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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784789723701
感想・レビュー・書評
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昔にitと呼ばれた子は、読んだことあったけど
これに続き(〝it〟が法的に保護されて、その弟が次の母親の虐待の標的になる)があるとは知らなかった、、、
母親が、自分の母親(作者から見ればおばあちゃん)に暴言を吐くシーンは、もしかするとこの母親も自分の母親から同じような虐待を受けていたのではないかと思うと、頭がぐちゃぐちゃした -
「虐待の連鎖」と聞いて、がっくりとした。
実際 どこのあまたある国でも ある現実だ。気づかれない、見つからない。ただ それだけで、親は子供を殴る、ケロイドにあわせる。精神科がなぜか 小児科にはつくられない。なぜなら 子供は言葉をつくることができないからだ。あまりにも 見過ごされやすい現実ではあるが、それでも子供にとっては それは、「虐待」は彼女・彼等の習慣であり、今を生きなければならない現実なのだ。
習慣が将来をつくる。当たり前じゃないか。
習慣に奇跡が起こらなければ、虐待された彼等はまた 再び自分の人生の中で子供を殴るだろう。蹴り飛ばすだろう。親だって 自分の子供を殴る理由が知りたい。原因は過去にある。そう知ってしまったとき、彼等は虐待された彼等らは、自分の子供の本当の幸福を願えるだろうか。虐待された彼等は 自分の子供を思い涙を流すことができるだろうか。
虐待は、涙はしか生まない。誰かの親になるひとは、知っておく必要がある。
虐待は連鎖するのだ、と。 -
「Itと呼ばれた子」の著者デイヴ・ペルザー氏の弟、リチャードが書いた本。兄であるデイヴが母親に虐待される光景を見て育ったリチャードは、自分を守るために母に加担する。兄が保護され家を出たあとは自分が母のターゲットに、、、。
何故子供達はこんな悲惨な目に合わなくてはいけなかったのか。胸が苦しくなる本。 -
お母さん、なぜ逮捕されない。
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ペルザー家虐待の連鎖
そこにもう一つ段があるもんだと勢いよく階段を踏んだつもりで思わず自分の力強い一歩に足を痛めかけたりしたこと、ありますか?
あーありますね。はい、そのときの気分にもう一つ、うっかりアルミホイルを噛んだことありませんか?
お、ではその二つをいっしょに!それがこの本です。
そんな読後感。拍子抜けのいさぎのわるい、ギチギチ感です。
要約すると、男ばかりの五人兄弟で次男だけが母親から酷い虐待を受け、その被害を受けたくないがために密告やらでっち上げやらで母親の暴力に拍車をかけていた四男が、次男が警察に保護されたのをキッカケに今度は自分がいじめの被害者になる。度重なる虐待と立場が逆転したことで自分のしたことを省み、さらに鬱屈する四男。
物語は成人した四男が結婚した妻にその経験を語るところから始まるのだけど、四男は母親に反逆することを妄想しつつも最後まで屈しているだけだし、悔悛も語られず、ひたすら母親の暴力と罵りの言葉が書かれているだけなので、平坦すぎて眠くなる。
書かれている暴力は本当に苛烈だから眠いは失礼かもしれないが、いやでも正直、「で、目的はナニ?」と、いいたくなっちゃうわけ。
作者が稀有な、というか極端な体験をし、それを告白した事実を評価せよといわれると、だったら不幸が偉いのか、と、あたしなんかは思ってしまう。
だっていくらだって見せ方はあるだろう。
母親の言い分があるとか周りの反応や回顧シーンで視座を変えるとか。四男本人がどうもまっとうに結婚までできているのだから、幼少期のトラウマから立ち直る視点とか。
内容としてはケッチャムの悪名高いトラウマ本、隣の家の少女と同じであるが、あちらが視点を他者に置き続け、その居心地悪さを反転させて絶対的に安全な場所にたつことの不快さをつきつけることで読者へ問いかける剣を有していたのにこちらはどうも、二次元以上に事実が立ち上がることもなければ読者へ刺さることもない。
ということであたしはこの本、勧めない。原題はA Brother's Journeyなんだけど、いやいや君、旅の中身を見せたまえよ。旅を終えて、途中を端折っての昔語りじゃ、尻切れとんぼ、この上ないぜ? -
虐待に加わってた立場から、虐待される立場へと変わり、『itと呼ばれた子』とはまた違った視点で描かれている。
兄同様か、それ以上の虐待を受けつつも、与えられた課題やゲームを確実にこなしてる姿には、驚きを感じる。 -
【"it"(それ)と呼ばれた子】の著者、デイヴ・ペルザーの実の弟がデイヴへの虐待と彼が救出された後のペルザー家の様子を告白した本です。
【母の愛情を得たいがために、実の兄への虐待に加担していたリチャードだったが、
デイヴが救出されると、次の標的になり母親からの凄まじい虐待を受ける】
悲しいことに彼は救出される事もなく、そのままペルザー家で地獄のような生活を続けました。身長が180センチになっても母親の命令は絶対で簡単に踏みつけられてしまうほど、母親の家庭内における幼少期からの支配力の強さを感じられます。
彼らの本を読むと、なぜ母親はそこまでわが子を忌み嫌うのかを知りたくなります。
彼女は病気なんだろうか?それとも躾が少しずつエスカレートしてだんだん慣れてしまうんだろうか?それでも母親に愛されたいと願う子供の気持ちにただただ涙です。。
そして、世の中には今、この瞬間にも助けを求めてる子供がいるんだろうな・・と
思うと胸が痛みます。。 -
虐待にあっていた兄が保護された後、その矛先は今まで母親と一緒に兄を虐げていた自分へ。逃げる場所もない、守ってるくれる人もいない状態で、大人になり母親の手から放れるその時までを綴ったノンフィクションストーリー。 被害者は1人の子どもだけではなかった。母親は本当に狂っていたと思う。誰も助けられなかったから悲劇はこの家族をおそったのだろう。
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虐待にあっていた兄が保護された後、その矛先は今まで母親と一緒に兄を虐げていた自分へ。逃げる場所もない、守ってるくれる人もいない状態で、大人になり母親の手から放れるその時までを綴ったノンフィクションストーリー。
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“It”と呼ばれたデビッドの弟、リチャードの話。デビッドが施設に引き取られてから、今度はリチャードが虐待の標的に・・・。
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デイビッドさんよりも吹っ切れていない感じがしました.こうして書くことで,もっとお母さんの呪縛から自由になれればいいのに・・・.親のもたらす影響力の強さをまざまざと見せ付けられる本.[2006.09.26.]
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弟までもが、こんなになるとは。世界の親全てが、子供と向き合ってみるべきだと思った。
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親がそのままじゃ対象がかわるだけだよなあ……。<br>やっぱり言葉が出てこない。
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"Itと呼ばれた子"の著者デイビッド・ペルザーの実の弟リチャードの手記。「今度は自分がやられるかもしれない」という恐怖と常に闘いながら幼い頃母親の右腕となって兄の虐待を手伝っていた彼。ところがリチャードも兄が保護されたのを機に母親の次の標的になってしまう。兄の苦しみを身をもって知り、母親に協力したことを悔いる一方で自分だけ保護されて自由になったデイビッドを恨むリチャードの苦悩がすごく伝わってきました。保護されたデイビッドと身代わりになったリチャード。いろいろと考えさせられる本です。
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虐待するターゲットが居なくなると次の矛先は弟だった。
殴っていないと気持ちが落ち着かない母、、、母もまた可哀想な人間なんだなぁと思ったけれど、こんな世界でしか生きていけなかった子供はもっと可哀想で惨めで、、
なるべくたくさんの人に読んで頂き、この世の虐待をなくしてほしい。
子供は自分の未来を与えてくれる大切な宝物なのだから。。
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