わたしは、わたし (鈴木出版の海外児童文学 この地球を生きる子どもたち)

  • 鈴木出版
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784790232339

作品紹介・あらすじ

真実を証言する。あたりまえのことをしたはずなのに…。証人保護プログラムによって、アイデンティティをすべて失った家族の喪失と再生。

感想・レビュー・書評

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  • アメリカのジュニア向け小説。
    多感な年頃に読むと響きが違ったろうなと思った。

  • 真実を証言するという当たり前のことをしたはずなのに。
    アメリカには、裁判で重大な証言をした方に危害を加えられたり殺されたりしないように、証人保護プログラムというものがあります。主人公の家族もこの制度で保護されたのですが、保護される方はそれまでの暮らしや社会的地位、アイデンティティを捨てて別人として暮らさなければならない。
    二つの名前の間で揺れながら、乗り越えていく主人公、家族の思い、わたしはどんな名前でも私である。

  • アメリカの証人保護プログラムによってすべてを失った黒人の家族の物語。アメリカにおける黒人問題は根深い。

  • [ 内容 ]
    トスウィアの父さんは警察官。事件を目撃し、法廷で証言したため一家が生命の危険にさらされることになりました。真実を証言する。あたりまえのことをしたはずなのに。米国の「証人保護プログラム」によってすべてを失った家族の喪失と再生の物語。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • アメリカの黒人問題、大統領が黒人になっても、まだだめなんだね・・・根が深い、エホバ・ウイットネスもやだね~

  •  トスウェアの父は警官、そして黒人。白人警官が黒人の少年を射殺するという事件で、仲間の警官を裏切る形で証言したため、家に脅迫電話がかかってきたり、銃が撃ちこまれる。一家は家も名前も今までの暮らしをすべて捨て、別の土地で別の名前で暮らすことになる。
    (13才)

  • 仲がよく、幸せな黒人の一家。

    地域で信頼される警察官だった父親が、
    白人の警官仲間が黒人の少年に発砲したことについて
    法廷で証言することを決断したことから、
    すべてが、文字通りすべてが、変わってしまう。

    「証人保護プログラム」によって、
    守られることになり、名前も、家も、何もかもを
    変えて暮らさなくてはならなくなってしまった。

    新しい環境で、頼もしかった父親は貝のようにとじこもり、
    やさしかった母親は宗教へ助けを求める。

    ティーンエイジャーのふたりの娘は、
    家でも学校でもつらい環境の中で・・・


    わたしは、わたし。
    この心の持ち方は、だれもに必要な、大切な盾。

    どこにでもいける、パスポート。

    それを、どうしようもなく絶望しながらも
    本能のように前を向いて探す、ふたりの姿が力強い。


    人間っていいよね。
    さいごが、あったかかったです。

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