- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784788959071
感想・レビュー・書評
-
小学生、中学生向けのノートの取り方指南書。
自分は、学生時代、ノート取るのは下手だったと思うので、子供にどう教えればいいか、ノートの役割、目的別に整理してあるので、分かりやすかった。
・授業ノート
きれいに黒板を映し飾ることは、方向性として間違っている。授業をきちんと理解することが基本。理解した中で重要なポイントを聞き逃さずに書く。
・演習ノート
スピード重視、自分の分かる範囲の字の汚さでOK。
・知識ノート
公式や発想法が集まった自分用の参考書
・復習ノート
思考の体系化、知識の有機化を目的として、自分が何をなぜ間違ったかまでをまとめるノート。
算数のノートが一番代表的だと思った。
自分の経験から照らし合わせても、授業ノート、演習ノートくらいまでは作っていたと思うが、知識ノートなどはそれに似たようなものを3日坊主で作っただけ。なので、子供たちに知識ノート、復習ノートを作らせるのは、至難の業のような気がする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ノートの取り方は、自分で書いて書いて自分なりの方法を身につけていくものだと思うが、当時こういった参考になる情報もあったら良かったのにと思う
-
<span style="color:#0000ff;">”写すのでなく、工夫して書いてみる!授業でも、家の予習復習でも、「ノートの取り方」が、とても他事なのです。講演等で、東奔西走の超人気講師、高濱先生が、今回はじめて、成績が伸びる子はどんなノートを取っているか、をお話しています。生徒さんの実際のノート例も科目別に公開します。”</span>
小6の娘にそろそろ、中学に向けてのノートの取り方を教えようかと読んでみました。基本は「コーネル大学式ノート」を使えば良いんじゃないかなぁ・・・と思っているのですが、本誌で言うところの「ミテウツシ病」の板書を書くだけの授業態度にならないために、なんかいい方法はないかと考えていました。だって、スマホでパチッの時代ですからね。
本書では、4種類のノート?授業ノート?演習ノート?知識ノート?復習ノートを使い分け、それぞれ咀嚼・消化・吸収・肉化の用途で利用するとしています。なるほど、用途が違う内容を1冊で分けるのは無理があります。実例もノッていて参考になりました。また教わった方法にとどまらず、オリジナリティを活かす。ノートは何冊も(50冊超えなど)作る。というのも、納得です。
参考書や問題集を大量にこなすのと、自作のノートが活用されるのと、どっちがうちの子にあってるんだろうなぁ。。。もう少し考えてみます。 -
いよいよ本格的に子どもの勉強について本腰入れて考え、必要なことを教える時期が来ました。
そこで気になるのが子どものノートの取り方。
中学生になると効果的な勉強にはノートが重要になります。
でもよくよく考えたら学校ではノートの取り方なんて教えてはくれません。私も自分が中学生だった時に、ノートの取り方を教わった記憶はありません。せいぜい先生の板書を写す程度。
確か当時出版されていた「中一エース」?等の中学生向けの学習雑誌で特集されていたノートの取り方を見て学びました。
今はこのような学習雑誌も少なくなっているので、子ども自身がノートの取り方を学ぶ機会が少ないのもかわいそうかなーという気がします。
そんなことを考えている時にたまたま図書館でこの本を見つけました。
この本では目的別ノートを作ることを推奨、そして教科別のノートの作り方・まとめ方、そしてそれをもとにした勉強法について書かれています。
目的別ノートとは、
1)授業の内容を理解して書き留めるためのメモ代わりのようなノート
2)問題演習用ノート(ドリルなどの問題の答えを書くノート)
3)オリジナル参考書のようなノート(解けなかった問題や辞書で調べた単語などを書いておくノート)
4)まとめノート。頭に入れた知識をより「肉化」するためのノート
と書かれています。
これらを基本に教科別に解説されています。
ただ・・・ここに載っていたノートの取り方を親が理解して子どもに教えるのはなかなか難しそうです^^;
ま、親はとりあえず9章にあった「見守り」と「良い師匠を見つけてあげる」をまず実践することとしましょうか。
そうそう、ひとつ書き留めておきたいことが。
色ペン多用のカラフルなノートづくりについて本書では「学習の本質とかけ離れたところで悩んで、時間を無駄に使っている」「見せるためのノートづくり」と批判されていましたが、視覚に訴えて覚えるのが得意な子にとっては、カラフルなノートにすることで記憶に残りやすくしているということもあるので、一概に悪いとは言えないと思います。
ちなみに私はカラフルイラスト入りのノートを作って大学受験を乗り切りました(^^)vただし色分けもイラストも、その単元を学ぶに際して意味のあるものにしていましたが。 -
[江東区図書館]
ノートを4系統に分類し、具体例と共に紹介した本。昔「東大生の美しいノート」とかいう本を読んだ時にはやはり対象年齢が違い過ぎたのかあまり具体的に得るものはなかったが、今回は対象や目的があっているのか、かなり実用的に読める本。
ただ、最終章の9章で、「お父さん・お母さんにしてほしいこと」と題して育児的な面からのまとめがあり、そちらの方がより私には必要だと感じたので、久しぶりに★4つ。
ちなみに後書の「成績が伸びる子の復習ノートの作り方」と一緒に借りてきたが、そちらは簡素化されて内容が薄く、"そうそう"と共感はもてるが、さらりと読み流すだけの「読み物」と化しているので、★2つ。
http://booklog.jp/users/akiuwa/archives/1/4569801994
■全体:
ノートの種類は下記の四種だが、基本的には①の授業ノートと②の演習ノートで十分。あれもこれもと欲張らず、この二冊をしかり作ることを意識するとよい。ただ、受験を控えた小6or中3では、③の知識ノートや④の復習ノートを作ることが必要となる。
①咀嚼:「授業ノート」、授業で習ったことを「記憶に残す」ことと「資料として残す」ことを目的とし、丁寧過ぎない、読める字ならOK。ポイントは赤ペンで書いてコラム化したり、板書になくても重要だと思ったことはメモすること。
②消化:「演習ノート」、身体に覚えさせるために、何回も解いて理解を深めるためのノートで、「スピード感」が一番重要。そのため消しゴムは使わず、読める程度の字で十分。
③吸収:「知識ノート」、基礎知識中心と間違えた問題を集めたQ&Aノートの二種類が出来るがいずれも自分オリジナルの問題集となり、何度も見返すことになるので、丁寧に。「作って満足せず、使っているかに目を光らせる」ことが重要。
④肉化:「復習・まとめノート」、「思考の体系化」と「知識の有機化」を図るために、英語以外の4教科で作成するが、「大人がチェックする」ことと、「作る時期を間違えない」ことが重要。子供の成長が追い付く、小6(中学受験)か中3の秋(高校受験)からがいい。
■算数:
①全体(4年までは図形のために5mm方眼、5年からは大学ノートなど)、「授業ノート」は、授業を聞いて理解することに専念して、検索のために日付と問題番号を書く。図形を大きく書き、ポイントは枠で囲んでコラム化する。
②全体(①同様)、「演習ノート」は、正確さもだが、スピード感を重視し、消しゴムは使わず、筆算を必ず残すこと。見やすくするために一問ごとに区切ったり筆算をコラム化したりする。
③小5-6or中3(大学ノート)、「知識ノート」は、発想法、考え方を書き残し、見直すノートなので、丁寧に書く。
④小6or中3(A4横or5mm方眼30穴ルーズリーフ)、「復習・まとめノート」は、問題、解法、間違えた理由、ポイントを具体的に書き、ポイントは先生にチェックしてもらう。
■国語:
①全体(縦書きor大学ノートを回転させてもOKで、4年までは幅が広めで17行程度)、「授業ノート」は、論説は文章をグループ分けし、物語は内容をイラスト化し、ノートには重要なことだけを残す。
②全体(縦書きor大学ノートを回転させてもOK)、「漢字ノート」は、漢字のトメハネハライを正確に書き、意味と一緒に漢字の形や書き順、部首、熟語を覚えて、練習部分は書き散らさないこと。また、20問勉強する場合は、まず5問覚えてテスト、確実に出来たら、次の5問をやって、10問憶えてテスト、と積み重ねていく。練習時は熟語だけでなく、例文も必ず書くようにする。
③小4~(②同様)、「言葉ノート」は、未知の言葉に出会ったら、その場で書き記し、漢字読み意味用例を一組にして覚える。
④小6~(答案用紙に直接記入)、「読書・要約ノート」は、高学年ではテーマ性を持って要約し、著者が最も伝えたいことは何なのかということを掴むようにし、書いたものは先生にチェックしてもらう。
⑤「青コメ」はノートではないが、答案用紙に青ペンで
■社会:
①全体(大学ノート)、「授業ノート」は、授業中に全て覚えるつもりで板書を写し、先生が言った豆知識をメモする。
②全体(①同様)、「演習ノート」は縦に二分割し、スピード感をもって問題を解き、間違えた問題の正解は赤ペンで書いて覚える。短い時間で何回もが重要なので、1回目はノートに書き、2回目からは声出しで短縮化する、但し漢字で書けないものは練習し、キーワードになる言葉を押さえる。
③小5~(大学ノートorB5横書き26穴ルーズリーフ)、「Q&Aノート」も縦に二分割し、一通り習ってから作り写真やイラストを活用しながら、覚えやすいように作る。4択問題などは、記号解ではなく、「次の文章で誤っている個所は?」などとして言葉を解答とした問題に作り変える。また、自分の弱いところがつまった、1つの事柄に絞った問題集を作ると、効果的。
④小6or中3(③同様+目的に応じてB4orA3の紙)、「まとめノート」は、最初は教科書や資料を見て作成し、作成したものを見ずに再現したり、自分の言葉で語れるようにし、20-30分で一気に作る。
■理科:
①全体(大学ノート)、「授業ノート」は、図やイラストを大きく書き、先生が言った豆知識をメモし、計算問題の公式はコラム化する。覚え方をこじつけでもいいので、書いておく。
②全体(①同様)、「演習ノート」は社会同様縦に二分割し、間違えた問題の正解は赤ペンで書いて覚える。
③小5~(大学ノートorB5横書き26穴ルーズリーフ)、「Q&Aノート」は社会同様縦に二分割し、単元ごとにまとめ、写真やイラストを活用しながら、覚えやすいように作る。
④小6or中3(③同様)、「まとめノート」は、図やイラストを駆使しながら知識を有機化し、20-30分で一気に作って自分専用の問題集として活用する。
■英語:
①全体(大学ノート)、「授業ノート」は、重要ポイントだけ書きとめ、見返しやすいように、行間をあけてゆったりと書く。
②全体(①同様)、「演習ノート」は、書きなぐるくらいでいいが、スペルは正確に。答え合わせのときに派生語や関連語を書いておき、間違えた理由も書くと効果的。
③(小6or)中1(大学ノートorB5横書き26穴ルーズリーフ)、「wiノート」は、通し番号があるとやる気UPに効果あり。単語品詞意味を一組で覚え、熟語やイディオムに特化したノートを作るのも◎。
④中1~3(③同様)、「対訳ノート」は、ノートの左側に英文、右に和訳を書き、意味を完全に理解してから暗誦できるようにして英文まで書けるようにする。一文ごとにナンバリングすると使いやすく、定期テスト前に、日本語訳を言えるようにし、英文をなんとか暗誦できるようにするだけでも8割、スラスラ暗誦できるようになって9割、何も見ずに英文を書けるようにすることで満点が取れる。
■+αのノート術:
下記4つのノート法がある。
①手をうごかして考える習慣:何かを考えるときは必ず書きながら考える習慣を。自分の考えや感覚を出力するように、「手で考えている」くらい労を惜しまず書く。
②問題意識ノート:正解を出しづらい問題への理解を深める。新聞記事やコラムを貼り、大人の意見と自分の意見を書いていく。仮説思考と表現力をトレーニングした子は社会に対して主体的に関わりを持てる人間になるだろう。
③ラフスケッチ:アイディアをまとめたり、思考を深めたりするなど、クリエイティブな局面で使える具体的方法。細部にこだわらず、紙を大きく使って、スピード感をもって一気に描くのがポイント。
④日記:思春期に一番大切なのは「秘密」。日記を書くことで自分の裸の心と向き合い、自分の言葉を積み重ね、「自分が本当に大切にしていることは何か」、「本当の自分はどんな感想・感情をもっているのか」が分かり、将来自分を客観的に観察し、社会を観察し、哲学する力につながっていく。
■両親にしてほしいこと:
大きく2つ(+α)ある。
①優しく見守ってあげること:東大合格者へのアンケートで、全員が同じ回答を答えているのは、「勉強しなさいと一度も言われたことがない」と、「お母さんがいつもニコニコしていた」の二つ。これは母親の心に余裕があるかないかが関係していて、それを見抜く自己判断法は、「夫がくつろいで新聞などを読んでいると、イラッとするかどうか」。「心の支え」を得てニコニコ母さんでいられるパターンには、「父親が聞き上手な人」、「心を許せるママ友がいて、幼稚園の役員などに積極的に入っていける人」、「働き出すことで別の認めてもらえる居場所を掴んだ人」など様々あるが、その結果、「子どもの存在自体がいとおしい」まなざしになれるように、作り物でないお母さんの心の安定が手に入れられるかどうかが大事。
②良い師匠を見つけてあげること:小4以降の思春期の最大の特徴であり、健全な姿は、「家族には反発するのに、家族以外の尊敬する大人に言われると、素直に聞く」。その相手が出来る人であればあるほど、伸びる傾向があり、いわゆる難関校が東大合格者を輩出している理由はそこにもある。
③子どもの知力を伸ばすためには、「何があってもよかったねで終わらせる」、「理屈抜きの自信」、「親が率先してやる」ことが肝心。 -
自分自身、ノートの取り方や、先生の授業の聞き方のツボが分からず、悩みました。お母さんに怒られない為の勉強にならないよう気を付けたいと思いますが、理解力を尋ねる事は、かなり難易度が高いなぁ。そんことを依頼できる第三者も、祖父母以外に思い当たらず。私自身も、字が汚いこともあってノートを取るのが苦手な上に、大切なポイントをコラムにしたり、キーワードを赤ペンなどで囲っておいたり、など、頭が回りませんでした。漢字の反復練習化、分からない言葉を辞書で調べる、読書・要約ノートの作成を用いて筆者が最も伝えたいことを掴む、社会科の知識は関連させて知識の有機化させる、など、足りない、今までやってこなかったことを学ぶ事ができました。
-
前半のノートの取り方の、方法論についても参考になりましたが個人的には最終章の「お父さん・お母さんにしてほしいこと」が一番タメになりました。
-
ハウトゥー部分は斜め読み。最後の九章だけあたまにいれておこう!!
-
はじめにを読んでそうだと共感して購入。(東〇生のノートが云々のとこw)
一読してみると、図が多かったから、中一の娘にそのままざっと目を通してヒントにしてごらんと渡してみた。 -
教科別に細かく書かれているノートの取り方や実例の写真はもちろん、私は特に「カーテン授業」「読書・要約ノートの取り方」が参考になった。カーテン授業は日々の授業に、読書・要約ノートは、ひとまず娘にと、早速取り入れてみようと思う。
また、「現象の理解が必要な理科という科目ですが、知識として頭に入れておけることは先に入れておくというのも悪いことではありません。誤解のないように言っておきますが、現象自体を理解しなくていいと言っているわけではありません。どちらが先でもかまわないという意味です。」という考えは、問題解決学習至上主義の今の教育にモヤモヤを感じていた私の、助け舟となりそうです。感謝!