航路(下)

制作 : 大森 望 
  • ソニーマガジンズ
4.22
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本棚登録 : 154
レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (434ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784789719346

作品紹介・あらすじ

危機に瀕した研究プロジェクトを救うため、みずから「死後の世界」を垣間見ようと決意したジョアンナ。だが、彼女がNDE(臨死体験)の暗いトンネルを抜けて赴いた先は、思いがけない現実の場所だった。私はこの場所を知っている。でも、どこだったか思い出せない-。ただの幻覚だから当然だと言うリチャードに反発し、ジョアンナはその場所がどこなのか、記憶の糸をたどって必死に調べはじめる。とうとう突き止めた答えは、まったく予想もしないものだった…。

感想・レビュー・書評

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  • オックスフォード大学史学部シリーズではないコニーウィリスの長編、且つ初期代表作。
    「最後のウィネベーゴ」がも一つだったので、読もうかどうしようか悩んでいましたが大森望先生の後書き、『「ドゥームズデイブック」の3倍は泣ける』を信じる事にしました。
    上巻はいつもの如くすれ違いコメディの様相。増築に増築を重ねて迷路と化した病院内を登場人物たちが右往左往する。
    主人公のジョアンナが体験する疑似臨死体験は何故か沈没直前のタイタニック。臨死体験者は必ずタイタニックを経験するのか?暗いトンネルの様な場所は何処?金色に輝く光とは?白い衣装を着た眩いばかりの人々は誰なのか?謎をばら撒くだけばら撒いて話はちっとも進まない。
    映画好きの主人公達が開催するディッシュナイトと称する映画ビデオ観賞会が本筋と全く関係ないが面白い。タイタニック描写が沢山出てくるくせに「タイタニックは禁止」。この映画をみんなでこきおろしています。「シルベスタースタローン映画は禁止」「ケビンコスナー映画は禁止」「ウッディアレン映画は禁止」は意味不明、訳わかんないけど笑えてくる。
    長期間昏睡状態だった患者の覚醒直後の臨死体験を聞き突如全てを理解したジョアンナ。やっと話が動き出すのか、と思ったら下巻171頁、第41章から、まさかまさかの怒涛の展開。ここからはジェットコースターです。
    58章の「ほんとはだれなのか知ってるんだから」、59章の「ジョアンナだよ」は涙なくしては読めません。そしてそして、ジョアンナはみんなの命を救った。最終60章、PASSAGEを航路と訳した大森望先生の気持ちが痛いほど判ります。(英和辞典によると廊下、通路、が妥当?)
    残念ながら「ドゥームズデイブック」には及ばないものの感動出来ることは間違いありません。
    素晴らしい小説でした。

  • 面白かったです。
    すごく長いけどぐいぐい読ませるのでさすが。特に後半は時間がある時に読むことを推奨。

    以下、ちょっとネタバレな感想。

    まさかこうなるとは思っていなかったのでびっくりした!
    いわゆるどんでん返しとは少し違う気がするのだけど、上巻の気持ちのまま読み進むと面食らう出来事が。。ドタバタコメディーだと思って読ませておいてこの流れはズルいなぁ。
    その部分以外の要素はけっこう王道なのですが。

    後半で一気にシリアスにはなるものの、それでも最後までどこか明るいのは…。なんだろう…ジョアンナがずっと冒険してるからかな。

    死にゆく脳細胞が伝える、最期のメッセージの話。

  • 上下二段構成のくせにとんでもなく分厚い。つまりとんでもなく長い。でもこれだけの時間をかけて読む価値はあった。

  • コニー・ウィリスって作品を読むだけで、人として信用できる感じがする。この作品を書くきっかけになったという、エセ科学的な臨死体験の数々への激怒っぷりとか。好きだなぁ。
    「死に直面した人々の勇気、自分の命が助からないとわかっているときでさえ、なにかを、だれかを救おうとする決意は、人間のもっともすばらしい特質であり、たぶんあらゆるものの中でもっとも大きな謎でしょう。」

  • 下巻の途中で、ええー! いいのっ? ってのがあったんだけど、なんだかひっぱってひっぱって、最後は丸く収まった感じ。
    まあまあ面白かった。

  • コニーウィリス節、全開って小説かな。途中までは面白いけれど、終わり方がどうもな~。

  • 臨死体験がとてもおもしろい。

  • ちょっともたもたしていた上巻から
    一気に目まぐるしい展開へ。
    やはりコニーウィリス、只者では
    ないわけです。(当たり前)
    それにしても上巻はちょっと
    くどかったと思う、色々と。
    でもって、私はMr.ウォジャコフスキー
    ことエドに謝らなくてはならない。
    鬱陶しい爺さんだとなめてました、
    ごめんなさい。
    最後に出現してくる、あれの意味に
    ついて頭を悩ませましたが、
    皆様の解釈を参考にしたところ、
    なるほどなあと腑に落ちた次第です。
    どうぞピンとこなかった方は色々
    調べてごらんあれ。

    長々と書きましたが、やっぱり
    ドゥームズデイブックの方が好き。

  • もう一度読みたい

  • やっと読み終わりました。
    かなり面白いとレビューがあったのですが、
    私は、あまりハマりませんでした。

    病院の複雑な通路とか、
    脳内物質の名前とか、
    船の構造とか頭の中でなかなか、
    上手く把握できず、、

    話しのテンポが、めちゃくちゃ遅かったり、
    急に違う場面になったり、、
    重要じゃなさそうなところは、つい流し読みしてしまいました。。

    色々伏線があると思っていたけれど、
    もっとすべてがスッキリする感じだったらいいなーと
    思いました。

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