雨の牙 (ヴィレッジブックス F ア 1-1)
- ソニ-・ミュ-ジックソリュ-ションズ (2002年1月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
- / ISBN・EAN: 9784789718028
作品紹介・あらすじ
山手線の車内で男は突然くずおれ、絶命した。それを見届けて、ジョン・レインは電車を降りた-作戦完了。日米ハーフの男レインは、東京で幾度も政治がらみの暗殺を手がけてきた凄腕の殺し屋だった。ある夜、彼は美貌のピアニストみどりと出会い、心を奪われる。意外にも、彼女はレインが山手線で殺した男の娘だった。しかし、やがてレインが依頼されたのはみどりの暗殺。彼女を救う唯一の手段は、政界に潜む依頼主の謀略をレイン自ら暴くことだった!東京の夜に謎と裏切りが輻輳し、愛と悲しみがたゆたう-全世界が注目する究極のハード・サスペンス。
感想・レビュー・書評
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ゲイリー・オールドマンが出演するというので、
予習に原作を読もう!と手に取ったら、気が付いたら四巻目まで一気に読破。
ジョンのファンになってしまったわあああ!!
知ってる地名。行ったことがある所。日本が舞台になっていてニヤリしてしまう。
四巻目から文体というか、書き方というか変わったけど、どうしたのかな。
視点が増えたって言えば良いのかな。まぁいいか。
デリラかっこいいー!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本屋さんで平積みになってるとついつい手にとってしまいます。
まんまと商戦に乗っかってしまう単純なアタシ・・
しかも”映画化決定!”とか書いてあったらまず90%は買いますね^_^;
この作品、既にもう一冊、雨の影が出ています。勿論、買いました。
主人公は日米ハーフの殺し屋、わたし的に好きなタイプの自らの哲学と美学を持った殺し屋で、やたらつおいっ!24のジャックを彷彿とさせますが、違う所、やたらお喋り・・実際はお喋りじゃないのです。殺し屋ですから、自分のこと、過去のこと、触れたがりません。
では何故、お喋りと感じたか・・それは書法が『私は・・・』の文体だからです。
自分のこと、過去のことは語らないのだけど『私は目覚めてカーテン越しの初冬の空を見上げた・・(例えです、文中にはありません) 』みたいな書き方なので、いくらお喋りじゃないニヒルな殺し屋を気取っても、なんかお喋りな気がしちゃうのです。これ、書き方変えたらもっとニヒル度、上がるんだろうになぁ〜
と、ちょっと勿体無かったです。
実際にいたら困る殺し屋さん、身内がそんなもんの手にかかったらたまりませんっ!
でも、小説や映画の中だとそういうテーマ、ちょっと好きです。
映画化されたら主人公のジョン・レインはどなたがするのでしょう・・
製作は日本でしょうか・・それともアメリカ?
それによって随分、出来上がりも変わりますから・・
ただ、舞台がWASABIのように日本で、しかも実在するブルーノートやらアルフィーやらが出てくるので、なんとなく日本が製作しそうです。
他の皆さん、どのように読まれたかな?と検索してみたら賛否両論。
尾行の描写がこれでもかっ!って位ひつこいっ!とか(笑)
でも、私は面白かったですよ。
へぇ〜そんな風にして尾行って巻くのか・・とか。
物は取り様です。
ただ、あんなふうにしないと目的地につけない殺し屋さんは大変だ・・待ち合わせの時間、私なら読めない・・いかに最短時間で行けるか・・しか考えてないし^_^;
引き続き、雨の影も読みます。
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東京をベースに仕事をする日米ハーフの殺し屋が、いつもの「仕事」を首尾よく終えた、はずが、大きな利害関係に巻き込まれていく。とくに何が目立って特徴的、と言うわけでもないのだけど、スピード感あふれるストーリーで半日、没頭する。
作者は日本通のアメリカ人。翻訳もとても自然。
おなじ主人公の本がシリーズになっているらしい。 -
日本に住んだことがあるという作者、日本の街の細かな描写、位置関係、政治のことなど外人の作家と思えない。
ロマンスあり、ハードボイルドだけど、日本の作家にありがちな臭さはあまりなく、スマートに読めます。シリーズ化したそうなので、ちょっと追ってみようかな。 -
池田真紀子祭りは続くのよ~。ってことでロマンティックサスペンスは消化し、ハードボイルドなかんじのものなんぞ。
椎名吉平×長谷川京子っていう組み合わせで映画も見ましたなぁ。
そのときに私こう書いてるんですよね。
まぁ原作ものによくありがちですが、膨大な物量の物語を2h程度に縮める場合いろいろな説明やエピソードを切りまくるしかないわけで。
本作も多分そういう悲劇があったんじゃないかなぁ~って気がします。
なんてね。
読みどおりでしたwww
読み終わった後、ジョン・レインという男の、なんともメランコリックな悪人ぶりが非常に印象的でした。
ヴェトナムで心を砕かれた才能ある男が、抜け殻となって存在している。
そういう誰にもどうしようもない生き様が描かれていて、これぞハードボイルド!
ジョン・レインという男を構成する上でヴェトナム時代、そして日本でもアメリカでも雑種呼ばわりされ浮いていたという経験が全編通して語られていって、最後にすとんと気持ちが読み手の中に落ち着く。
なのでこの経験をまったく描いてない映画版が非常に薄く感じたのは仕方がないわけですね(爆)
そしてヒロインみどりに惹かれていく速度感というのが、よかったなぁ。
自分が暗殺した男の娘に偶然出会ってしまって、そこから迷いもなく惹かれていく様が、これぞハードボイルドですよ。
仕事仲間のハッカー、ハルの存在もよかった。
あとよく考えたら、アメリカの小説なのに完全に日本が舞台で、違和感を感じないのがすごいです。
作者が元CIAの工作員ってことも関係あるんでしょうけど、すごく街の中をよく見てますね。
池田真紀子さんの甘さのない翻訳もいいです。
全編通してジョンの語り口調で語られていくんですけど、地の文は「私」。
みどりに対しては「僕」、ざっくばらんな形のときは「俺」っていう感じに台詞はいろいろ変化します。
このあたりどういう風に判断して、書き分けてるのかなぁ~。 -
良作。
構成から何からよすぎる。
そしてふとしたことから関わる一人の「女」
との愛したとしてもかなわない恋も…
ついついページを繰る手が止まらなく
息つく間もない展開、
そして女の父親がもっていた
ある「鍵」となるアイテム…
そして身近に裏切り者はいて…
最後の最後で危機に見舞われます。
そして…ある意味ジョンは人に
恵まれましたね…
そう、職務上彼には
終わりはないのです… -
購入済み
内容(「BOOK」データベースより)
山手線の車内で男は突然くずおれ、絶命した。それを見届けて、ジョン・レインは電車を降りた―作戦完了。日米ハーフの男レインは、東京で幾度も政治がらみの暗殺を手がけてきた凄腕の殺し屋だった。ある夜、彼は美貌のピアニストみどりと出会い、心を奪われる。意外にも、彼女はレインが山手線で殺した男の娘だった。しかし、やがてレインが依頼されたのはみどりの暗殺。彼女を救う唯一の手段は、政界に潜む依頼主の謀略をレイン自ら暴くことだった!東京の夜に謎と裏切りが輻輳し、愛と悲しみがたゆたう―全世界が注目する究極のハード・サスペンス。
実は昨日現実逃避で本屋さんに寄ったの。
【のだめカンタービレ】の他に実はこれも買っちゃったの。
昨日は【のだめカンタービレ】を読んだ。
今日オーディションの後夕方帰宅して疲れていたのでひたすら読書タイム。
【雨の牙】はいい作品、あたりでした。
バリー・アイスラー著。処女作らしい。
書店では2作目も平積になっていたから今度読もうと思う。
東京を舞台に日米ハーフの男性が一人のジャズ・ピアニストを守る…。土地勘があるだけに信憑性が増すし、音楽と傷は親近感があった。
わたしのお気に入りリストに追加しました。
実家には読みかけがあと2冊、アパートの読みかけは3冊読んでしまって19冊(汗)プレ活字中毒かも(*_*)
でも、文字や言葉が嫌いなら歌は歌わないよねぇ。
さてこれからジェフリー・アーチャー。これはあと残りわずかだから今日中に読めそうです!
Rain Fall by Barry Eisler -
この本を読んでから、すごくジャズに興味が沸きました。
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アメリカ人から見たら日本の政党政治って本当にわかりにくいんだろうなぁと。
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主人公は日米混血の元傭兵。そして舞台は日本。殺し屋レイン・シリーズ第一作目。日本人でミステリー好きなら読まなきゃ損。