傑作はまだ

著者 :
  • エムオン・エンタテインメント
3.83
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本棚登録 : 1477
レビュー : 201
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784789736855

作品紹介・あらすじ

2019年本屋大賞ノミネート作家・瀬尾まいこの最新作
不器用な父と息子の切なくて温かい物語

引きこもりの小説家・加賀野(かがの)の元へ、生まれて以来一度も会ったことのなかった息子・智(とも)が突然訪ねてきた。加賀野は、しばらく泊めてほしいと言う智の頼みで、
会ったばかりの【息子】と一緒に暮らすことになり--。

感想・レビュー・書評

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  • 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐべく、7都府県に緊急事態宣言が出されました。外出を避け、自宅での生活を余儀なくされる日々、色々な噂が人々の中に疑心暗鬼を生み、いつ終わるかもわからない不安に鬱屈した暮らしを余儀なくされる精神的負担は、この先いつまで続くのでしょうか。人と人が交わるとそこにはストレスが生まれるもの。『痛勤』と揶揄される満員電車を降りても待っているのは、職場の果てしないストレスフルな長い一日。それが思いがけずテレワークの一言で全て吹き飛び、ストレスフリーの快適な在宅勤務が待っていた。その初日、二日目とその快適さを感じた人もいたのではないでしょうか。でも実際にはそうではなかった。それは終わらない。三日、四日…とその先へ続いていく。人と関わらない毎日の光と影。人間が集団社会で生きる生き物だったことに気づく瞬間。さて、人にとってコミュニケーションとは何なのでしょうか。コミュニケーションを欠いた生活に人は何を思うのでしょうか。

    『「実の父親に言うのはおかしいけど、やっぱりはじめましてで、いいんだよね?」突然やってきた青年に玄関でそう頭を下げられ、俺はただ、「ああ、まあ」としか声が出なかった』という加賀野正吉は、『すでに三十冊近く本になっているから、印税だけで十分生活できる』という小説家。そこに突然現れた彼の息子を名乗る青年・永原智。『血のつながった俺のれっきとした息子だ。毎月養育費を振り込んだ後に一枚送られてくる写真を二十年間見てきたから、顔はよく知っている。でも、生まれたことを告げられただけで、今まで一度も会ったことはなかった』となんとも不思議な二人の関係が明らかになります。そして『しばらく住ませてよ。食事や洗濯は勝手にするし、ただ寝る場所貸してくれりゃいいんだから、そんな気にしないで』と何食わぬ顔の智。正吉と智の一つ屋根の下での父と子の生活が始まりました。

    『八月からここの近くのローソンでバイトしてる』という智。一方の正吉は『パソコンで小説を書き、メールで出版社に送る。できたゲラを郵送でやり取りして、本になる。家から一歩も出ずに、仕事は成り立つ』と家に篭りきりで、周囲と一切の関係を絶った生活を送ってきました。血の繋がった息子とはいえ、父と子という生活を全く送ってこなかった正吉には智の生き方に戸惑いを隠せません。また、地域の自治会の人々、バイト先の店長など多くの人と自然なコミュニケーションをする智を見て、人とのコミュニケーションを永年自らの意志で絶った自身の生き方に次第に疑問を、不安を覚え、それが正吉の中に大きな変化を生んでいきます。

    日々の暮らしが忙しければ忙しい程に人は余裕を失っていきます。自分の心がささくれれば、それはその人と関わる人にだった伝わるものです。ささくれは伝染していき、人間社会がささくれていく。人と関わらずに生きたい、ストレスのない世界に生きたい、学校に行きたくない、職場に行きたくない、そんな願いが思いもよらぬ形で強制的に実現された社会が、ある意味今の日本の状況なのかもしれません。ストレスフリーだけれど、直接のコミュニケーションが絶たれた世界。そして次第に気づく人と人が直に関わることの大切さ。コミュニケーションなしでは、人間社会はとても味けないものです。人と関わりたい、人と交わりたい、人はコミュニケーションなしではやはり生きていけないのだと思います。

    そして、作品は後半に向かってまさかの展開を見せます。人ってどうしてこんなにも優しいんだろう、人ってどうしてこんなにも愛おしいんだろう、とその展開にとても心が温められました。

    智をきっかけに出会った自治会の長老・森川は『何のために生きるのかなんて、よっぽど時間に余裕がある人間しか考えないよなあ』と笑って正吉に語ります。コミュニケーションを遠ざけた人間には見えなかった、リアルな人と人とのつながりがそこにはありました。ずっと身近に、目の前に、人の優しさ、人のぬくもりがありました。それは、この小説の中だけのことではありません。我々のリアルな日常だって同じこと。人として生きていくために、人が人らしく生きていくためにも、人と人との繋がりは欠かせない。それは大切に育んでいかなければいけないんだということを、とても感じました。

    私はこの作品に、全く意図せず、今の世界のコロナ禍の中で出会いました。もしかすると、今でなければこの作品で描かれる正吉の気づきに、正吉の感じたことに気づけなかったかもしれません。『人間らしい暮らし』という言葉があります。この言葉から何を思い浮かべるでしょうか。今の私は、それは『コミュニケーションのある暮らし』であると答えたいと思います。この国に、そしてこの世界に、再び人と人とのコミュニケーションが普通に取れる暮らしが一日も早く戻ることを願ってやみません。

    少し感想からずれてしまったかもしれませんが、これを読んでくださっている今の皆さんに、せめて文字でこの気持ちを共有したい、そう思って少し長くなりましたが、書かせていただきました。

    「傑作はまだ」。今の落ち込んでいる気持ちの中にひとつ光を与えてもらった、瀬尾さんらしい、とてもあたたかい作品でした。ありがとうございました。

    • さてさてさん
      hiromida2さん、こんにちは。
      コメントをありがとうございました。
      この作品の主人公は自らの意思で人と関わることを避けた生き方をするよ...
      hiromida2さん、こんにちは。
      コメントをありがとうございました。
      この作品の主人公は自らの意思で人と関わることを避けた生き方をするようになりました。今のコロナ禍はそのきっかけこそは違いますが、テレワーク、そして人との接触を避けるという状況下は、コミュニケーション不足を生み、人の心にも何かしら影響を与えていくということでは同じだと思います。この状況が一日も早く収束しますように、この私の感想がただの過去の感想の一つに変わりますように願ってやみません。
      今後ともよろしくお願いします。
      2020/04/15
    • hiromida2さん
      さてさてさん ありがとうございます。
      本当ですね。今は、当たり前の日常に「喝!」を入れられてる気分
      この事態を教訓と受け止めて…さてさてさん...
      さてさてさん ありがとうございます。
      本当ですね。今は、当たり前の日常に「喝!」を入れられてる気分
      この事態を教訓と受け止めて…さてさてさんの仰るように、収束して、過去の出来事になる日が早く来るといいですね。
      頑張りましょう(^^)また、本棚覗かせてもらいます。こちらこそ、よろしくお願いします。
      2020/04/15
    • さてさてさん
      hiromida2さん、ありがとうございました。
      文字の上の短い時間でしたが、コミュニケーションを取らせていただけて良かったです。
      また、よ...
      hiromida2さん、ありがとうございました。
      文字の上の短い時間でしたが、コミュニケーションを取らせていただけて良かったです。
      また、よろしくお願いします。
      2020/04/15
  • 良い作品を読んだ…読了後、まず真っ先に心に浮かんだのはこの思いだった。

    引きこもり鈍感作家と初対面の25才の息子とのしばしの生活。

    二人の笑いありの掛け合いにほっこりし、自分以外の世界を知る大切さ、素晴らしさに、読みながら自然と温かいものに包まれていった。

    心を守るのは簡単。でも自分から開いて目を向けるのは案外難しい。

    時にはストレスを避けるように傷つかないように心を守ることも必要だけれど、人との繋がりでそれ以上に心に栄養をもらえることもある…
    そんなことを柔らかく教えてもらった気がする。

    瀬尾さんは本当に、血の繋がりある家族、ない家族、周りの人との繋がり、その繋がりの向こうに広がる世界を描くのが巧みな作家さんだと思う。

    • けいたんさん
      こんばんは(^-^)/

      すごく高評価✧*。(ˊᗜˋ*)✧*。嬉しい♪
      私「バトン」より好きだったので本当に嬉しい。
      父親の性格わ...
      こんばんは(^-^)/

      すごく高評価✧*。(ˊᗜˋ*)✧*。嬉しい♪
      私「バトン」より好きだったので本当に嬉しい。
      父親の性格わかるよね(*≧艸≦)
      人に物を貰ったりするとどうしていいかわからないんだよね(笑)
      人とは少し距離を置きたい気がする。
      けど、それでは寂しい気もする。
      難しいね。
      2019/06/04
    • くるたんさん
      けいたん♪

      すごい良かったー!私もバトンより好き!

      鈍感でダメダメだけど憎めない!やっぱりいろいろ似てたりわかってしまうからかな(笑)。...
      けいたん♪

      すごい良かったー!私もバトンより好き!

      鈍感でダメダメだけど憎めない!やっぱりいろいろ似てたりわかってしまうからかな(笑)。

      あと、積極的に外に出ない私は身につまされる思いがしたわ(>_< )

      ちょっと老後が不安になったわ。

      智くんがよくできた子だったね♪

      読後感、ほんと良かったなぁ( ˃̵͈ ˂̵͈ )♡
      2019/06/04
  • やっぱり瀬尾まいこさんは素敵な話を書きますね、、本屋大賞のバトン、、を読んだ後で正直同レベルを期待出来るのかなと思ったりしてたのですが、これはまたなんちゅう優しいストーリー書くんですか!って。

    このどうしようもない50のおっさん、、こんな鈍感なやついるのかと思うぐらいの酷さ。でも凄い悪人ってわけではなく、スーパーKYって感じでしょうか。こりゃ愛想尽かされるわなと男の自分でも思ってしまうが、、

    ここからが瀬尾ワールドの凄いところ。息子の智、なんと生き生きとして、鈍感オヤジをグイグイ覚醒させていくことか。気持ちいいぐらいズバッズバッと冗長な部分を切り捨てていくような快感。ドロドロの愛憎劇にせず、登場人物を優しく気持ちよく紡いでいくストーリー展開に拍手喝采です!

    ひょっとすると、瀬尾まいこさんの小説に向かう考え方そのものを、この親子のやりとりの中で語られているように感じました。智の台詞に、そうか、だから瀬尾まいこさんの小説ってこんなに優しくて素敵な話なんだなと。

    それにしても最後の展開は予想をかなり超えていました。このスーパー鈍感おっさん、50にしてようやく歩き出したか!おっさんが新しく感じた事、大切にし始めた事、きっと大きな肥やしになり、今度は明るい装丁の傑作小説になるに違いない。

    心があったかくなるエンディングにまたしても素晴らしい!と唸ってしまいました。

  • 小説家で一人暮らしの50歳の加賀野の元に、25年間1度も会ったことのなかった、一人息子の永原智が現れて、家に転がりこんできます。
    まず、笑いました。
    からあげクンのくだり。
    スタバの女子高生の注文の仕方の話。
    ローソンの店長との会話も面白すぎます。
    軽妙洒脱で、面白い会話を抜きだしたらきりがありません。

    瀬尾まいこさんの作品をこの春先から、6作品続けて拝読してきましたが、人と人とのつながりを描くのが(小説というものはたいていそうですが)絶妙に上手い作家さんだと思いました。人に注ぐ、まなざしが皆、優しくて、あたたかいです。
    ストーリーも、決して人を不愉快にさせることのなく、日常からちょっとした変化をつけただけの、ものすごい事件が何か起こるとかではないお話なのに、最後は毎回、気持ちがあたたかくなるようなサプライズがあったり、まさに、本屋大賞にふさわしい作家さんだと思いました。

    • kanegon69 さん
      これ、積読してます!素敵なレビューありがとうございます
      これ、積読してます!素敵なレビューありがとうございます
      2019/05/15
    • まことさん
      それは、是非、読まれるのをお勧めします(^^♪
      それは、是非、読まれるのをお勧めします(^^♪
      2019/05/15
  • さすがは瀬尾まいこ。あり得ないだろ!(笑)とツッコミどころ満載の内容だが、なんとも温かく、ほのぼのとさせてくれる。

    50歳のそこそこ売れっ子作家、正吉の元に青年がやって来る。青年はなんと、一度も会ったことのない実の息子。バイトが変わり、ここから近いからしばらく居候させてくれということに。
    青年の名前は智。 一度きりの関係を持った、顔だけの女が生んだ子どもだった。もちろん子どもの存在は知っていたし、20歳までは毎月養育費を送金し、受け取った旨を知らせる素っ気ない返事と一緒に智の写真が添えられているという関係が続いていた。
    しかし、20歳を超えてからはそのやり取りすらなくなっていた。

    実はこの正吉、妻子(正確に言えば妻ではないのだが)に興味がないだけでなく、元々人間にも世間にも興味がなく、小説以外ではほとんど世間と触れ合うことなく生きてきた変わり者。両親とも28年間も会っていないまま。

    さて、智がやって来た本当の目的は?奇妙な同居生活で正吉は変わっていくのか。

    正吉はとにかくどうしようもない男なのだが、周りの人たちが本当に素晴らしい。月日が経ち、美月(智の母親)も変わったのだなと思ったが、実は違った。この物語は大切なことを気付かせてくれた。

    人間は、自分が変わることで、周りの見え方がだいぶ違うんだなと。

    どうしようもない中年のおっさんの再スタート!まだまだやり直せるよ、おっさん!

  • ★3.5

    実の父親に言うのはおかしいけど、やっぱりはじめましてで、いいんだよね?
    そこそこ売れている引きこもりの作家・加賀野の元へ、
    生まれてから一度も会ったことのない25歳の息子・智が突然訪ねてきた。
    月十万円の養育費を振込むと、息子の写真が一枚届く。
    それが唯一の関わりだった二人。
    真意を測りかね戸惑う加賀野だが、「しばらく住ませて」と言う智に押し切られ、
    初対面の息子と同居生活を送ることに―。孤独に慣れ切った世間知らずな父と、
    近所付き合いも完璧にこなす健やかすぎる息子、
    血のつながりしかない二人は家族になれるのか?


    血の繋がりしかない親子のお話。
    学生時代に小説家デビューし、殆ど人との付き合いをせず、
    半ば引きこもり状態の父親。
    人との関わりが面倒で、誰に対しても無関心。
    最初は何だこの父親は…と思ったが、
    悪い人ではない。嫌…最低の人だったかな。
    人とはズレていて、鈍感でありながら人の目が気になって
    仕方がない人なんだってわかった。
    息子との生活で少しずつ人らしい(笑)心が呼び覚まされていく。
    突然息子がやってきた理由も明らかになった。

    誰かと近づけば、傷つくことも傷つけてしまうこともある。
    自分のペースで進めないし、何気ない相手のふるまいに不安に駆られることもある。
    自分がどう思われているかが気にかかり、それと同時に誰も自分なんか
    見ていないんだと自意識の強さに恥ずかしくなる。
    自分の価値がどれくらいなのか無意味のことばかりうかがっては、
    優越感や劣等感に襲われる。
    一人で過ごしていれば、そういう醜いものを全て切り捨てられる。
    でも嬉しい気持ちになることは、一人では起こらない。

    人とのつながり、家族との絆がとても大切なんだと気付かせてくれた。
    人間愛に満ちてて、心がほっこり温かくなりました。

  • 作家・加賀野。生まれてから一度も会ったことのない25歳の息子・智が突然訪ねてきた。若い時に一夜をともにした女性との子供であり、毎月養育費10万を払い、返信として息子の写真を一枚もらという関係であった。智としばらく暮らすようになるが、智は明るく近所付き合いも良い、一方の加賀野は引きこもり状態であったので何もかもが困惑、その連続であった。加賀野に、そして家族に変化が訪れるのか。
    智はいい子だね、悟がいれば生活が潤いそう。一つの家族の物語、温かみも感じ、誰もが成長も感じで明るい気分で読み終えることができ、安心の一冊です。今回の主人公は、引きこもりの”おっさん”のなので、華やかさがないねえ(智は明るいので救い)、そこが前回(バトン)より輝きに欠けるかも。おっさんの戸惑いも愛を感じます。
    一番気になったのは…大福(いや、個人的、自分が好きなだけ)。大福なんだけれど、あとはどうも綺麗になりすぎかなという感、加賀野も作りすぎてどうかな。でも、まあ、一人でもいいし、家族でもいいし、救いがあって、温かい繋がりの物語でしたね、さすがです。

  • 瀬尾さんの小説の登場人物は、性善説を裏付けるかのようないい人ばかり
    だから、安心して気持ちよく読めるし、読後感も心地よい
    最近、私の中で急浮上してきた作家さんだ

    しかし、心地よい反面、どうしてもこんなにうまくいくかな?
    きれい過ぎない?とひねくれた気持ちも起きてしまう

    たとえば、28年ぶりに実家に戻った正吉に対する両親の対応
    一人で智を産み、育て上げた美月の正吉に対する対応

    私が天邪鬼だからかな? ひねくれ者だからかな?
    もう一波乱あってもいいのじゃないかななんて思ってしまう

    智の健やかな人柄は、文句なしに清々しく、好感が持てるし、
    その智の一言一言に驚きながらも、素直に受け入れ、地域社会への扉を開いていく正吉もかわいい

    正吉の二作目、『 きみを知る日 』の最後の一節
    「 明日がもっとすばらしいことをきみはぼくに教えてくれた。
    今日はきっときみを知る日になる 」

    智の名前の由来となったこの一節
    この一節の通り、正吉は、きみを 、きみたちを知るために扉を開け、外に飛び出した

    美しい終わり方だった

  • 瀬尾まいこさんらしく、ほのぼのした話なのに展開に飽きない。とても面白く、一気に読んだ。押し付けがましくなく、明日から、自分もいろんな人と関わりながら、頑張ろうと自然に思える作品。

  • 父親って頓着ないなぁと思う。
    私自身も、私の父親も。他の人が全員そうって訳じゃないけど、大半がそんな気がする。

    この物語で父親の頓着さがちょっと行き過ぎてる。その分、母親と子どもがしっかりしている。
    何だかありそうな家族構成な気がします。

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著者プロフィール

瀬尾まいこ(せお まいこ)
1974年、大阪府生まれ。大谷女子大学国文科卒。2011年の退職までは、中学校で国語教諭として勤務する傍ら執筆活動を行っていた。2001年『卵の緒』で第7回坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、これが翌年単行本デビュー作となる。2005年『幸福な食卓』で第26回吉川英治文学新人賞、2008年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞をそれぞれ受賞。これまでに映画化された作品に、代表作『幸福な食卓』、『天国はまだ遠く』『僕らのごはんは明日で待ってる』。『そして、バトンは渡された』は第31回山本周五郎賞候補、2018年「本の雑誌が選ぶ上半期ベストテン」1位、「キノベス2019」1位に選出、さらに2019年本屋大賞を受賞。2019年6月13日、『優しい音楽』(新装版)を刊行。

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