- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784788914728
感想・レビュー・書評
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単なる時間管理術だけでなく、マインド面からのデータもあり納得できる内容ばかりでした。 -
2018年出版の本だが古さを感じない。
「時間が足りない」と思うのは思い込み。
原因は①目標のぶつかり合いで生まれる不安
②時間が細切れになったせいで起きるストレス。
対処法はゆっくり呼吸することで、「時間がない」という感覚が和らぎます。
第1章時間にまつわる3つの勘違い
間違い①物理的な時間がない
・週40時間余らせている
☆忙しい→活動的、活発的などの言葉を使うと
成績がアップ
②やるべきことが多すぎる
・人は退屈を嫌う
水からやるべきことを作り出して
手軽に安心感を得ている。
・やるべきことが多いと生産性は下がる
行動を絞り込む
③忙しい人ほど仕事ができる
→「時間がない」と感じるのは
時間感覚のゆがみが原因
ゆがみを糺せば物理的な時間も増えていく
第2章時間感覚を正す7つのステップ
フィックス1ゴールコンフリクトを正す
・目標(ゴール)が衝突(コンフリクト)しあった状態こそ時間不足の間隔を生み出す最大の原因
…時間に関する目標でなくても
ゴールコンフリクトは起きる
(例 運動したいけれど仕事がある(時間の問題)
貯金したいけれど欲しいものもある(お金の問題)
↑どちらも時間感覚は歪み始める)
ゴールコンフリクト
よくある例と対策
①わかっているけれどやらない
→やるしかない環境に自分を追い込む
・減らしたい行動→実行に必要な手間を増やす
・増やしたい行動→実行に必要な手間を減らす
・もっと増やしたい行動→完全自動化する
②思い込み
→セルフ・ディスダンシング
(友だちが自分と同じコンフリクトに悩んでいると想像して、頭の中でアドバイスする)
→メンタル・タイムトラベル
(この問題が未来にはどうなっているか?と
想像する)
③無知
→知的謙虚
(自分の知識はどこまでが限界なのか?を
しっかり把握してできている状態)
・明確化の質問
問題の具体的なゴールはなんだろう?
・前提の質問
問題についてわかってない事はなんだろう?
・証拠の質問
今の答えを事実だと考えた理由はなんだろう?
・起源の質問
今の自分の考え方やアイデアは
どこから得たものだろう?
・結果の質問
問題を試したら、
どんな効果があるのだろう?
・視点の質問
他の人はこの問題にどう答えるだろう?
・仮定の質問
今の答えの代わりに、
どんな答えが考えられるだろう?
フィックス2時間汚染を防げ
時間が細切れになったかのように思い込み、
常に時間に追われているように感じてしまうこと
(時間汚染)
・タスクシフト
時間を決めてやる
時間が来たら必ず作業を切り上げる
・マルチタスク
基本的に生産性が落ちるので×
ただし、慣れきった家事や事務、
シンプルな運動(ランニング、ウォーキングなど)と
全く違った能力を使うのならば○
フィックス3呼吸を変える
フィックス4リフレーミング
リフレーミング
感情のラベリング
フィックス5親切
フィックス6スモールゴール
フィックス7自然
第4章職場の「時間汚染」に打ち勝つ働き方
・通勤時間が長いと
生産性を下げる
離婚率が40%高くなる(45分超えると)
運動と睡眠が減り、体脂肪率が増える
・自転車通勤は電車やバスより
30%ストレスが少ない
・在宅勤務○
・通勤のストレスに強い人…目的意識をもてる
・インターバル読書○(頭の中で要約しながは読む)
・やばい組織に共通する要素ランキング
5位業績が不安定
4位組織内の不公平
3位仕事の責任が重すぎる
2位仕事がない
1位仕事とプライベートの混同
・メンタルを病まない組織の条件
①多様性(性格、性別)
②ソーシャルサポート(安心して働ける?)
Google○ -
0 なんで読んだの?
(1) 時間術を学びたいから。
(2) 時間を作る技術を学びたいから
(3) 時間を有効に活用して自己成長を最大化させた
い。
1 どんな本?
一般的な時間術の本では場当たり的な技術を紹
介しているが本書は根本的な「何故時間が無いと
感じるのか?」と言うところに焦点を当ててい
る。このような切り口の時間術の本は初めてだ。
もちろん対症療法的な技術も記載されていて加担
に取り組める物から時間を要するものまで様々
で、最後には時間感覚を改善するプログラムを紹
介している。「これって時間管理と関係ある
の?」と思える内容をエビデンスとそれを行った
著者の経験を踏まえて作られた本である。
2 構 成
全5章構成で1章時間にまつわる勘違いから始まり
5章で時間感覚を改善するプログラムを紹介してい
る。1章では3つの勘違いを丁寧に説明して時間が無
いのではなく、時間感覚の歪みが私達に時間が無い
と錯覚させていることを記している。
3 著者の問題提起
時間が無いと感じるのは思い込みで物理的な時間
はある。思い込みのせいで焦るし、ミスするしで良
いことはない。思い込み=時間感覚の歪みなので時
間感覚が改善されれば単純に物理的時間も増えて好
きな事に時間が使える。
4 命題に至った理由
ドイツ人の平均労働時間は日本の8割程度だが生
産性は50%高い。生産性を上げるには科学的なアプ
ローチが必要だ。時間感覚を正す方法を伝えたい。
5 著者の解
3つの勘違いを理解してトレーニングに励んで時
間感覚の歪みを正して時間がある感覚を取り戻して
時間を贅沢に使って欲しい。
6 重要な語句
(1) 時間汚染:細切れに作業したせいで時間感覚がお
かしくなる現象
(2) ゴールコンフリクト:目的のぶつかり合いのこと
で、大きくなるほど自制心が効かなくなり、時間
感覚に歪みを生じる。
(3) コンフリクトリスト:わかっちゃいるけど、無
知、思い込みの3パターンがある。目標を書き出
して、目標の障害を書き出す。障害を3パターン
のどれかに当てはめる。
(4) タスクシフト:時間を決めて途中でもタイマーに
従いタスクを切り替えること。
(5) 知的謙遜:「無知の知」学びにはとても重要
(6) リフレーミング:解釈を前向きにする方法
(7) 親切:自己効力感を高め時間感覚を倍増させ
る。共感をしっかり言葉にし、ミスには寛容に
(アドバイスはしない)他人にポジティブな事をす
る。他人に害のある行為は全力で避ける。
(8) スモールゴール:余裕ある時間感覚が育つ。
時間は20分で80%の成功率で記録することが大
事
(9) 障害ベースのスモールゴール:ゴールの設定、
メリット3つ、障害3つ、最も大きな障害、障害の
対策
(10) グリーンエクササイズ:公園程度でも良いが山が
ベスト、強度は徒歩〜軽いランで60分を超えると
効果大。副作用無し。
(11) プレップドゥレビュー
ア 何をするの?なんでやるの?どうやるの?誰
が関わるの?必要な人やソースは?
イ アで決めた事をやるだけ。
ウ どれくらいの時間?準備通り出来た?ゴール
前との変化は?準備を通しての気づきは?次は
もっと上手く出来る?
(12) オープンモニタリング瞑想:心の中で実況。自分
の感情の変化も実況
(13) パワーブリージング:
(14) コーピングレパートリー:ストレス解消法リス
ト数が多ければ多いほど良い。千とか。
7 重要な文
(1) 物理的な時間が無いは思い込み
(2) やる事が多過ぎるのは自分で招いた災い
(3) 忙しい人は仕事が出来るは嘘
ア 研究で有能感が有る事が判明
イ 週25〜30hがピーク、以降は−影響
(4) 脳のパニック注意点:1時間を超えて仕事をしな
い。整理整頓し過ぎない。作業ごと場所を分け
る。
(5) 不安とストレスが時間管理できない原因
(6) どんな感情を持つかは体の変化をどう解釈する
かで決まる。
(7) 不安を認めながら不安が無いかのように行動す
る
(8) 通勤時間が長い人は学ぶ力、生産性が低く離婚
率が高い。
(9) 通勤時間は今日のゴール、ゴールのための作
業、予想トラブルと対処を考える事が通勤に強く
なるコツ。
(10) 時間が無いと感じるのは感覚の歪みが原因
8 感 想
時間が無い=感覚の歪みと言う切り口の本書を読
んで新たな気づきと学びを感じた。生産性up=時間
の増大と言うところで集中力が大事なのだと言うこ
とも学んだ。歪み→忙しい→焦り→生産性の低下→
物理的時間の減少→忙しいと言うサイクルは何とな
く腹落ちした。人にはグリーンエクササイズを勧め
たい。簡単で時間感覚以外にもポジティブな効果が
ある。1番刺さった箇所は知的謙遜が自己成長の大
事な鍵である事。私がタイトルをつけるなら感覚改
善時間術。
9 TODO
グリーンエクササイズ、メールチェック等の時間
の割り当て、手帳で計画を作るときはスモールゴー
ル、コンフリクトリストを目標の作成時に作る、リ
フレーミング、パワーブリージング、
プログラムの実践:1〜2周はタスクシフト、短い
作業に時間割3〜4周は障害ベースのスモールゴー
ル、プレップドゥレビュー5〜6周はコンフリクトリ
スト、コーピングレパートリー7〜8周は呼吸法とリ
フレーミング -
心理学の世界はいかにアップデートされ続けるか。
全然バカに出来ない内容。
チョイスのセンスが抜群にいいのだろう。
かもしれない、の範囲の世界だが科学的という観点から、と言われているの落とし込みが見事。
巷に溢れるこの手の本の中でも即実践で自分に合うか合わないか今すぐ試せる強み。
普段からやっていることに肯定感をもらえたり
よしこれはやってみようと思えたりする内容。
ファンになってしまうレベルによい。
もちろん、全てを疑った上でよい。 -
物理的な時間術というよりは時間を追われているという感覚を修正する術が書かれている。
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時間をつくるための引き算の方法が、大脳生理学などの内容を含めて紹介されています。そのやり方が、がっちがちでないところがいいとおもいます。
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今まで読んだDaiGoさんの本の中で、
この本が一番良かったです。
書かれている内容のうち、
7割くらい実行していたけど、
振り返りにも使えました。