- Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
- / ISBN・EAN: 9784789725446
感想・レビュー・書評
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96歳の叔父が残した遺産を受け取った72歳のQ
生きている小さなくじらの模型を大きく育てて、潜水艇として海に潜って冒険する。
くじらをモービー・ディックと名付ける。
黒猫のタンゴも連れて行く。
地球は爆発して、宇宙もなくなる…のか。
最後はまた子供のころに戻る…?
夢なのか…。
繰り返しているのか…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ふわりとした始まりだったのが、話が進むにつれグイグイ切り込んでくる感じがしたのが印象的です。それでいて最後はまたふわりと締める。その感覚が面白いです。
伯父の遺したクジラ型潜水艦モービー・ディックを育て、航海に出掛けるQ。進めば進むほど広がっていく世界。広がりつつも収縮する世界。夢と現が入れ子構造のようになって広がっていきます。 -
ぷちん、と虹彩に割って入る鯨かあ。
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ほのぼのしたお話かと思っていたら、そんな単純じゃなくて、胸がぎゅっと苦しくなった。
綺麗な絵と、言葉のなかでさりげなく浮かび上がる人間の汚れた部分。私たちの生きる意味とは。守りたいことは?いつのまにか、忘れてしまったこととは。
わたしたちは輪廻のなかでまた出会う。そう簡単に絆は切れない。 -
叔父が遺してくれた鯨潜水艦を育てて冒険に乗り出す72歳の男。
それは自分さがしの旅となった。
(2005年07月10日読了) -
たむらしげるワールドをじっくり味わえました。
ほのぼのファンタジーだけど
意外とシリアスで終わってびっくり。
「くじらの潜水艇」の育て方が一番楽しかった。 -
主人公のQは伯父さんの遺産としてクジラの潜水艦をもらう。クジラは最初はとても小さかったのにだんだん大きく成長し、Qはクジラとともに冒険の旅へ。
気づいたらいろんな世界をさまよっていて、わかるようなわからないような、なんだか変な気分にさせられました。笑