[テメレア戦記] I 気高き王家の翼

  • ヴィレッジブックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784789732260

感想・レビュー・書評

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  • フランス艦と戦い、その船倉でドラゴンの卵をみつけた。戦利品としてリライアント号に持ち帰ったところ、孵化し、その竜によって、ローレンス艦長が担い手として選ばれる。
    「テメレア」と名付けられたこの竜とローレンスの結びつきは強く、最初は海から離れるのを残念がっていたが、段々とテメレアに惹かれていく。
    中国からフランスのナポレオンへと贈られるはずだった貴重な種別の竜の卵。

    テメレアがとにかく可愛らしいです。光るものが好きで、真珠を喜び、純粋な信頼をローレンスに送る。
    なんて魅力的な竜なんでしょう。
    竜に乗っての空中戦も見事に描かれている。
    これは、面白いです。こんなに面白いとは予想してませんでした。

    ピーター・ジャクソン監督が、映画化権をとったらしい。
    私は、本を読んだものの映画化って望まないんですが、この作品は映画で見たいですね。映像技術を駆使して、竜たちが生き生きと描かれるのを見たい。この監督なら丁寧に撮るでしょうし。

  • 【自分メモ】
    一般的なレビューではありません(※ネタバレあり)

    〈再読〉
    英国海軍のフリーゲート艦、リライアント号が拿捕したフランス海軍の船には、今にも孵化しそうなドラゴンの卵が載っていた。リライアント号艦長、ウィリアム・ローレンスは、不運にも孵化に立会いドラゴンの担い手に選ばれてしまう。ナポレオン軍率いるフランスとの戦いの緊張が高まる中、ローレンスは国の為に海軍艦長の座を捨てて、テメレアと名付けたドラゴンと共に英国空軍に属する事に。

    テメレア可愛いっ賢いっいじらしいっ
    海軍仕込みの融通のきかなさと生真面目なローレンスが、なんだかんだとテメレアに甲斐甲斐しいのも微笑ましいっ

    1805年、フランス革命後のナポレオン侵攻の史実に上手く組み込まれたファンタジー。ドラゴンを含めたキャラクターの魅力と戦闘シーンの描写は勿論だけど、ドラゴンを乗り物とした(まるで戦闘機のように)細かい設定に悶えた。

    テメレアとローレンスがトレーニングの為に送り込まれたロック・ラガン基地で、空尉候補生を含めたクルー達がテメレアに乗り込む場面。テメレアに戦闘用ハーネス(革製)が装着され、ベルトのストラップに付いたカラビナをハーネスに繋げて乗り込む。鎖で編まれたハンモック状の袋がドラゴンの腹部に装着されて、そこに荷物を入れたり。背側乗組員(トップマン)腹側乗組員(ベルマン)見張り兵・信号兵など何人もの人間が乗り込むスタイルがスタンダード、というのに驚いた。これはもう、ドラゴンのクルーチームになりたい!

    それにしても、レヴィタスが不憫でならない(;_;)

    英国上陸を目論んだフランス軍のドラゴンによる輸送団を、辛くも退却させる事に成功するまでが1巻。

    4巻を読んだのが7年前。まだ6巻までしか出てない。完結巻は9巻とのこと。なんとか最終巻を死ぬまでには読みたい。早く翻訳出版されますように(・人・)
    映画化の話が出てたけど、結局立ち消えか(^_^; でも、いつか本当に映画化されそう。

  • このシリーズ、名前は前から知っていたのだけど、この間読んだ『ドラゴンの塔』がわりと面白かったので、同じ作者と知って読んでみることに。
    テメレアというのは主人公の戦闘用ドラゴンの名前で、戦記、とあるように、この後も戦いが続くんだろうな。ナポレオン戦争の辺りに時代設定していて、本当の歴史の中に上手くドラゴンというものを組み込んでいるのが面白い。 この世界の中でドラゴンたちは、知性もあって人間の言葉(卵の時に聞いていた言語)も話せるし、でも自由な生き物ではないし、人間と友情(というか忠誠)も交わせるけど、でも対等ではない……という、ちょっと微妙な立ち位置。ペットではないのだけど、それに近く、……フライデーみたいな? そのへんが私はちょっと微妙で引っかかった。
    とはいえ、それなりに面白かったので、機会があれば次も読むかも。

  • ナオミ・ノヴィク テメレア戦記

  • 面白かった!

    ドラゴンファンタジー
    イギリスとフランスが戦ってて(実際の歴史のように)
    でもドラゴンもたたかう

    テメレアがかわいい
    かわいいかわいい
    乗り手との絆がいい

    面白かったからつづきも読んでもいいかな~

  • ナポレオン時代の史実とファンタジーがうまく組み合わさった作品。

    実際の歴史上の出来事が、ドラゴンというある意味強すぎるモチーフを加えても破綻することなく構築されているのは、見事の一言。

    しかし、この作品の一番大きな魅力は、それはもうテメレアに決まっている。

    テメレアは、ドラゴン好きのファンタジー読みなら虜になること間違いなしの完璧なドラゴンだ。
    性格、知性、一途さと、どこをとっても非の打ち所がない。

    もちろんそれは、紳士でいつも公平な主人公ローレンスとのかけがえのない絆から生み出されたものとも言える。

    ファンタジーではあるが、現実味のある訓練風景に迫力ある戦闘シーン、いろいろ読み応えのある内容だった。

  • すごい萌えた。萌えすぎて一昼夜で読了してしまったくらい!あえて残念な点を上げると、イギリスの描写が色々「?」なところ。なぜか紅茶ではなくコーヒーを飲むとか、細かいところだけどたびたび引っ掛かる。

  • 19世紀初頭の世界+ドラゴン。上手いこと融合させたな〜。しかも、テメレアが可愛い。四巻まで一気読みしたけど、早く続きが出ないかな?

  • ローレンス命のテメレアに萌えまくり。
    睡眠時間が無くなっちゃう。

  • ドラゴンに戦争に舞台はイギリス、フランスと、よくあるファンタジーですが、そこに、ナポレオン時代の史実と絡ませたり、主人公の設定が、よくある「未熟な主人公の成長物語」ではなく、元海軍艦長というところが興味を惹きます。

    こういったファンタジー物の、読んでて楽しいかどうかに、主人公が馬鹿げた行動を取らないかというところは結構大事だと思うんです。
    主人公が意にそぐわない性格であった場合、感情移入したり、その世界に入り込むのは難しい。

    テメレア戦記の主人公、ローレンスは、その点落ち着いた思慮深いと思える行動を選択してくれますので、ストレスなく感情移入することも可能です。

    翻訳の特徴か、ドラゴンの話し方に少し違和感があったりはしますが、差し置いて読めるくらい楽しめる物語展開、登場人物だと思いますよ!
    続編が結構あるようなので、すぐにでも次を読みたくなりました。

  • 歴史ファンタジーというか、SFチックです。
    人類史上にドラゴンが実在して、それがまた賢くて人間とコミュニケーションがとれて戦艦として世界史上名高いあの戦いにも活躍していたら・・・という設定。世界史好きにはたまらないと思いますね。

    架空の生き物であることさえ忘れてしまうような鮮やかな描写で、色彩的さえもが目に浮かぶようです。
    映画化早くみたい!

  • これ、面白いぞ。2日にまたがって読みましたが、寝てるときにドラゴンたちの夢をみてしまったくらい。
    ピーター・ジャクソン映画化につられて読んだけど、たしかに迫力ある映像が目に浮かぶ。ドラゴンという要素はしっかりファンタジーなのに、戦況とか戦いの場面の描写が細かいので「戦記」のタイトルがふさわしい。
    歴史はよく知らず世界史で聞いた単語がちらほら…って私でも関係なく楽しめました。でも歴史上の戦いが舞台なんだから、勝敗は最初からわかってるんだよねえ。
    それにしてもこのドラゴンのテメレアと主人公との絆の深さがいい。空軍の仲間たちとの話もふくらみそうだし、シリーズ今後すごく楽しみ。

  • テメレアとローレンスの絆が!凄くいいです。可愛いよテメレア!

  • とあるところにて紹介されていた本。あらすじの時点でドストライクだった。
    ドラゴンが好きな人にはオススメの一冊。巻末もおもしろい。

  • 時は1800年初頭
    ナポレオンが破竹の勢いでヨーロッパを席捲している
    各国には陸・海・空軍があり、空軍はドラゴン部隊である
    海軍のローレンスは拿捕したフランス軍艦から竜の卵を奪い、いやいやながらもその竜「テメレア」と共に空軍へ異動になる
    卵から孵ってすぐに喋ったりとドラゴンの知能は驚くほど高い
    テメレアとローレンスの友情や訓練の様子が楽しい

  • 海軍から突然空軍へ。
    いままでの積み重ねが全然役に立たない
    世界でも
    テメレアのために悪戦苦闘しているローレンス。
    そんなローレンスのことが大好きなテメレア。
    今は三巻までしか読んでいませんが
    中国のドラゴンの生活を見てテメレアが
    イギリスのドラゴンの暮らしを変えようと思っているのが
    なんだか心配です。

  • 竜に騎乗して闘う。
    ナポレオン戦争時代を舞台に英国軍艦の船長から竜乗りになった主人公とドラゴンの物語。
    テメレアは、ドラゴンの名。
    テメレアが貴重種のドラゴンであったことで戦火に深く巻き込まれていく。

  • テメレア――それは誉れ高きドラゴン。漆黒の翼はためかせ、この世に舞い降りた。清廉なる海軍将校ローレンスと深き絆を結びしその竜は、高貴なる血がため、苛烈な戦いへと赴く宿命にあった…。全世界で話題沸騰、壮大なる歴史ファンタジー、ここに開幕。
    (紹介文より)

    ***

    面白い~!
    久しぶりに洋風ファンタジーにハマりそうです。

    特別な絆で結ばれている、っていう設定自体、大好きなんですが。
    竜のテメレアと元海軍人のローレンスの、お互いにお互いが唯一である、というやり取りが良かったです。
    知性ある生き物に こんなにも大事に想い想われたら、そりゃあメロメロにもなるわ~。
    1人と1頭のやりとりは読んでてキュンキュンしました。
    ただそれゆえに、かの竜のことは可哀想で、“彼”には憤りを感じてしまいました。
    それから、敵とはいえ、倒される竜と担い手の描写は切なかった…。

    日本の竜は凄い能力がある設定っぽいので、ぜひ出てきてほしい。
    続きが楽しみ!

  • 歴史とファンタジーの融合。『ゲド戦記』育ちの身としては、ドラゴンの扱い方にザワザワした。世界史受験者としては、懐かしい名前の数々にウハウハした。

  • ドラゴンファンタジー。職場の先生に貸していただいた。
    最初苦手かな?っておもったんですけど、すご〜く面白かった〜!!
    ただ、カタカナの名前がドラゴン名と騎手名といっぱい出て来るので、混乱・・・。もう一度読み返したい。
    2も楽しみだな。って思ったら、すぐに2巻を貸してくださった。

  • 19世紀初頭のナポレオン戦争のさなか、まだ飛行機もなく、ドラゴンたちが空軍の主力となっている世界。
    貴重なドラゴンの卵を運ぶフランスの船が拿捕され、英国リライアント号船長ローレンスがそのドラゴンの乗り手となる事に。
    ローレンスにテメレアと名付けられた稀少種の黒きドラゴンは、フランス軍との戦闘に突入してゆく・・・。


    こ、これは最近のファンタジーの中でかなりのHITだわ!!!
    テメレアがむちゃくちゃかわいいよーーー!
    知性高き異なる種との関わりって、異常に萌えますねっ。
    「戦闘妖精・雪風」の雪風と零の関係みたいで(あそこまでクールじゃないけど、そこにながれるのは無条件の信頼)久々にこの手の話で興奮しました。
    自ら主を選び、終生の忠誠を誓うってトコは、なんだかファイブスター物語の騎士とファティマを思い起こさせますね。
    戦争についての細かなディティールもよく描かれていますし、この異世界を律するルールの徹底もきちんと成されていて、読んでいて安心感があります。
    ドラゴンたちも、いろいろな種類や個性があって、それをあれこれ想像しながら読むのもまた楽し。
    でもなによりの目玉は、ローレンスとテメレアとの熱い絆でしょう!
    期せずしてドラゴンの乗り手への転身を余儀なくされたローレンス。
    テメレアへの思いやりから様々な想いを飲み込み、潔くドラゴンの乗り手としての道をまっすぐにみつめるローレンスは本当に好人物です。
    そして彼を選び、彼に応えるべく力をつけ、その思慕を無邪気に表すテメレア。
    2人、いや一人と一匹の思い合う姿に、思わず頬がゆるみます。

    「だけど、ぼく、あなたを無理に引き止めたくないんだ」
    「ちがうんだよ、それは。きみといっしょにいたいんだ。どんな戦艦に乗るよりも、きみといっしょに」

    「残念ながら、わたしは金持ちじゃない。黄金のベッドは用意してあげられそうにないよ」
    「あなたがいれば、黄金なんていらないよ。黄金のベッドがどんなにすてきなものだったとしても」

    いやぁ良作だなぁ。いいめっけもんだった。

    全7巻の第1巻目との事、しかもピーター・ジャクソン監督(ロード・オブ・ザ・リングのね)が映画化されるそうで、いやがおうにも今後のストーリーに期待が高まります。
    第2巻の翻訳が待ち遠しいです!

  • テメレアの「ふふん」が好き。かわいすぎるだろ…

  • ナポレオン戦争時にドラゴンがいたとする歴史ファンタジー。

    ドラゴンが空軍の飛行機の役割を果たしているという、今までにない設定で
    こんなドラゴンもアリだな~って思いました。

    自分の担い手であるローレンスに対する独占欲とか。
    テメレアの可愛いさがたまりません。

  • 2010.04.25

  • ホーンブロワーとパーンの竜騎士が一緒になったような、帆船好きで龍好きにはたまらない話です。

  • 久しぶりに一気読みした。テメレアが可愛過ぎ(r)

  • 海軍の艦長ローレンスははからずも生まれたてのドラゴンにハーネスを付けるはめになった…

    今までの生活に別れを告げ空軍で飛行士としてドラゴンとともに歩まないといけないことに絶望を感じていたが、ドラゴン・テレメアと毎日寝食を共にして心を交わすうち絆が生まれ…

    まだ3分の1も読んでいなくて上手く世界観を説明できないけれど面白そう。

    人間と同じように話すことができるドラゴン。このテレメア、まだ生まれて間もないけれど知性もあります。それにデカイ図体の割りにまだ子供だから人間の子供のように素直でいろんなことに興味を持って可愛い!  
    今のところグッときたのは下の言葉。同時期に言ったセリフではないけれど呼応しているので。

    テレメア「あなたがいれば、黄金なんていらないよ。黄金のベットがどんなにすてきなものだったとしても。ぼくは甲板でいいんだ」
    ローレンス「きみといっしょにいたいんだ    どんな立派な戦艦に乗るよりも、きみといっしょに」


    読了。満足満足。2巻もすでに買ってしまった

  • 設定がすごく好み
    主人公とテメレアのいちゃいちゃっぷりがたまらん´v`←

  • よかったです! ドラゴンと出会って海軍から空軍に所属が変わった軍人さんの話ですが、ドラゴンと騎乗者の絆や戦闘など、ぐいぐいと読んでいきたくなる展開でした。
    テメレアかわいすぎる……!時代としては(ドラゴンがいる)ナポレオンの時代。イギリスが舞台でした。そのうち日本に来るかもと書いてありましたが、江戸時代ですかね……かなり深い知識に基づいて書いていただかないと納得いかなそうなので、このままヨーロッパあたりを飛び回っていてほしいです。

  • ナポレオン戦争期に竜が兵器として活躍していたら…という歴史改変ファンタジー。テンポよく読めるけど、この時代らしい空気みたいなものはあまり感じられない。

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著者プロフィール

【著者】ナオミ・ノヴィク Naomi Novik
1973年ニューヨーク生まれ。ポーランド移民の二世として、ポーランド民話に親しんで育つ。ブラウン大学で英文学を学んだ後、コロンビア大学でコンピューター・サイエンスを学び、『ネヴァーウィンター・ナイツ』などのRPGゲームの開発に携わる。2006年『テメレア戦記1 気高き王家の翼』で作家デビュー。ジョン・W・キャンベル新人賞(現アスタウンディング新人賞)や、コンプトン・クルック新人賞を受賞。また、ヒューゴー賞にもノミネートされ、『テメレア戦記』はその後ベストセラー・シリーズとなった。他の作品に『ドラゴンの塔』『銀をつむぐ者』「死のエデュケーション」シリーズなどがある。現在、夫と娘とともにニューヨーク市に暮らす。

「2023年 『テメレア戦記 7 黄金のるつぼ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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