「起業」の歩き方: リアルストーリーでわかる創業から上場までの50のポイント

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  • 実務教育出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788910690

感想・レビュー・書評

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  • ウォーターダイレクト社の立ち上げと、自社(レオス)と、他の今までの経験を渾然と、(特に)起業時の会社の在り方について語った本。中身が濃いと思います。

    ・小松社長(ミュージック・セキュリティーズ)とはじめて出会ったのは彼がまだ20代前半で、私がゴールドマンサックスに在籍していた頃のことです。1本の内線電話をとったのが始まりでした。「小松と申しますが、聞いていただきたい事業プランがありますので、いまからそちらに行ってよろしいでしょうか」
    突然の申し出ではありましたが、たまたま時間が開いていた私は承諾しました。内線ということは当然身内からの連絡ですから、きっと営業担当者からの相談だろうと思ったからです。
    しかし、ドアをノックして入ってきたのは、どう見てもゴールドマンサックスの社員とは思えない青臭い若者でした。
    …彼は起業の夢を実現するための突破口として、ゴールドマンサックスにアルバイトとして潜り込んで投資の専門家である私に相談するという方法を考え、実際に行動に打って出たのです。

    ・ウォーターダイレクトの伊久間社長がこだわったのは、顧客と直接コミュニケーションできる販売方法でした。そのメリットは、顧客情報を直接握ることで独自のマーケティング戦略を練ることができること、顧客からの声をダイレクトに聞けることでより細かくサービスの向上をはかれることなど、いろいろとあります。
    私もいまの時代は顧客をつかんだ会社が生き残れると考えています。この10年でなぜアップルが急成長し、ソニーが低迷したか。その答えもこれに尽きるのではないでしょうか。

  • 著者自身が創業に関わった経験を通じて、ベンチャー企業経営にありがちな問題や状況への対処法を語った本。

    企業の各成長ステージに合わせて語られているが、その最初の部分である「スタートアップ」の章を中心に読んだ。その理由としては、自分の課題意識が「何かを新しく始める」「何かを成し遂げる」ということに関してどのような心構えを持つとよいか、という点にあると考えていることが大きいかもしれない。また、依然テレビ番組で著者が語っているところを見て、その内容や雰囲気に引き込まれるものがあったから。

    自分なりにそのエッセンスを抽出するならば、「人に甘えたり、頭を下げたり、足を使って走り回ったりできるか、それだけプライドを捨ててなりふり構わず本気で取り組めているか」と問いかけにある。起業するかどうかにかかわらず重要な精神であり、自分に不足しがちな心構えだと思う

    以下は本文で気になった箇所を抜粋する。

    ・知りたい情報がある時に、臆せず「教えてください」と周囲を頼れる力。困った時に正直に状況を説明し、「助けてください」と請える力。
    ・「貧乏は傲慢である」…成功しない人は、頭を下げるべき時に下げない
    ・甘えることは性別や年齢、容姿などは関係なく、誰でもいつでもできることです。「自分は他人に甘えるようなキャラじゃない」と言っているようならば、そこまで本気ではないという証拠です。
    ・最終的には「何度でも頭を下げられるか」だと思います。…真のプライドを持つ人は、他人に頭を下げるくらいでは揺るがない自身や信念を持っています。「志は高く、頭は低く」
    ・私の知り合いの飲食店経営者は、…閉店の危機が訪れた時、自分の友人やお客さんにダイレクトメールを出すという作戦にでました。そのメールには、なりふり構わないお願いの言葉が書かれていました。…すると、お客さんがどっと押し寄せ、店は閉店どころか繁盛店へと変わりました。
    ・とにかくどんなコネでもいいから、顧客候補となりそうな人に会えるチャンスを探った。「お客様になっていただけそうな方がいたら、ぜひ紹介してほしい」とあらゆる人にお願いした。こういう時に、変なプライドは邪魔にしかならない。「頭は低く、志は高く」というのが私の信条だ。
    ・ただ机にむかって、「誰かお客さんが来てくれないかなぁ」と待っているだけでは、絶対に引き寄せられないご縁だったと思います。自ら走り回り、周りにも「誰かお客様になってくれそうな方を紹介してください」と発信し続け…
    ・もし「身内にお金の相談をするなんて、みっともない」と思うとしたら、あなたはまだ本気とは言えないのではないでしょうか。格好つけていたら起業家は務まりません。
    ・何よりこのように人に頭を下げて交渉する行動プロセスが起業家体質を磨く上で非常に重要なのです。
    ・話を聞いてもらえなくて当たり前、冷たく足蹴にされて当然。…俗に「せんだみつお」なんで言われているほどだ。
    ・「そこを何とか!」「お願いしますよ~」「もう一声!」そんなおねだりワードを臆することなく言える人は非常に有利です。
    ・ベンチャー経営には頭よりも足を使う根性がものをいう場面が少なくない。
    ・会社を知ってもらおうと、数え切れないほどの方々に頭を下げ、どんな小さなご縁でも仕事をいただけるように挨拶回りに走りました。起業とは、頭と同時に足を使うものなのです。

  • 上場の時の話が面白い。
    ただ事例は自社関連のもののみ。

  • この本から、いろいろな本に発展した

  • 起業して5年になるが、それでも幾つか参考になる点があった。抜粋する。

    ・応援メッセージをたくさんもらい、パンフレット等に記載

    ・顧客と直接コミュニケーションを取れる販売方法が大事。

    ・ひふみ投信も必ずセミナー後にアンケートをとる

    ・営業のように数字で見えやすくない部門こそ、トップが関心を持って接するべき

    ・社長が会社の全体像を把握するためには、苦手分野こそ自分で行い、得意なことは社員に任せるべし

    ・自分が直接知らない人を採用するときは、その人と働いたことのある人に必ず話を聞く。

    ・優秀な社員を紹介した社員にはボーナスを与えるのも手

    ・給与で報えないときは、「執行役員」などの肩書きで報いる

    ・忙しい時こそ、社内のケアを忘れない。人がきにするのは、「じぶんに対する無関心」。だから「最近どう?」で十分なので、声がけをする。愚痴を言うのも、「自分には弱音を吐いてくれた」とポジティブな効果になる。

    ・オフィスはワンフロアが良い

    ・お金周りは、社長自らチェック

    ・上場時は、大手の証券会社が絡んでいると信頼性は高まる

    ・上場を意識し始めたら、監査法人がやってるセミナーに積極的に参加。

  • 上場・非上場企業の創業経験を持つ著者ならではのリアルストーリーは面白い。しかし「歩き方」と称するにはやや個別的単発的アドバイスのように思える。詳しい解説は他書の紹介に譲るのも物足りなさを感じる。コラム的なライトな読み物としては面白いが起業のヒントを本書に求めるには些か心もとない。

  • 身につまされながら読んだ。創業は、誰と何を何のためにやるのか、が重要なんだけど、次に歩き方。

    曲がると曲がりっぱなしだしね。内容は共感できる所と疑問な所、明かさないよねと感じた所がある。うん。墓場まで持っていく事ってあるなー。

  • 実際に行ったことがリアルに語られているため、分かりやすく面白い。
    スタートアップ期の準備期間が沢山文量を占めているのもリアルさがあらわれている。

  • んまあまあ、藤野さんの本なので読んでみましたという感じ。良くも悪くも驚くことは書いてなく妥当。

  • 丁寧に書かれた起業の進め本。内容は至って真面目なガイドであるが、目新しい情報は無し。

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著者プロフィール

レオス・キャピタルワークス代表取締役社長兼最高投資責任者
1966年生まれ。早稲田大学卒業後、国内外の運用会社で活躍。特に中小型株及び成長株の運用経験が長く、25年間で延べ6500人以上の社長に取材し抜群の成績をあげる。2003年独立、現会社を創業。販売会社を通さずに投資信託を直接販売する「ひふみ投信」を運用し、ファンドマネジャーとして高パフォーマンスをあげ続けている。2017年にはR&Iが選定する「R&Iファンド大賞」最優秀賞を「ひふみ投信「ひふみプラス」でW受賞。

「2017年 『人生100年時代のらくちん投資』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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