シャープ「液晶敗戦」の教訓

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  • 実務教育出版
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レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788910867

感想・レビュー・書評

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  • 液晶のシャープが、現在の悲惨な状況に至った経緯をポイントを押さえて綴られております。ただし、元社員の著書ということで、もう少し内情を含めた部分に対し、突っ込んで情報開示頂ければと思いました。
    しかし、内容は論理的で半導体投資のタイミングの難しさをよく理解できました。

  • シャープ出身液晶技術者によるシャープ敗戦の分析。2015年1月上梓の新しい書籍ですが、その後も坂を転げ落ちるように悪化していくシャープの現状を見ると、三四半期前の淡い期待さえ吹っ飛んでいね切なくなってくる。
    堺工場建設の分析とか色々『なるほど』とは思うけど、パナソニックが復活した一方でシャープが息を吹き返せなかった理由は読了しても未だ皆目見当がつかない。

  • 日本型のモノづくりの弱点が分かる。

  • 意外でした。
    題名からはシャープをぼろくそに書いてる本かと思えば、逆に擁護している本でした。

    でもいろいろ見えてなかったものが見えた、そこそこ良書かと思います。

  • 結局のところ日本は今後グローバルな人材を育てる、ということが世界の中で日本のモノづくりが生き残る秘訣となるとのことだ。

    またさらに「暗黙知」と「形式知」という無形の価値観についても言及されている。
    そもそも日本人は暗黙知優先の思考回路だが、将来的には西洋型である形式知のウエイトを高める必要があるとも。

    そのために文部科学省がすすめる「スーパークローバル大学」などでの人材育成が急務となる。

    このスーパークローバル大学などのお話は、以前高校PTAの全国大会の折に現文科大臣である下村博文氏から直に聴き、日本の教育が今後大きく変わることが予想できた記憶がある。

    いま、日本のモノづくりは岐路に立ち斜陽の様相を呈しているが、将来の若者たちが必ず切り拓いてくれるだろう。

  • 最近の技術流出問題も記載してある。
    全体的にシャープに敬意を払いながら、的確に事実が伝えられていると感じました。

  •  シャープで液晶事業本部技師長をつとめられ,立命館アジア太平洋大学の教授として御活躍の中田先生が,御自身のシャープなどでの御経験をもとに,現在のグローバルな液晶分野における状況と,その中で日本の「ものづくり」がなぜ勝てなくなったのか,そして勝てるようになるには何が求められているのかをまとめられた著作です。シャープをはじめとする各社が半導体や液晶の分野で苦戦をしていることは,いろいろなところで議論をされていますが,中田先生の御経験をもとにした具体的な記述を読むことで,何が起こっていたかをより知ることができたと思っています。
     著作の中では,「グローバル化」や「技術と求められる製品レベルのギャップ」などの外的環境の変化に,日本のものづくりが適切に対応できなかったことが日本のものづくりが苦境に直面している一因と指摘されています。外的環境が大きく変化していく中では,何もしないと取り残される一方で,生き残るために何か手を打とうと思っても,その方向性が間違っていると大きな損害をこうむって退出を余儀なくされるという難しい状況に追い込まれるということは,最近では「ものづくり」の分野で目立っていることだと思います。しかし,それは「ものづくり」の分野に限定されることではないと思います。本書の中でも,グローバル化や,インターネットなどの情報通信技術の進展が環境変化に大きな影響を与えたという指摘がありますが,この指摘は「ものづくり」の分野に限らず,多くの分野でも当てはまることだと思います。
     環境変化に取り残されず,適切な方向性で対応していくためには,現状のヒト・モノ・カネをどのように活用していくのかという短期的な戦略と,それを担っていく,ヒトやモノをどのように育成していくかという長期的な戦略が重要ではないかと思って読みました。

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