いつの日にか君と (下) (ヴィレッジブックス F マ 6-4)
- ヴィレッジブックス (2007年8月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (519ページ)
- / ISBN・EAN: 9784789731508
感想・レビュー・書評
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「いつの日にか君と 上・下」冤罪で投獄された人気俳優が脱獄し女性を人質に山荘で潜伏…果たして
http://youyou-bookmovie.blog.so-net.ne.jp/2015-10-13詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
下巻の帯は、「永遠に離れなければいけない。愛しているからこそ」
おお。ロマンス王道でしょ? -
------上巻と同じ------ <br>
脱獄犯に人質に取られ監禁されながら、いつしか彼の無実を信じるようになり愛が芽生える。<br>
上下巻で千ページ超の作品なので伏線もサイドストーリーも盛りだくさん。グイグイと引きつけられて一気読み、なことは確か。でも肝心の本筋に辿り着くまでが冗長気味。ヒロインやヒーローの過去をあんなに詳しく描写する必要性はどうだろう。それから目出度く誤解が解けてのキートン滞在時間もほのぼのとして良いのだけど、やっぱり長い気がする。<br>
それにしても肝心要な最初の殺人事件。アメリカの司法制度がどうなっているのか、まったくわからないのだけど、あんなに簡単に有罪にしてしまっていいもの? 一読した限りでは状況証拠しかないし、当たり前だけど自白も取れていない。それで殺人の犯人というのはあまりにも乱暴じゃないかと。それに刑務所の所長が犯人を捕まえにくるなんていう状況も不思議。どう考えても職務を逸脱しているような(アメリカではOKなのか?)。<br>
そのあたり気になるところはあるものの、ヒーローはヒロインを愛しているし、ヒロインもヒーローを愛していることは確か。それ故の迷いや誤解も良い具合にブレンドされていて、ハラハラドキドキしながら大団円を待てる。かわいそうなのは完全な狂言回しになってしまったポールくらい。「パラダイスを君に」のメレデスとマットの登場は嬉しいし、マットがなんだか落ち着いたいい男になってしまっていてくすぐったい。本当の男同士の絆の深さは胸に染みる。