ウォーレン・バフェット 史上最強の投資家 資産1260億ドルへの軌跡

  • 実務教育出版 (2024年9月25日発売)
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  • 本 ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788908352

感想・レビュー・書評

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  • 翻訳をした人から送って貰った。
    ウオーレン・バフェットはアメリカ資本主義のレジェンドであるJP・モルガンを凌ぐ偉業を今まさに成している。稀代の投資家であり企業家である。
    株式市場や企業経営の仕組みを熟知し上場企業を厳選し長期で投資をし統制して価値向上をはかる。
    ガイコ・コカコーラ・アメックス・MS・Apple‥。

    この本は彼を長年研究する大学教授が生い立ちから人生観や実際の株式投資・事業運営について、記録や書簡・発言を集約しまとめたものである。個別株の投資も時系列で振り返り失敗案件も事細かに描写している。彼のすべてを取り上げているので改めて確認するのには有効である。金融・経済専門の翻訳者が紡ぐ表現は特殊な金融文化の日本にアメリカの草の根投資文化を上手く伝えている。このタイミングで上梓する意義も充分にある評伝である。

    株式投資について、彼の投資哲学と驚異的な実績は古今東西この人以上の存在を自分は知らない。
    企業の価値評価を重視しムードに酔わずわからないものには投資しない。6歳の時から働きお金を貯めて増やすために株式を買い始める。地元図書館の経済関係の本はすべて読みコロンビア大学のMBAで『賢明なる投資家』『証券分析』著者のベンジャミン・グレアムに師事する。若い頃の失敗投資先「バークシャー・ハザウエー社」は時価総額がアメリカで8番目の1兆ドル企業になった。同じ多読家で洞察に富む7歳年長のチャーリー・マンガーを盟友として独特の投資会社を作り上げた。世界一の資産家にランクされたこともあるが実際の姿はコーラとハンバーガーの食事をする地味な生活の94歳の老人である。高所得者には税率を上げてもっと納税させるべきと言う。
    お金に罪悪感を持たず、投資で利益を貪欲に追求し節税もし、稼いだお金をすべて生きているうちに慈善事業に寄付をして、財産を残さない。2006年ビル&メリンダ・ゲイツ財団への360億$の寄付は個人としては全米史上最高額であり、その後も続けている。
    人生の目的を「周りの人に愛されること」とする
    “オマハの賢人”は多くの人に慕われ尊敬される。
    格差や強欲の負の側面を超えて、自由と競争の資本主義を堪能しそのダイナミズムを実証する。

    40数年前、証券の仕事をしていた時ウオーレン・バフェットを知り、彼の考えや実績に共感し興奮した。彼の生き様から受けた衝撃は今も忘れない。
    以来、自分が最も尊敬する人として
    仕事に取り組む確信を与え続けてくれた。
    現役を離れた今だからそのことがよくわかる。

    従来ウオーレン・バフェットの本は相当読んできたが、この本を読み彼に教えられた様々な知識と
    仕事や人生を処する覚悟を改めて思い出す。
    送ってくれた翻訳者に感謝である。

  • バフェット本は何冊も読んでいるので新しい発見はあまりない
    ・株式市場に新規参入する人に、積極的に投資せよと勧めるのは、若い人にヘロインを吸えとそそのかしているのと変わりない
    ・ギビイングビレッジ(生きているうちに自分の資産の半分を慈善事業に寄付する活動)に参加
    ・多くの贅沢品は、生活を必要以上に複雑にしてしまう

  • 京都の大垣書店にあったので思わず手に取ってしまった。というか買ってしまった。

    内容はまあよくあるウォーレン・バフェット本で特に途中の投資事例みたいなのはいつものごとく面白くないんだが、全体としては非常に網羅的に彼の人生や投資哲学に触れられていて面白かった。

    ただし、ド素人のわたくしが読んでるだけでも10か所くらい誤字脱字があり、思わず出版社に誤字脱字報告を送ってしまった。次回刷られる版から修正が入るようなので、これから買う皆さんが快適に読めるのは私のおかげだと思って感謝するように(笑)

  • 教えに近い

  • 投資哲学がすごい

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