- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784788911413
感想・レビュー・書評
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化学の基礎的知識や面白さを学ぶ事ができる要素と、トリビア的な要素の中間的な本。範囲が広いので浅く感じるが、知らない事に触れる楽しさが満載。
例えば、人口増を実現するために必要な発明、ハーバーボッシュ法。認識していたが、この本の解説がわかりやすい。窒素は空気中に80%近く、ほぼ無尽蔵にあるが、マメ科の植物のように根粒バクテリアを持つものを除けば、植物は空気中の窒素分子をそのままでは肥料として吸収できない。従い、窒素分子を他の分子に変える、空中窒素の固定が必要だった。この空中窒素の固定を行う方法を開発したのがハーバーとボッシュ。
ハーバーボッシュ法で作られたアンモニアはその後、酸化して硝酸となる。硝酸はさらにアンモニアと反応して硝酸アンモニウムへ、あるいはカリウムと反応して硝酸カリウムとなる。これが化学肥料となる。
他にも、食塩は水よりも蒸発しにくい分子。従いプールの真水で濡れた水着よりも海水で濡れた水着の方が乾きにくい。金は王水以外に溶けない。ただし、似た分子構造である金属には溶ける。液体金属である水銀には溶けて金アマルガムと言うドロドロの物質になる。酸性雨は金属を錆びさせるだけではなく、コンクリートの塩基性を中和する事で強度を弱める。しかし、そもそも雨は酸性雨。より強い酸性が問題。排気ガスなどのNOxやSOxが原因。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(特集:「先生と先輩のすすめる本」)
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化学のおもしろい話題がいろいろ載っている本だが、あまり印象に残らなかった。どこかで聞いたことがあるような話題が多いせいだろうか。
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請求記号 430/Sa 25