傑作はまだ

著者 :
  • エムオン・エンタテインメント
3.86
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784789736855

作品紹介・あらすじ

2019年本屋大賞ノミネート作家・瀬尾まいこの最新作
不器用な父と息子の切なくて温かい物語

引きこもりの小説家・加賀野(かがの)の元へ、生まれて以来一度も会ったことのなかった息子・智(とも)が突然訪ねてきた。加賀野は、しばらく泊めてほしいと言う智の頼みで、
会ったばかりの【息子】と一緒に暮らすことになり--。

感想・レビュー・書評

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  • 凄ーく良かった!
    書き出しから心をつかまれ楽しく読了。
    時折挟まれる食べ物の描写もほっこりするし、
    どんな風に転がっていくのかわからない展開は
    コミカルでテンポのいい会話が多くて、面白かった。

    こんな親子の関係性で、…って現実ではかなり難しいに違いないのではと思うけれど、そこはやっぱり瀬尾まいこストーリー。

    「そしてバトンは渡された」よりも私は好きだ…!

    五十歳位の作家である主人公には二十年間養育費を払っているだけの血だけ繋がっている息子がいた。
    ある日会ったこともない二十五歳の智という息子がひょっこり訪ねてきて少しの間同居することになってしまう…。
    そんなことから始まる物語。

    家にひきこもって小説を書く以外、全てに無関心で、不器用なタイプの主人公が、息子との生活から自分のダメな部分に気づいていき、世間や家族との繋がりの大切さに目覚めていくところに、読んでいて
    どんどん心があったかくなっていく感じ。

    はっきり言って人として、父親としてダメダメな部分は否めないのだけれど、なんとも憎めないキャラクターでだんだんと応援したくなる気持ちになってしまった(笑)

    私だったら、無理だな…と思うだけに
    こんなふうに我関せずと、子どもに関心を持たずにいたり、子育てしなかった父親であっても嫌わずにいる息子とその母親に驚いてしまった…。

    息子の智くんのキャラクターが良すぎる…。
    名ばかりの父親に対する彼の感情が
    憎しみや怨みなど実はドロドロしていて
    いつ波乱を巻き起こすかな、と読み進めていったが、カラッとした性格の好青年で私としては不思議な感じにもなった…。

    そこには母親である美月さんの力に因るところが
    大きいと想像できる。
    子供という愛すべき存在が彼女を強くさせたとはいえ、子育てって大変すぎるものだから
    本当によくできた立派な女性だなぁと感心する。
    シングルマザーでこんなにも素敵な息子を育て上げたし、
    美月さんの心の広さ、器の大きさには感動する。
    本当に尊敬する。

    素敵な作品だったな。

    おっさん、良かったね〜

    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      ヒボさん、こんばん૮₍ • ᴥ • ₎აワン!
      (笑)

      気になりますか…アハハ !
      ありがとうございま〜す…(^^♪
      この作品私、好きです...
      ヒボさん、こんばん૮₍ • ᴥ • ₎აワン!
      (笑)

      気になりますか…アハハ !
      ありがとうございま〜す…(^^♪
      この作品私、好きです!
      お薦めしたいですね☆彡
      いつか、きっと、そのうちに〜
       是非!!!!
      2023/09/07
    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      かなさん、こんばん૮₍ • ᴥ • ₎აワン !
      (笑)オキニイリ~ ワン !

      激しく気になりますか…♪
      激しく嬉しいです!(๑•...
      かなさん、こんばん૮₍ • ᴥ • ₎აワン !
      (笑)オキニイリ~ ワン !

      激しく気になりますか…♪
      激しく嬉しいです!(๑•ᴗ•๑)♡
      いつか、きっと、そのうちに〜
       是非!!!!(笑)

      そう…
      宙ごはん!良い本でしたよね。
      コメントしたかったんだ…(^^♪
      2023/09/07
    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      私、Manideさんのレビューが気になって読んだんですよね♪
      読んで良かったです(^_−)−☆
      私、Manideさんのレビューが気になって読んだんですよね♪
      読んで良かったです(^_−)−☆
      2023/09/07
  • ◇◆━━━━━━━━━━━━
    1.感想 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    面白かったです。もう、サクサク読めて、2時間かからずに読み終わりました(^^)

    221ページ。
    登場人物は少なくて、話しはとてもシンプルです。

    父、正吉と、息子、智とのやりとりが大半な感じで、この息子である智がしっかりしているから、2人のやり取りがとても面白いです。智は、父親のことを「おっさん」と,呼びますが、我が家も「お父さん」なんて呼ばれたことないので、なんか、「おっさん」という響きが心地よかったです。

    この正吉という人物が、なかなかに興味深い男で、とてもいい雰囲気を出しています。なんか、いいな〜、という感じ。近所の人たちや、バイト先の店長なんかも、とても、いいな〜、と感じる人ばかりで、とても微笑ましい気持ちになりました。

    自分の価値観と異なる人たちの中にいると、ほんと、バカらしく感じることばかりですが、、、この小説を読んでいると、純粋に相手に喜んで欲しいという想いで行動できている人たちの中にいるような感覚となり、心が和む感じでした。こんな人たちと過ごしていきたいな…


    ◇◆━━━━━━━━━━━━
    2.あらすじ 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    未婚のまま子どもを出産した妻を持つ、作家の正吉。
    若くして子どもをつくったものの、一度も会うことなく、毎月10万円を送ることだけが唯一のつながりだった。
    作家としては、成功を収めているが、ほぼ引きこもり状態の日々を続けて、気がつけば50歳。
    そんな正吉のもとに、突然25歳の息子が訪れる。それをきっかけとして、それまで目を向けてこなかった世界が、目に映りはじめる。


    ◇◆━━━━━━━━━━━━
    3.主な登場人物 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    加賀野正吉 50歳、作家
    永原智 25歳、176センチ、59キロ
    永原美月 美人

    曽村 正吉、学生時代の友人
    笹野幾太郎 智のバイト先の店長、70歳超え

    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      Manideさ〜ん、こんにちは♪
      レビューを読んでこの作品読みたくなりましたよ(^^♪
      私も面白かったです♡
      お気に入りの一冊になりました。...
      Manideさ〜ん、こんにちは♪
      レビューを読んでこの作品読みたくなりましたよ(^^♪
      私も面白かったです♡
      お気に入りの一冊になりました。
      ありがとうございました〜☆彡
      2023/09/07
    • Manideさん
      チーニャさん、こんにちは〜

      いつもコメントありがとうございます〜
      素敵な言葉もいただき、午後も頑張ろうという気持ちになってきました(^-^...
      チーニャさん、こんにちは〜

      いつもコメントありがとうございます〜
      素敵な言葉もいただき、午後も頑張ろうという気持ちになってきました(^-^)

      この作品、面白いですよね。
      ほんと、人生って、誰もが幸せであってほしいな〜と、強く感じる作品でした。
      2023/09/07
    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      Manideさん、お返事ありがとうございます♪
      そうですよね。
      人間は完璧な人ばかりではないし、なかなか人生うまくいかない事も多いと思うけれ...
      Manideさん、お返事ありがとうございます♪
      そうですよね。
      人間は完璧な人ばかりではないし、なかなか人生うまくいかない事も多いと思うけれど誰もが幸せであってほしいですよね。
      この主人公のように途中で気がついた時から、いつからでも幸せに向かっていけるって凄く素晴らしいなって思いますよね。
      いい作品でしたね〜♡
      2023/09/07
  • すっかりチーニャさんの追っかけになっちゃってますがもうウルトラ感動してしまいました。レビュー拝見したら読みたくってが止まらなかったです。
    のっけから面白く引き込まれてしまい気づいたら読了してました。そして尾を引く充実感、ローソンのからあげクンが食べたくてしょうがない状態ですww
    そして、ゴールドブレンドに暖めたミルク入れて飲んでみたい。あと、かりんとうもw
    スタバの呪文のようなメニューをオーダーするのはハードル高めですけどww

    引きこもり作家の父親のもとに現れた息子の智(とも)25才、なんと初対面。父親としてしたことは、ゆきずりの女に精子を提供したことと二十歳になるまで毎月10万円の養育費を振込んだことと、領収書代わりに届く智の写真をファイルするぐらい。籍も入れてないし血の繋がりだけの関係なんですよね。
    とゆうか小説を書くこと以外は興味がないとゆうか他は何もできないダメ人間。
    智はそんな父親を「おっさん」と呼び突然家を訪ねてきて同居するのです。そこから社会的視野が広がりキラキラしてくる作品なんですが、この息子の智がウルトラいい子で嬉しくなります。
    人が喜ぶことを率先して行えるし、なんの見返りも期待しないで、ただただ人の笑顔がみたいだけとゆう単純な動機で動けるとこが素晴らしすぎ。
    そんな、まっとうな人間に育て上げた母親の存在も凄いと思います。父親不在で母子ともに苦労したと思える話はサラッとしててここまでの品性を得るには、どれだけ忍耐し試練を乗り越えてきたのか読者の想像に委ねる仕掛けも素晴らしい。妹尾まいこさんの作品は「そしバト」に続いて2つ目なんですがさらに読んでみたいと思いました。
    ハートフルなエンドに希望が見えるところも爽やかで素敵な作品でした。

    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      しじみさ〜ん、こんにちは〜(*^^*)

      もう、読んでいただいたんですね♪ありがとうございます♡

      ね、ハートフルなエンドに希望が見えて爽や...
      しじみさ〜ん、こんにちは〜(*^^*)

      もう、読んでいただいたんですね♪ありがとうございます♡

      ね、ハートフルなエンドに希望が見えて爽やかで良かったでしょう!!素敵な作品でしたよねー。

      そして智くんのウルトラいい子ぶり、母親の凄さも感じていただいて嬉しいです〜(^^♪
      そして父親のちょっとズレているところは憎めなくて面白くて笑ったりしましたよね…。
      ありがとうございました〜♪
      2023/09/08
    • つくねさん
      チーニャさーーーん、
      素敵な作品紹介してくださってありがとうございます。

      暫くはこの爽やかな読了感に浸っていたいかんじです♪
      チー...
      チーニャさーーーん、
      素敵な作品紹介してくださってありがとうございます。

      暫くはこの爽やかな読了感に浸っていたいかんじです♪
      チーニャさんが指摘されてた母親の凄さ尊敬にあたいしますねww
      母は強しですww
      あの父親は自分中心で見る目がないとしか思えませんでしたよ。
      でも、両親揃って智くん育てたらどうなってたんだろうと想像したら
      よい子にはなってたかもだけど、ウルトラよい子にはなれなかったかなって思っちゃった♪





      2023/09/08
    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      しじみさんは〜
      (((*≧艸≦) ププッ!!

      ホント面白いなぁ…!! 
      想像したんですね〜
      ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*...
      しじみさんは〜
      (((*≧艸≦) ププッ!!

      ホント面白いなぁ…!! 
      想像したんですね〜
      ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ ハハハ~
      2023/09/08
  • しばらく浸っていたくなる、幸せな読後感…!

    25年間会っていなかった息子が突然やってくるという、普通ならなかなか受け入れがたい設定を
    すんなり受け入れてしまったよ。さすが瀬尾さん。
    それどころか、息子と父親のやり取りに、ニマニマしてしまったよ。

    少し視点はずれるけれど、やっぱり子どもって家族を繋げてくれるね。
    あとは美月がすごいね。
    セカンドタイトルは「君を知る日」でいいと思う(^^)

  • 引きこもりで20年以上も人と関わりを持たずに暮らして来た小説家、という設定に違和感を感じるも、全体に流れる心地良さとハートフルな結末にホッとしてしまう。
    行きずりで出来た子供に、養育費と交換の写真だけという関係の息子が25年経って現れて一緒に暮らすことに。グイグイ来る息子に、人と関係が持てない父親とのすれ違いだったのが、徐々に二人の関係が近づいて来る。息子が仲立ちとなり、近所との関係もできて来る。これからという時に息子が家を出る。残された父親は、これまた関係を絶って来た自分の実家に行き、驚愕の出来事に遭遇する。
    息子と自分が捨てたはずの母親の行為が素晴らしい。息子が突然現れた理由も明かされるが、これもまた感動的。一気に本を読んでしまった。

  • 本屋大賞受賞作「そして、バトンは渡された」直後に発表された本作。
    「そして、バトンは渡された」が娘+血の繋がっていない父の組み合わせがメインの家族形態だったのに対し、本作は「息子+血が繋がっているだけの父」の話。
    姉妹作のようなものだと思った。

    印税だけでそこそこ生活できる50歳の引きこもり作家、加賀野正吉の元に突如、生まれてから一度も会ったことがない25歳の息子である永原智がやってきた。
    いささか強引に始まる共同生活の中で、彼らなりの親子関係を築いていく姿を描く。

    瀬尾さんらしいハートフルストーリー。
    加賀野がほんとにしょうもないおじさんなんだけど、智とのふれあいの中で、人と関わる大切さを知り成長していく。
    おじさんの成長物語が、こんなにも美しいのは奇跡的。

    ♪Not Too Late / Norah Jones(2007)

  • 孤独で世間知らずな作家の父(50歳)と健やかすぎる息子(25歳)、"血のつながり"しかない二人の物語。
    まず、息子ができた経緯が何だかいい加減に感じられてマイナス気分で読み始めてしまい、それがあとまで尾を引いて終盤元妻が登場しても、ハッピーな気分になれなかった。
    一人で生きて行かなければならない者にとっては、今一つの内容だと思った。

  • 「実の父親に言うのはおかしいんだけど、やっぱりはじめましてで、いいんだよね?」と突然やってきた永原智を玄関で迎える。

    『これはいったいどういうことだ?』と、頭が混乱する。息子と名乗るこの青年をどうも父親であろう加賀野正吉は、知っているようではあるが『ひょっとして、作家の財産目当ての新たな詐欺か?』と想像しながら、読み進めると、若かりし頃に加賀野の不祥事によるものであるとわかる。
    と、言うよりも加賀野の社会性ゼロで最悪な性格であるということがわかる。例えば、以下のように…

    ・純粋でまじめだった俺は、妊娠させてしまったことにおびえ、自分に子どもができるということに頭が混乱した。
    結婚しなきゃいけない。まったく好きでもない女と。

    ・自治会に入るだなんて考えたこともなかった。引っ越してきた時に当時の会長に、自治会の説明を受けたけれどそれだけで、その後は入会を勧められたことはない。隣の家の人ですら、二ヶ月に一度、家の前ですれ違えばいいところだ。それなのに、当然回覧板を隣に届けなくてはならないなんて、想像するだけで、ぞっとした。

    そんな加賀野が智と暮らしはじめ、段々と世界が広がってくる。
    自治会のイベントに智に連れられて嫌々ながらでも参加し、自治会の森川さんとの縁ができる。
    ローソンの「からあげクン」の美味しさを知る。
    コーヒーの美味しい飲み方を覚える。
    コーヒー大福を自らが智のためのお土産として買って帰る。
    そして、とうとう25年間会っていなかった両親に会いに、実家に自らが足を運ぶようになる。

    子供が世界を広げるのとは異なり、大人が世界を広げていく。そこには子供のような好奇心とは異なり、対面の人のことを考えた優しさ、自分の無知を受け入れる恥じらい、そこから新たな思いや気づきが感じられる。

    そのせいか孤独で世間知らずの父親と社交性があり健やかすぎる息子のやりとりは、嫌味がない。このよくできた息子が去った後の虚しさの中、自らが実家の両親に会いに行ったことは、智と暮らす前の加賀野には考えれないほどの進展だ。
    だからこそ実家で美月と智の話を聞いた時に、加賀野の心に響いてくるものがあったのであろう。

    「智」の名前の通り、「これからの俺の日々が、きみを知る日だ。」との締めくくりは、それまでの加賀野の変化の過程が思い出されて読後に加賀野の将来の明るい展望を予感する。

    加賀野の傑作は智ではないのだろうか…と、思ってしまった。
    人として見習いたいと思うことが随所に感じられる作品であった。

  • あー、やっぱり瀬尾まいこさん、好きだなぁ。 
    50歳の小説家が、産まれてから25年間一度も会ったことのない我が子と生活を共にする話。
    主人公の俺は仕事柄家に籠りっぱなしで、ご近所付き合いはおろか、他人と会話をすることも滅多にない。それが息子の智(とも)の影響で、ご近所付き合いが始まりどんどん知り合いが増えていく過程が面白い!自治会のおじいちゃんの家にちょっと顔を出したら野菜や肉、土鍋やらを持たされて家に帰ってくるくだりとか、もう大爆笑しながら読みました。(さすがに自転車をもらうのはお断りしたとか(笑)) 
    産まれてから一度も会ったことのない息子‥‥なんてよくよく考えたらとんでもない設定なのに、瀬尾マジックで大爆笑のお話になる。そしてホロリともさせられる。
    養育費は支払ってはいたものの、智と母親はどんな暮らしをしていたのか?俺は知りたいと思ったが、智を見ていれば聞かなくてもそれは分かる。
    そして、他人と関わらずストレスなく暮らしていた俺だが、ご近所付き合いを始めた今、めんどくさくもありながら嫌われたくないと思ったり、ちょっとでも認められたいと思ったり。
    作風が暗くて装丁がいつも黒とか灰色だった俺の小説、次の小説はパッと明るい表紙になるといいですね〜

  • 穴があったら入りたいと思った出来事や、
    意図せず起きた、取り消せるなら取り消したい事。歳を重ねるにつれ、時々その様々な感情が不意に顔を出し、振り払いながらやり過ごしてる気がします。元通りになるものなど一つもない。しかし、それは決して不幸なことではない。この言葉に今更ながら温かさを貰えました。
    引きこもり作家の父と、よく出来た息子、そして母。おっさんの言動にくすっと笑えたり(正直、よくそれで小説書けるなーと思った)、息子の言葉に私まで背筋が伸びる思いがしたり。一風変わった親子の行方はわかりませんが、明るい未来を匂わせる終わり方が微笑ましかったです。
    傑作とは、自分が意識して作り出すものだけでなく、自分が辿った道筋から、いつとはなしに築かれているものなのかも。
    思い返してみれば、大切な人のことは、もっと知りたいと思うのが、始まりだったな。

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著者プロフィール

1974年大阪府生まれ。大谷女子大学文学部国文学科卒業。2001年『卵の緒』で「坊っちゃん文学賞大賞」を受賞。翌年、単行本『卵の緒』で作家デビューする。05年『幸福な食卓』で「吉川英治文学新人賞」、08年『戸村飯店 青春100連発』で「坪田譲治文学賞」、19年『そして、バトンは渡された』で「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『あと少し、もう少し』『春、戻る』『傑作はまだ』『夜明けのすべて』『その扉をたたく音』『夏の体温』等がある。

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