“It”(それ)と呼ばれた子 幼年期 (ヴィレッジブックス)

制作 : Dave Pelzer  田栗 美奈子 
  • ソニーマガジンズ
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レビュー : 368
  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784789719254

作品紹介・あらすじ

「なぜ、ぼくだけがこんな目に?」-母親に名前さえ呼んでもらえない。"That Boy(あの子)"から、ついには"It(それ)"と呼ばれるようになる。食べ物も与えられず、奴隷のように働かされる。身の回りの世話はおろか、暴力をふるわれ、命の危険にさらされ、かばってくれた父親も姿を消してしまう-児童虐待の体験者がその記憶をたどることは、きわめて苦痛と困難をともなうものだ。本書は、米国カリフォルニア州史上最悪といわれた虐待を生き抜いた著者が、幼児期のトラウマを乗り越えて自らつづった、貴重な真実の記録である。

感想・レビュー・書評

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  • このお母さん病気だったのかな?

    愛情に溢れた優しい綺麗なお母さんが鬼に変わっていくのね、
    病気じゃなかったらやりきれない。

    興味深かったのは、綺麗な服を着てお化粧してる日は、良いお母さんの日なの。
    ずっとパジャマでTV見てる日は、虐待の日。
    身繕いや家の掃除の荒れと正比例して虐待がひどくなっていくのね。

    刺された時の、お父さんの対応が辛すぎて。
    彼が一番罪深いのではないだろうか、と思ってしまった。

    でも、「母親が子供にこんなにひどい事をするなんて信じられない!」
    とはまったく思わなかった。
    思えなかった?
    自分の中にもこんな怪物がいるのではないのだろうか、
    いたらどうしよう。
    愛さないといけない存在を愛せない
    愛したいのに愛せない 愛したいのに!

    そんな感情の存在を、信じる事が出来ない程
    自分と遠く隔たれた場所にあるとは考えられないのだ。

  • 「エピローグ」がなければ、この本はただ残酷までに悲しい体験。
    デイブ氏の幼少時代の毎日がどれだけ絶望的なものだったか、
    目を背けたくなるような描写ばかりが、記憶から逃げずに語られていることにかえって感激さえ覚える。

    「生きてこの苦境を乗り越えられたなら、必ず社会の役に立つ人間にならなければいけないと心に誓っていた。
    (中略)
    そして今、ぼくはそれを実現した。」

  • “It”
    もはや人として見られていないんです。

    おもわず目を背けたくなるような、数々のむごすぎる虐待。実話だと言うから、言葉を失います。

    汚くてどろどろした感情は、弱いものへと向けられてしまうんですね。実の子であろうと、それが間違っていることだとわかっていたとしても。おそらく自分を保つために。

    どれだけひどいことをされても、子にとって母親は絶対的な存在で、だから自分の非を考えるんです。自分が悪い子なんだ。いい子でいたら、いつか愛してくれるはずだと。

    恐らく誰もが持つ、汚い感情。それをコントロールするのは、やっぱり自分でしかないんです。

  • 人間ってきれいなだけの生き物じゃないよね。複雑で混沌としていて。でも、人を痛めつけて自分をころして生きていくのは嫌だなと思います。

  • 虐待されてる子の心情は、普通の家で育った人って絶対にわからないと思うんです。
    どうして彼らは助けを求めないのか、どうして母親に反抗しないのか…

    虐待には色々なケースがあります。ですがこの本は、虐待されている子の心情を理解するための、確かな助けになるはずです。

  • 幼児虐待のカウンセラーの話
    面白いんだけど読んだあとすごい憂鬱になる

  •  目を覆いたくなる虐待の数々は衝撃的で、読み進めるのがつらいほど。なぜこの母親はこれほどひどい仕打ちをするのかと、読みながらずっと考えていました。自らの手中で顔を歪めるて苦しむ子どもを見て、どんな感情を高ぶらせていたのか。感情というのは、取り返しのつかないことへ人を誘うことがあるけれど、まったく理解も想像もできなかった。
     児童虐待というのは、本当に理不尽なものだと思う。子どもは弱者だし、保護するものがいなければ生きていけない。それは、衣食住の問題だけではなく、子どもの心を育てる愛情の問題でもある。拒絶や暴力は、大人ですら心を壊してしまうものであるのに、保護を必要とする子どもが受けた場合の影響力は計り知れない。このような記憶を著書にするのは、苦しい作業だったと思う。

  • この本は実際に実の母親からの凄まじい児童虐待を受け続けた著者がその壮絶な日々を明かした記録の本です。

    【それまで絵に描いたような幸せな家庭だった。だんだん母が変わり始める。そして・・・兄弟の中で彼だけに虐待が始まる。ガスコンロで腕を焼かれ、アンモニアを飲まされ、赤ん坊の汚物を食べさせられる。殴られ蹴られ。・・・ついには家の中での生活も許されず、名前も『デイヴ』から『あの子』へ。
    さらには『あの子』から『それ(It)』と呼ばれるようになる】

    米国カリフォルニア州史上最悪といわれた虐待を生き抜いた著者が、幼児期のトラウマを乗り越えて自らつづった、貴重な真実の記録で世界中でベストセラーになったこの本は読むと胸が苦しくなり涙なくして読めません。

    幼年期→少年期→完結編と3部作になってますがその後、指南編や青春編なども出ました。とりあえず完結編まで読むことをオススメします!

  • 壮絶。残酷。
    恐ろしい。
    自分の子どもをそれほどまでに憎む心が、恐ろしく悲しく、不気味ですらある。
    以前はパーフェクトな母親であったらしいのに、何が彼女を変えたのかわからないまま、話は進む。
    それがまた、悲しい。
    こういう話を読むといつも思うのだけれど、こういう負の心は決して他人ごとではない。
    何かを憎む心や、弱いものを虐げる心は、誰しもが持っているのだと思う。
    何かの拍子で、誰しもが加害者にも被害者にもなりうるのだと思う。
    だからこそ、知る必要があるのだと思う。
    恐ろしい。
    しかし、残念ながら、人間にはこのような残忍性が潜んでいるのだ。
    そして、いつになってもなくならない虐待が、本当になくなってほしいと、心から願う。

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    「なぜ、ぼくだけがこんな目に?」-母親に名前さえ呼んでもらえない。"That Boy(あの子)"から、ついには"It(それ)"と呼ばれるようになる。食べ物も与えられず、奴隷のように働かされる。身の回りの世話はおろか、暴力をふるわれ、命の危険にさらされ、かばってくれた父親も姿を消してしまう-児童虐待の体験者がその記憶をたどることは、きわめて苦痛と困難をともなうものだ。本書は、米国カリフォルニア州史上最悪といわれた虐待を生き抜いた著者が、幼児期のトラウマを乗り越えて自らつづった、貴重な真実の記録である。

    【キーワード】
    文庫・シリーズ・青春


    ++++3

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