日本刀を超えて 「身体」と「竹刀」から考える剣道論

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  • スキージャーナル
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784789900768

作品紹介・あらすじ

日本刀が実体としても観念としても遠くなった今、「竹刀は日本刀の代用」と考えるのではなく、日本人の伝統的な「動作原理」を基盤に、まったく新しい剣道技術論を構築する。

感想・レビュー・書評

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  • 今年(2016年)の全日本選手権、準決勝で、強烈な突きに対してすかさず引き面を返した場面があった。突きに入る竹刀は相手竹刀によりにより凌がれている、また、突きの残心の前に面を返されている等々で、突きは無効、引き面が1本の判定だった。

    あれだけ強烈な突きを放たれていながら、有効打突として判定されないあたりが象徴しているように、現代剣道は日本刀の操法を競うのではなく、あくまでも竹刀操法の技術競技だ。しかし、竹刀は真剣のつもりで扱うよう教えられてきたし、日本剣道型が示すものも日本刀の操法によっている。その背反するテーマを矛盾することなく剣道の伝統、剣道らしさにまとめるよう、歩き方を中心に、身体の動作原理を基に展開されている。

    剣道界のとらわれた伝統的な剣道観に対して、上品に一石を投じている剣道論です。

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著者プロフィール

筑波大学体育専門学群卒。大阪教育大学大学院教育学研究科健康科学専攻修了。
現在、九州共立大学教授。なみあし身体研究所代表。剣道教士7段。
著書に『錯覚のスポーツ身体学』共著(東京堂出版)など多数。

「2018年 『日本人に今いちばん必要な超かんたん!「体つくり」運動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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