おじいちゃんのごくらくごくらく (ひまわりえほんシリーズ)

著者 :
  • 鈴木出版
4.20
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本棚登録 : 674
感想 : 70
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784790251415

作品紹介・あらすじ

おじいちゃんはお風呂に入ると、いつも言います。「ごくらくごくらく」…この言葉は、いつしかおじいちゃんとゆうたをつなぐ合言葉となりました。

感想・レビュー・書評

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  • 男の子とおじいちゃんのふか~い絆が描かれています。
    いろんなエピソードの中でも、
    おじいちゃんとおふろに入った時の
    おじいちゃんの口癖の「ごくらくごくらく」
    おじいちゃんの愛情と、
    おじいちゃんのことが大好き!という男の子のきもちが
    絵本からあふれ出してきます。

    ほとけさまの国へいってしまったおじいちゃんとのお別れの日
    の場面はもらい泣き。
    かなしいけれど、心があたたたまるすてきな絵本でした。

  • 肉親への愛と別れとを描いた、幼児絵本の秀作。
    ラストから二枚目の、お母さんに抱きついて泣いている場面では、ほとんどもらい泣きである。
    何度読み返してもそれは同じで、タイトルになっている「ごくらく」の意味が、読後しみじみと心に押し寄せてくる。

    男の子とおじいちゃんて、ちょっと特別な間柄。
    寛大で、一緒に遊んでくれて、色々なことを教えてくれて。
    この本に登場する「ゆうた」と、おじいちゃんもそう。
    前半は、どんなにおじいちゃんが好きか、どんなにふたりの絆が深いか、小さなエピソードを積み重ねてある。

    だが、中盤でおじいちゃんの表情が変わる。
    ゆうたと一緒にお風呂に入るときの「ごくらくごくらく」という満面の笑みはもう見られない。
    大人の読み手なら、辛いラストを予想してしまうところ。
    そして、その予想どおりの展開になっていく。

    おじいちゃんが亡くなったことを「ほとけさまのくにへ いってしまいました」と表現する、その優しさには涙・涙である。
    たくさん愛されたその思い出が、宝物となって今の自分を支え、守ってくれる。
    だからゆうたは「ごくらくごくらく」と言うと、悲しいだけでなく幸せな気持ちになれるのだ。
    別れは人生につきもので、いつだって辛く悲しいもの。
    だが絆が深い分だけ、たくさんのものを残してくれたことに後々気が付くのだ。
    それを、こんなふうに身をもって教えてくれるお年寄りは、本当に貴重な存在だ。
    後年、ゆうたは「ごくらく」という言葉の意味を知って、また更に幸せに生きて行くことだろう。そんな気がする。
    こんな合言葉がもっともっとたくさんあったら、世界中の子どもたちが豊かな気持ちになれるのかもしれない。

    この絵本を読んで、祖父母と同居している子は、もっとおじいちゃんと話したいなと思うだろうし、離れて暮らしている子は、おじいちゃんに会いたいなと思うのかもしれない。
    そうだといいなぁ。そうであってほしいなぁ。
    私も、読むたびに父を思い出し、そして泣いた。
    約8分。幼児から大人まで。

  • 大好きなおじいちゃん
    お父さんとお母さんが働いているので、僕はいつもおじいちゃんと一緒
    幼稚園の送り迎えもおじいちゃん
    遊ぶのも、おふろも、寝るのもおじいちゃんと一緒
    おじいちゃんは昔大工で、木でおもちゃを色々作ってくれる
    世界に1つだけの僕だけのおもちゃ
    おじいちゃんはおふろに入ると「ごくらくごくらく」って言う
    意味を聞いたら幸せな気持ちになるってことと教えてくれた
    ある日、おじいちゃんの腰が痛くなって入院することに、そしてそのまま仏様のところへ行ってしまった
    僕はお父さんやお母さんとおふろに入るとき
    「ごくらくごくらく」とおじいちゃんの真似をして言う

    読み聞かせ時間は5分ちょっとです

    涙が止まらないので読む練習してからがベスト

  • 図書館本。不意をつかれ、読み聞かせの途中で泣いてしまいました。やっぱり‥と思いましたが、心がついていけず。無理なこととは分かっていても、おじいちゃんにはずっと僕のそばにいて欲しかったです。

  • 2023-09 2年生、3年生

  • 最近、実父を亡くしたところでした。息子が図書館でこの絵本を手に取り、借りて帰りたいと言ったので特に気にかけていませんでした。読んでみると、涙が溢れてきました。購入して家に置いておきたいと思った絵本です。

  • おじいちゃんっこの男の子の純粋無垢なところが好き
    読んだあと息子が『おじいちゃんが帰ってきてほしかった......。』と泣いていた。
    私も大好きだった祖父を思い出しました!

  • 故人の偲び方の正解を教えてくれる絵本。

  • *朝読み備忘録*

    2020/2/17 3-3

  • 海晴が図書館で、自分で借りる!と選んだ本

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著者プロフィール

奈良県生まれ。昭和女子大学名誉教授。児童文学評論、民話研究、創作と幅広く活躍。絵本に『おじいちゃんのごくらくごくらく』『まよなかのたんじょうかい』『ミツバチぎんのおくりもの』(以上、鈴木出版)、『お母さん、ひらけゴマ!』(ポプラ社)など多数。

「2020年 『いろりから でてきた くろい て』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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