マディソン郡の橋終楽章

  • ソニ-・ミュ-ジックソリュ-ションズ
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784789718653

作品紹介・あらすじ

フランチェスカとキンケイド-運命の出会いと別れの後でふたりはなにを思い、どのような歳月を過ごしたのか。1200万人が泣いたベストセラー待望の完結編。

感想・レビュー・書評

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  • 子供の頃、祖母の死に触れた後から、いかに死ぬか、ということをことあるごとに考えている。
    満足な死というものがあるならそれは自分にとってどういうものか、と。
    それはつまりどう生きるかということと同義なのだと思うが、常に自分の最期の場所、その時誰といるか、何を思っているのか、それをイメージしながら逆算して今を考えているような気がする。
    そんな私にとって、ままならない人生の中で耐え切れない思いを呑み込み、自分の決断が果たして最良だったか判断もつかないまま、しかし一つの筋を通して死んでいったこの二人の一生の物語は、甘い不倫話というより現実の人生の物語だと強く思った。
    深く思考すること、詩的に世界を見ること、周りを愛すること、そして諦めないこと。
    年をとって再び彼らの物語を読んだ時、私はどんな感想を抱くだろうか。

  • ロバートは最期にマディソン郡の橋に骨を撒いた。
    フランチェスカも骨を撒いた。別々に生きていながら一人ではなかった。受け止め方はそれぞれだけど
    二人はとても嬉しいだろう。

  • #英語 原題は An Epilogue to the Bridge of Madison County ~A Thousand Country Roads~

    ロバート・キンケイドのように孤独な者が息をひきとるとき
    もっともありえるのは
    誰にも知られず、ひっそりと亡くなる状態ではないだろうか。
    彼が何を考え、何を愛し、何を貫いたのか
    誰にも知られることなく、また誰にも伝えることなく亡くなっていくのではないだろうか。

    孤独な人が亡くなるということは
    こういうのが常だと思うが
    ロバートは違った
    小説の主人公だから。

    実際この世界では、孤独な人物の人生に耳を傾け、文字にし、その人亡き後、その人のぬくもりを伝えてくれるような人物はいないのである。

    ローバートとフランチェスカが実在するのか架空なのかはさておき、

    偶然
    選択
    タイミング
    自分ではどうにもならないこと・・・

    人生とはなんであるのか考えてしまう。

  • £4 単行本

  • 『マディソン郡の橋』の続編というか、キンケイドの側から思い返して、キンケイドの人生に焦点を当てた物語。

    しかし、彼に彼自身も知らなかった息子がいたというのは驚き。とってつけたようなエピソードではあるが、それが孤高のカメラマンの最後に温もりを与え、読む側も安堵した感じ。

    だが前作からも思っていたが、フランチェスカがキンケイドと同じ場所に遺灰を撒いたことに対して、墓地の隣を用意して待っていた夫リチャードの魂はどうなるのか?

    誠実な夫であり、フランチェスカの気持ちに気付いていた(と私は確信している)リチャードが一番気の毒でもある。死後の世界があるとして、そこで裏切られるくらいなら、いっそ生きている間に裏切ってくれた方が良かったと私なら思うだろう。

    いずれにしても大人のラブストーリーで、年齢を重ねなければ分からない微妙で複雑な感情を描いた話だと思う。とても一言では語れない。

  • 小説「マディソン郡の橋」は秀作だった。
    その後のお話で、キンケイドのその後の人生というお話。
    フランチェスカをそっと見に来ていたキンケイドがすごく素敵。

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