“It”(それ)と呼ばれた子―完結編さよなら“It” (ヴィレッジブックス)

制作 : Dave Pelzer  田栗 美奈子 
  • ソニーマガジンズ
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本棚登録 : 1102
レビュー : 89
  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784789720540

感想・レビュー・書評

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  • デイヴ・ペルザーという方を、尊敬する。
    育ち方云々でなく、生来、意志が強く、勤勉で、優しい人間なのだと思う。
    私は、恨んでいる相手を許すことがなかなかできない。
    この著者は、乗り越え、連鎖を断ち切り、母親を許し、息子を愛し、人のために働いている。
    どうぞ、これからも幸せですように、と祈る。

  • 虐待の幼年期、里子としての少年期。虐待、偏見、差別の中で成長し、空軍への入隊、父親との死別、結婚、別離、最愛の息子との生活。そんな歩みの中で自分の生き方を進み探し続ける。母親との再会をも決意する。今更何のために? 憎しみと許しの揺れ動くはざまで苦悩しながらも諦めず、乗り越えてゆく魂の叫びに感動する。

  • 「Itと呼ばれた子」3部作の完結編。3冊集めてから読もうかと思ったが、本書だけで十分。
    こどものころ壮絶な虐待を受けて大人になった、デイビッドの人生を描くノンフィクション。5人兄弟のひとりだが、母親は精神に異常をきたしているのか、ひとりの子どもにターゲットを絞ると徹底的に精神・肉体的に痛めつけてきた。腕を火で焼かれたのを学校の先生に発見され保護されてからは、里親の元で育つ。そこから先の人生も自信を持てず、他人を信じ切れずに、トラウマとの戦いが続く。そしてついに自分を虐待しつづけた母と、大人になってから対決する。
    軍隊を辞めてからは、虐待をなくすべく各地で公演活動を続け、その過程で離婚を経験するが、自分を理解してくれる新しいパートナーと出会い、絆を深めていく。
    虐待をされた人の体験談を読むのは初めてだったが、世の中にはこういう親がいるのかと愕然とした。子どもが気の毒すぎる。当時は、家庭の問題に他人が干渉することはタブーだったため、救われない子供たちがたくさんいたという。この本では、なるべく個人的な恨みを排除して、客観的な視点から書こうという姿勢がみられる。子どもというのは、親からどれだけ憎まれても許そうとするもので、いたいけな少年の傷を思うと心が痛む。母も死に、著者が虐待の過去に決別していく。
    こういう子ども時代を過ごした人がいることを常に意識すべきだと思う。傷ついた人と出会ったらどうやって接したらいいのか、この本にはその答えはないが、考えさせられる。

  • これほどにないってほどの虐待を受けながらも、母を愛して、許そうとする、子どもの親に対する愛情の深さはすごいの一言です。

  • この本を通じ、これほど立派な人に出会えた事に感謝です

  • 『少年期ロストボーイ』よりは面白かった。

  • 虐待された事実は消えないが相手を許せるか?結局許すことにはなるのだが。。。
    虐待されてもなお母を慕う気持ちはあるんだろうなぁ。
    だから虐待は表面化されない部分が今なお多いのだろう。
    作者はただ家族に認めてもらいたかっただけ。
    それを全て否定されたが故に自分を認めてくれる場所を探し求めることをやめなかった。
    事実を今の自分をつくるために必要な事だったと認めた時に相手を許し、自らも他者から認められるということか。

    最後は一応のハッピーエンド。

  • ・うんもうデイブ・ペルザーはいいや。

  • “虐待の連鎖”ってよく聞くけど、皆が皆、そうな訳じゃない。
    ということを考えたのは、この本読んだ時かな。

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