブランドを生み出す場合、この「違い」を容認できるかがカギとなるのだろう。

  • http://www.slideshare.net/lynjang/newyorklife
    ザグつまり独自ブランドをデザインする方法が載っています。たぶん文末についてた付録と一緒。
    本書はこれの詳細を説明するものです。自分で何かブランド・ショップを作るときに参考にしたいです。

  • 現代におけるブランド構築戦略の要諦を語る。
    英語の原文はよくわからないが、和訳では、そのキーワードは「ザグ」である。
    人がジグなら自分はザグを行け。「過激な差別化」を目指せ。

    序章:
    現代の真の競合相手は、直接、間接の競合商品ではなくて、極度の"氾濫"だ。
    競争の最強の障壁は、消費者の頭の中。ここがブランドを決める。
    消費者が求めるのは、機能やメリットではなく集団としてのアイデンティティだ。
    →「これを買ったらどんな自分になれるんだろう?」

    PART1 ザグ探し:
    ・「良さと違い」を兼ね備えるアイディア。
    ・「空白」に目を向けろ。
    ・まだサービスを受けていない集団は誰か?

    PART2 ザグのデザイン:
    ・あなたのビジネスの核(=金儲けを超えた目的)は何かはっきりさせよ。
    ・献身と信頼に繋がるビジョンを示すのがリーダーの仕事。
    ・ビジョンがなければ部門の殻に篭る。
    ・べき乗則→ 一番乗り+人気=主導権
    ・フォーカスと差別化に加えて、トレンドの大波に乗れ。
    ・そのザグは「ユニーク」か?
    ・ブランドの成功は成功を呼ぶ。
    ・「私たちのブランドは( )、唯一の( )である」
    ・ブランドはすべての人が貢献し、恩恵を受けるエコシステムの一部。
    ・名前はもっとも価値ある財産。
    ・適切に実行できなれければ戦略は計画にすぎない。
    ・顧客は特定の接点からブランド体験をするから、その選定をよく考えろ。
    ・先にロイヤルティを持たないといけないのは企業のほう。それが顧客に伝わってはじめて双方向のロイヤルティが生まれる。
    ・強力なポートフォリオ構築で重要なのは「引き算」。不整合を切り捨てる勇気。

    PART3 ザグを一新する:
    ・チョキ(フォーカス)→グー(複数の勢い)→パー(大規模)
    ・ブランド構築の中心問題は「複雑組織にいかにシンプルなアイディアを実践させるか」
    ・ザグを探すときは、従業員に尋ねてみるといい。
    ・市場全体は1企業よりもすばやく動いている。

    まとめ章からいろいろ引っ張ってきた。
    短い本だけれど重要な考え方が詰まっており、大変勉強になる。
    でも、「ズバーン」って刺さった気持ちにならないのは、僕にブランド・マーケ
    ティングの経験がないからかもしれない。
    経験がなくても想像力を持って自分の中に受け止められるようになりたい。

  • 考え方はわかり易く、文章も比較的簡易でした。
    ただ、ちょっと読み応えとしては物足りなさを感じましたが、ちょっとした時に読み返すと気づきもある本です。

  • 競合他社が「ジグ」ならば、自分は「ザグ」になれ。
    差別化ではなく「過激な」差別化を目指せという趣旨。

    肝心の「過激な」差別化についての具体的手法、及び実例が薄く、ブランド論の入門書のような内容になっています。
    あとアル・ライズやクリステンセンの主張とも重なるところも多く、オリジナリティには欠ける印象。
    とにかくタイトル負けしてる感は否めませんが、1日で読める薄い本なのでさらっと読めるし、所々なるほどと思えるポイント(P78など)も多いんで読んで損はないでしょう。

    内容は3点だと思いましたが、巻末に付いている推薦図書一覧がいいので4点にしておきます笑

  • 509.57/22
    新宿2階
    ※詳細はOPACを検索してください。詳細検索画面でISBNでの検索も可能です。

    「ザグ」はジグザグ線のザグのことです。(ガンダムの話ではありませんでした。)
    競合相手が「ジグ」の方向へ進んでいるなら、
    あなたたちは反対の「ザグ」へ進むべき、ということだそう。

  • ブランド拡張の負のループ

    企業は利益を伸ばす必要に迫られる
    よってブランドを拡張する
    すると短期的には利益が増大する
    しかし長期的にはブランドのフォーカスが曖昧になる
    すると利益の減少につながる
    よって利益を伸ばす必要に迫られ再び同じプロセスを繰り返す

    グーチョキパーの法則

    自分の唯一性とは?

    ヒットを打つには誰もいないところ。パレードを見つけてその先端に行くこと。

  • 20100128 ユニークであれ!違いを生み出せ!いや極端な違いを!

  • 22/4/8 70 デザインがよいなー
    市場空間のすき間を探すには、直観に反する能力が必要だ。人間の知覚システムは、そこにないものではなく、そこにあるものを認知するようプログラムされている。知覚論では、「そこにあるもの」と「そこにないもの」の違いは、「図」と「地」、または「正の空間」と「負の空間」と呼ばれている

    リーダーになるのは、そんなに難しいことじゃないわ。パレードを見つけて、その先頭に立てばいいんだもの

    嬉しくなるぐらいお下劣、だけどちょっぴりおばか>フーターズ

    本当のロイヤリティとは、お金で買い取るものではなく、努力して”勝ち取る”ものである。

    組織は、「それまでとは違うことを実行し、それまでとは違う点を重視し、それまでに持っていなかったスキルを獲得」する必要がある

    ブランドを構築するうえで最も重要な原則のひつとは「整合性確保」の強化だ。ブランドの整合性確保に成功すると一貫性が生まれるが、失敗すると予算を無駄にする羽目になる。

    組織の人々は変化を好まないという神話がある。実際には、人々は変化を望んでいる。変化させられるのが嫌いなだけだ。

  • ザグとは、「ジグザグ線」の「ザグ」。つまり、競合相手が「ジグ」の方向へ進んでいるなら、反対の「ザグ」へ進むべき、というわけです。「違い」それも「極端な違い」が競合相手とはまったく違うものをつくり、ブランド化出来ると言うもの。

    この本はブランド作成の具体的な流れに沿って説明されているので、たんに読むだけでなく、内容を体系的にまとめて実践することが大事でしょう。本誌の中に、17のステップとポイントが書かれている綴じ込み付録のようなページがあるけど、自分の考えてまとめて見直す方がよりいいかと思います。

    ブランドの成長過程は、チョキ、グー、パーと言うのもなかなか面白い視点でした。さらに、巻末の「マーティからのおすすめ本」も興味深い本が並んでいて、参考になります。
    しかし、この本を買った本当の理由は、最初「ザクを探せ」と言うタイトルかと思ったので、、、ガンダムのザクを探すとどうして最強ブランドをつくることになるのだろうと、思って手にして「ザグ」と言うことに気がついたです。もし「最強のブランドをつくるために」なんてタイトルだったら買わなかったかも。

  • ブルーオーシャンについて書かれた本。

    人と異なること(zag)を見つけ、企画し、築き上げ、一新するという、差別化を図るための一連のプロセスが説明されている。

    誰もいない場所(zag)への最短の道は、ライバルの行動を見て、それとことなること、いや、完全に異なることを実践すれば良い

    意表を突く、人と異なる考え(zag)は、多くの人にとっては本能的に受け入れがたい。が、推奨する。
    このアイデアを成功させる秘訣の一つは、「空白地帯」、つまり、現在誰もいない場所を探すことだ。

    ***

    ブルーオーシャンがカッコよくて、素敵だということは頭では理解できる。
    しかし、行動に移すのが難しいこともすぐわかる。

    怖いからだ。

    しかし、得られるリターンが大きければ、それを享受した人たちの幸せが大きいのなら、挑戦していくべきだと思う。

    難しい=乗り越えた時に頭一つ抜きだせる
    と、考えれば動ける

    ***

    >ブランディングとは、
    顧客があなたの商品やメッセージをどう思っているのかが重要なのであって、あなたが顧客に対して”語る”こととは全く関係なのである

    という言葉が、最近理解できてきた。
    どんなメリットを謳えば、顧客に響くのか。そこにうんぬんしている暇があれば、顧客はどう思っているのかを真剣に考えることが大事だ。そして、それらはほとんど口外されない。

    1.他己視点の徹底
    2.ニーズの把握
    3.ニーズの商品化
    4.ファン層の囲い込み

    かな◎

  • ブランド戦略と経営戦略のキモがわかる。

    「ザグ」とは・・・ジグザグの「ザグ」。
    ジグザグの線は「ジグ」という方向と、その逆の「ザグ」という方向からなる。
    競合他社が「ジグ」なら自分は「ザグ」へ・・・差別化戦略のキーワード。

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著者プロフィール

デザイン思考のオリジネーターのひとり。ビジネスとデザインの架け橋として、Apple、Google、Microsoft、Skype、Twitter、Patagoniaなど世界有数の革新的企業からの業務依頼を獲得するとともに、そうした実務経験を通じて会得した秘訣や極意を、著書、講演、ワークショップ等で公開、共有してきた。著書に『ブランド・ギャップ』『ザグを探せ』『デザインフル・カンパニー』などがある。

「2016年 『小さな天才になるための46のルール』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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