ジェイミ-の墓標 (3) (ヴィレッジブックス F カ 3-6 アウトランダーシリーズ 6)

  • ソニ-・ミュ-ジックソリュ-ションズ
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  • Amazon.co.jp ・本 (539ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784789721950

感想・レビュー・書評

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  • 『ジェイミーの墓標』と言いながら、9割がたジェイミーが生きている時代の話です。
    叛乱の結果がどうなるのかを知っているクレアとジェイミーは、なんとしてもそれを阻止しようとフランス宮廷で暗躍し、ほぼチャールズの動きを封じたうえでハイランドに戻って来たのに、なぜか反乱軍は蹶起し、その決起人の中にジェイミーの名前が…。
    というところまでが前巻の話。

    こうなるとジェイミーがやることは一つしかない。
    チャールズを勝たせて歴史をひっくり返す!
    しかし、歴史を変えることの難しさを実感したばかりの彼らは、保険としてラリーブロッホの被害を最小限に食い止めようとする。

    それでもクレアが現代に戻ってきた時の状態では、それがうまくいかなかったのだろうなあということは最初からわかっている。
    まあまあ予想通りの展開ともいえたし、それでもいちおう手に汗は握ったのだけれども。

    今回の肝は一巻の最初と今巻の最後に書かれた現代パートの方だろう。
    ジェイミーといる時は散々フランクに申し訳なく思っているようなこと言ってたけど、結局クレアは最初過去に残ることを選択したのだし、ジェイミーの子どもを宿したのだし、不本意ながら戻って来た現在で、フランクを同じように愛せるわけがないよね。
    仮面夫婦だったことを匂わせるブリアナのセリフもあったし。
    逆にフランクがブリアナを実の娘のように愛したというのが、フランク視点で書かれていないので今一つ納得できない。

    最後にクレアは過去に戻れるタイミングを正確に理解していたように見えたけど、だとしたらブリアナを生んで、または幼いうちに戻るという選択はなかったのだろうか。
    心の中ではジェイミーだけを愛しながら、フランクの娘としてブリアナを育て続けたのは、過去に変える手立てがなかったからだとばかり思っていたので、ちょっと意外。

    ジリアン・エドガースが過去に行くのを知りながら、止めようとはしないクレア。
    「過去に行ったら、あなたはゲイリス・ダンカンという魔女として火あぶりにされるのよ!」と言ってあげるとばかり思っていたら、彼女の姿を見せることによって、自分の話は嘘じゃないとブリアナに納得させるためだったのか。
    まあ、過去は変えられないことはわかりすぎるほどわかっていたクレアだったからこそなんだろうけれど。

    そして新たな謎。
    では、ロジャーはいつどうやってこっちに来たの?
    誰が連れてきたの?

    それがこの先のアウトランダーシリーズで明かされると思うのですが、ここで作品よりも衝撃的だった事実が判明しました。
    この次の『時の彼方の再会』全3巻中、2巻が札幌市の図書館にありません。
    多分破損か紛失したけれど、古い本なので新規購入ができなかったんだろうなあ。
    1巻と3巻を読んで、途中を妄想で補う?
    シリーズはまだまだ続くので、ここで方向を間違えるとずっともやもやしそう。
    ということで、いったんここで止めときます。
    我慢できなくなったら妄想込みで読むことにします。

  • クレアが現代に戻った理由、フランクの出生の謎が解ける巻。ついにカローデンまできてしまった戦い。結婚のとき交わした血の誓約、何があってもクレアを手放さないと言い続けてきたジェイミーだが、殺人の罪を背負い、カローデンでの戦で独り散ることを決意する。この状況でなぜ、ジェイミーが生き残る事ができたのか…謎は増えるが…クレアと別れ、我が子を抱く夢が叶わないジェイミーと、ジェイミーの最期を見届けることができなかったクレア。全てが辛すぎた。

  • 2シリーズ読了。さて続きはどうするか。

  • 【アウトランダー6作目】ようやく読了。長かった。歴史的な話と盛りだくさんの登場人物とでもうごちゃごちゃ。とりあえずフランクはアレクサンダーの子孫という事で。ただ一緒に逃げたメアリーとどこで別れた?その記述がなかったような…あまりにも長すぎてかなり中だるみしたけど何とかめげずに次に進める。そしてまた面白い展開になりそうな予感。というかもう少し面白くないと読み進められない。

  • カローデンの戦い。ジリアン・エドガーズ。
    最初から長編の構想があった話なんだなあ。
    少し読み進めにくかった。

  • 1745年のスコットランド。タイムスリップしてジェイミーと暮らすクレアは、反乱軍に加わるしかなくなっていました。ジェイミー達の軍勢は戦争の実際を知らない指揮官ボニー・プリンス・チャーリーに振り回される。追いつめられた時にイングランド女性の捕虜を装い、ジェイミー達を逃がすクレア。預けられた先は何とサンドリンガム侯爵の館。メアリとアレックスとの思いがけない再会…クレアが現代に戻されるいきさつ、全てを話した理由とは!?怒濤の展開です。

  • 2012年6月8日再読完了。

    あまりの運命のむごさに涙が止まらない巻です。
    結局は運命は変えられないのか…。
    多くの人々が傷つき倒れていき…そして主人公二人にもとうとう別れの時が!

    辛い~~~。辛いから早く続き読まなくちゃ。

    2007年5月31日読破。すっごい時間がかかってよんだけど、すごくおもしろい。このシリーズは最初タイムトラベル系ロマンスと思って読み始めたのだけど、途中からなんだかえらく骨太な歴史物に変ってきたような。読み応えあります。スコットランドで会ったジャコバイドの叛乱を軸にお話が進んで、イングランドに弾圧され続けたスコットランドの歴史の一部を垣間見る事ができる。もちろん主人公のクレアとジェイミーのロマンスも必見。さて、続きを読まなくちゃ。

  • 英国の王位僭称者チャールズ・スチュアートの奸計にはまり、ジェイミーはチャールズが企てた反乱に加わらざるをえなくなった。そうなった以上、1746年の虐殺を防ぐ道はただひとつ、反乱軍に勝利をおさめさせることだった。圧倒的多数のイングランド軍を相手に回し、ラリーブロッホの男たちを率いて獅子奮迅の活躍をするジェイミー。看護婦の経験を生かして献身的に負傷者の世話をするクレア。地獄のような戦場にいても、ふたりは一心同体だった。ある衝撃的な事実が判明するまでは…。

  • ついにハイランドで戦いが始まります。ジェイミーが部族の長として風格がでてきた以上に、最初から強いクレアがますますパワーアップしています。また、現代の人との繋がりが明らかになるこの巻は、そういうことだったのね!と納得。この戦いでジェイミーは死んでしまったのか。。最後の方は一気読みでした。むむ、なんだかんだではまってきたような気がします。次、次!

  • 英国の王位僭称者チャールズ・スチュアートの奸計にはまり、ジェイミーはチャールズが企てた反乱に加わらざるをえなくなった。そうなった以上、1746年の虐殺を防ぐ道はただひとつ、反乱軍に勝利をおさめさせることのみ。歴史は変えようがないのか?起こるべくして起こってしまったジャコバイトの反乱、そしてラリーブロッホの虐殺をふせぐ手はあるのか?!
    そして、ジェイミーとクレアはどうなるの??ハラハラ、ドキドキ、ジェイミーの墓標シリーズ完結編です。

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