(MP3音声無料DLつき)最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇

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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784789016469

作品紹介・あらすじ

新形式に対応!充実の問題数で合格力を飛躍的にアップ!200超の英文コンテンツブロック。30問と60のモデルエッセイ。暗記に役立つ無料MP3音声つき。

感想・レビュー・書評

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  • この11月に発表のあった2019年第2回目の英検一級試験(初受験)にかろうじて合格できたので、感謝を込めて勉強に使った教材を紹介&僕の勉強法を記載したいと思います。

    本書『最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇』は、僕が英検一級対策で最も役に立った1冊だと断言できます。
    英作文対策はもちろんのこと2次試験対策でも、これでもかというくらい活躍してくれました。
    もし、英検1級をこれから目指そう!と思っている方がいれば本書は絶対に手に入れておくべき1冊です。

    僕の英語力については、本レビューの前編『英検1級でる順パス単』のレビューを参照していただければと思います。

    そう、英検準1級でも苦戦した英作文。英検1級ではさらに難しくなります。約30分という時間で200ワード以上の論文を完成させなければなりません。英検1級は100分で、語彙パート、読解パート、英作文パートを解かなくてはならないのですが、英作文パートに30分以上の時間をかけてしまうと読解パートを解ききれなくなります。英作文を25分で書き上げることができれば、その分他のパートに時間を振ることが出来ます。

    僕は、もう最初から英作文は苦手であったので、ここで高得点は狙わずに、語彙パート、読解パート、リスニングパートで高得点を取って、英作文パートの穴を埋めるという作戦をとりました。
    ネットの情報を見ると、英作文が得意な方は逆に英作文で高得点を取って、語彙パートやリスニングパートを捨てるという猛者もいるらしいです。
    実際、英作文は高得点が取りやすいパートでもあるのでこれはある意味においてテスト巧者のやり方ですね。

    僕の場合は、完全に英作文は捨てました(笑)。
    いままで手書きでエッセイを書くなどという訓練はまったくしてこなかったし、仕事でも英文を書く際はパソコンを使って書くので、いちいちスペルを覚えるなどということはあり得ませんでした。

    そんな僕がやった英作文対策は、本書のモデルエッセイを毎日1課題(賛成と反対)分書き写すということでした。
    そうです。ひたすら書き写すだけです。半年以上の間、毎日2つのエッセイを書き写すだけ。
    ただ、これを毎日やったお陰で、エッセイの書き方や形式、よく使う単語などは自然と覚えてしまいました。
    しかも、本番の試験で出たお題がこの本にそのまま載っていたお題『宇宙開発はコストに見合うか?』でしたので笑いが止まりません(笑)。
    もちろん、そのエッセイを暗記まではしていなかったのでそのまま書き写すということは出来なかったのですが、実際かなり自分でも良く書けたのではないかと思います。
    そのような幸運にも恵まれ、一次試験の成績バンドはプラス9という(合格点ぎりぎりならプラス1、ぎりぎりで不合格ならマイナス1)好成績で合格しました。

    さて、問題は二次試験です。
    その場で渡される5つのトピックから1つを選び、即興のスピーチを1分で考え、2分間のスピーチをする。そしてそのスピーチに対して面接官から厳しい質問が繰り出されるという、あまりにも無理ゲーな試験です。

    僕は、とりあえず、合格を確信した一次試験の翌日から2次試験対策を始めました。
    これでも通算3年以上海外で過ごした経験から日常会話にはまったく問題は感じていませんでしたが、その場で考えて2分間のスピーチをするというのは初めてです。

    2次試験は1次試験日から約1か月後。
    僕は、ひたすら本書のモデルエッセイ賛成・反対分計60個のエッセイの音読を開始しました。僕は、語学の勉強の基本は、見本の音声を聞いて、その音どおりに音読する(シャドーイング)ということが一番効果のある学習法と思っています。それこそ全部暗記してしまえるくらいに繰り返すのです。
    これをやることで、英語の言い回しや論理的なスピーチの仕方が頭にたたき込まれます。
    さらにリスニング力も同時に鍛えられます。

    本書の良いところは、エッセイの難易度です。
    非常に分かりやすい安易な英文で書かれているのです。つまり、スピーチの元原稿としてもばっちりなのです。英検1級といっても、英作文でもスピーチでもそこまで難しいことを書いたり、話したりすることは求められていません。ようするに、安易な英文でも論理的で説得力のあることを書けて、話せれば良いのです。
    ちなみに他の2次対策用の参考書や問題集も見てみましたが、あまりにも英文が高尚すぎて僕には参考になりませんでした。

    さらに本書の良いところは、何度も書いていますが同じ課題に対して賛成・反対の両方の論点から記載されているところです。
    これは、特に面接では大きな武器になります。
    面接官は受験者のスピーチに対して反対の質問をしてくることが多いので、反対意見をあらかじめ予想できていれば、それに対して有効な答えをすることが出来るからです。

    この本を勉強していくことで、常に物事に対して、複数の側面から物事を見る癖が付くようになります。
    この考え方を身につけることは、二次試験の対策には必須の能力です。
    最近の英検1級の二次試験のお題は予想のつかない突飛なものが多く、予め予想問題を作ってそれを暗記するという対策は出来ません。
    それこそ、その場で考えてスピーチをしなければならないのです。
    本書を勉強することで、社会問題に対して、自分ならどう考えるかを常に思い描けるようになります。そして、本書を参考にしてどんなトピックがきても、賛成、反対の両方の立場で意見を言えるようになるくらいに訓練をします。

    さて、いよいよ本番です。
    僕は、一応トピックとして出そうな問題(死刑制度の是非、安楽死の是非、クローン人間の是非、遺伝子組み換え農作物の是非、環境破壊について、キャッシュレス経済、日本の天皇制の是非)の予想スピーチを頭の中に思い浮かべながら5つのトピックカードを手に取ったのですが・・・・・・やばい、一つも予想していた問題がない(笑)。

    守秘義務の関係であまり多くは語れませんが、『仏教について』のトピックを選択しました。ここまできたら、あとは当たって砕けろです。
    とりあえずもうしゃべり倒しましたよ、ブロークンイングリッシュで(笑)。
    ある人のブログで、『沈黙を作ったら落ちる』ということを言っていたので、後はもう、ひたすらしゃべるだけです。


    さて、結果は・・・
    合格点ぎりぎりで合格!!!!!!!
    ブロークンイングリッシュでもしゃべり倒したのがなんとか活きました。
    何とか首の皮一枚残して英検1級、初受験で合格することが出来ました。
    実は、自分では2次試験はもっと点数取れてたんじゃないかなと思っていましたが(特に発音とか・・・)、世の中そうは甘くないですね。
    でも、ギリギリだろうが満点だろうが合格には変わりありません。
    よかった。よかった。

    と言う訳で、僕も晴れて英検1級ホルダーになれましたよ。
    英語を勉強し始めた学生の頃は英検1級など別世界の話でしたが、自分がこうして合格者になると、自分の実力などまだまだだな、と感じることばかりです。
    多くの英検1級合格者が言うように英検1級合格はやっと英語上級者のスタート地点にたったばかりだということが、今では心の底からうなずけます。

    英字新聞を読んでも英語の本を読んでも知らない単語は数え切れないほどありますし、字幕なしの洋画は完全には理解できないし、自分が言いたいことをスマートにぴしっとは言えないし、手書きでビジネスレターなんてもってのほかです。

    でも、英検1級を取って、やっと、
      まあ、自分はそれなりに英語はできますよ
    という自信を持つことができましたし、誰でもちゃんと勉強すれば英検1級は合格できるということも分かりました。

    将来的には、日本人大学生全員が大学在学中にこの英検1級を合格できるくらいの英語力がつくような教育方法に今後の日本の英語教育が発展してくれたら、日本の真のグローバル化がなされるのではないかと思う次第です。
    こんな僕が1年弱の準備期間で、その間毎月10冊以上は普通の本を読みながら(これは僕のブクログの記録を見てくれれば分かると思いますが・・・)、英検1級に合格できたのですから、英語を真剣に勉強している方なら必ず合格できると思います。

    ちなみに「読書」は英検1級に合格する為には非常に役に立つと思います。
    特に、長文問題では『銃・病原菌・鉄』で有名なジャレド・ダイアモンド氏の著述や今回の試験でも『サピエンス全史』『ホモ・デウス』などで有名なユヴァル・ノア・ハラリ氏の論述文などが出題されました。
    同じ英文を読んでも、その背景や事実を『知識』として事前に知っているか、知らないかでは問題を解くにあたっても、どれほど差がつくかは想像に難くないでしょう。
    特に英検1級は、歴史、政治、経済、化学、生物学、医学、環境、テクノロジー、教育、哲学、文化、芸術など学術的で広範囲な内容の長文問題が出題されますので、このような知識は「読書」によって予め補っておくということは非常に重要です。

    と言う訳で、何度も繰り返しますが、英検1級はしっかりと勉強すれば誰でも合格できる試験です。
    もし、これから英語を勉強しようと思っている方は、ぜひ、英検1級を目指してがんばってみてください。
    応援しています!

  • 使いやすいです。

    まず、コンテンツブロックはやらないで巻末の方の問題を解いていくのがおすすめです。コンテンツブロックはあくまで追加情報なので、アイデア浮かばないな〜ってときにチラリと見る程度で。

    サンプルエッセイもまとまってていいのですが、私のような初心者はアイディアの他に文の繋げ方やら表現力が足りなかったのでその点ではこの本の他にIELTSのライティングの本を使いました。(〜が増えている・〜と比較して・〜に関しては・)とりあえず筆記はこの本と、物足りなかったらIELTSのライティングの本を買って語彙を固めるのをお勧めします。

  • 聴き終わった。

  • やらないまま試験当日。この模範解答通りかける必要はない。内容が濃いので、あとで読みたい。

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