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- / ISBN・EAN: 9784789724227
作品紹介・あらすじ
心優しいライオンが、ある日、ウサギの赤ちゃんを拾って育てることに…。ウサギはライオンを本当の父親だと思って育ちますが、おせっかいなサルたちが…。本当の親子ってなんだろう…?人気のステッチスト、すまいるママのステッチ絵本第2弾。
感想・レビュー・書評
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動物を食べないと生きていけないライオンと、ウサギの共同生活。心優しいライオンに切なくなった。生きることを考えさせられる内容です。
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3歳11カ月の娘へ。
自分で読める作品。 -
ステッチ絵本。
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ライオンが2匹のうさぎを食べてしまうけれど、あとにはうさぎの赤ちゃんが残されていた。
ライオンは責任を感じてうさぎを自分の子どものように育てる。
ライオンはうさぎに動物を食べるところを見られないように夜に食事をしていた。
うさぎは自分のことをライオンだと思って葉っぱで作ったたてがみをつけていた。
うさぎとライオンはきれいな花畑に出掛けた。
うさぎはお父さんのような立派なライオンになりたいと言うが、ライオンは花畑のきれいな花になりたいと言う。
うさぎはへんなお父さん、と思う。
あるとき、サルにうさぎなのにたてがみつけて動物を食べるライオンの真似をしているのなんて変なのと言われ、ライオンが動物を食べるものだと知る。
帰ってライオンに聞くと、ライオンはうさぎの本当の親を食べてしまったことを伝える。
ライオンが他の動物を食べていると知ってショックを受けたうさぎはそのまま家を飛び出してしまう。
それからライオンは動物を食べなくなり痩せて寝込んでしまった。
そこへうさぎが帰って来て自分を食べて、と言うがライオンはもう動物は食べない、と言いうさぎの優しさにうれい涙を流してそのまま死んでしまう。
ライオンを埋めたお墓の前に1本の花が咲いた。
うさぎはそれを大切に育てる。
ビーズや刺繍で出来た絵本。
ビーズの涙がきれいだと思った。
お涙頂戴で安直だと感じてしまうのは、自分が大人視点で読んでいるからなのだろうか。 -
リアルな事実を織りまぜ、ライオンの孤独と優しさから始まるお話は…泣けてきます。
肉食で強くて恐れられても、気持ちや性格は優しい。でも生きていくために食べるのです。食べてしまったウサギの子供を育てて、本当の子供のようにかわいく大切にして、愛情を注いで、幸せを感じながらも、自分自身の孤独からは脱け出せなかった…せつないな。息子にはちゃんと伝わっていたのに…
最後の息子のウサギのセリフに、少し救われたようなほっとした気持ちになりました。 -
仕事がら,私は,絵本をよく手にしまする。そんな中で,この本は,衝撃的。うさぎが,ライオンに育てられるお話。弱肉強食の現実から言って,あり得ない設定。うさぎは,自分がライオンだと思っている。そんな中,友達がみんな,おまえはライオンじゃないうさぎだ。だから,今にお父さんに食べられるに決まってると言い放つ。信じられないけれど,それを父であるライオンに確かめる。するとライオンは,自分はライオンでおまえはうさぎであるという事実を伝える。うさぎは,ショックを受けて家出する。父であるライオンは,さらなるショックを受けて,何も食べることができなくなり寝たきりになってしまう。そこへ,むすこであるうさぎが帰ってきてた。ライオンは,「帰ってきてくれてありがとう。さしは,あれから,だれもたべちゃいない。そして,これからも,だれも食べない。だから,わしを,ゆるしておくれ。これからも,わしのむすこでいておくれ。」ろいう。むすこであるうさぎは,その父の言葉を聞いて,「いままで,ぼくにたくさんの幸せをくれたのに,ぼくったら,ひどいむすこだね。おとうさん,ぼくを食べて早く元気になって。」と言います。私は,この言葉でジーンと来ました。さらいあに,ライオンは,「そんなことができるはずがない。おまえも私にたくさんの幸せをくれたんだよ。もしも,今度うまれかわるとしたら,私は,小さな花になりたい。」と言ってなくなります。いい話でしょ。
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泣ける話です゚(゚´Д`゚)゚ 強い親子の愛を感じる一冊。
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血の繋がりだけでなく、食べる物食べられる物の立場も越えた愛情深さに、もううるうるしてしまいました〜。幼稚園児にも
充分伝わる絵本です! -
感想は賛否両論…みたいですが、自分は好きです。子どもに読ませるのだとしてもいいと思います。深い意味を持って読むのは大人になってからで結構。なんとなく…でも心に残るものを大事にしてほしい。ステッチで描かれた思わず触れたくなるような絵本。