かにのしょうばい (ひまわりえほんシリーズ)

著者 :
  • 鈴木出版
3.64
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本棚登録 : 228
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784790252375

作品紹介・あらすじ

かにがとこやをはじめました。でも、おきゃくさんがだれもきません。そこで、おきゃくさんをさがして、うみっぱたにやっていきました。ひるねをしているたこさんに、「もしもし、ごようはありませんか」。

感想・レビュー・書評

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  • どうしてカニはハサミを持っているのか?という謎を、新美南吉がくすりと笑える昔話に仕上げている。
    ある一匹のカニがふいに思い立って床屋の商売を始め、それが子や孫にまで受けつがれていくという、ちょっと壮大なようで実はそうじゃないという脱力感に和む。
    すでにハサミを持っているのに、片手にくし、もう片方に鋏を持っている絵面はシュールでおかしい。
    山口マオさんの版画の雰囲気も素朴で可愛らしい。

  • 1匹のかにが床屋を始めた。
    最初はたこのところに行くけれど、毛がないので断られる。
    次に山へ行くとたぬきがいて、たぬきはいたずら半分に毛を刈ることを了承する。
    かににとってはたぬきは大きく、毛深いので3日経ってやっと毛を刈り終える。
    たぬきは、(嘘をついて)山ほども大きい自分の親の毛を刈ってもらうことも約束させた。
    かにはこれは自分1匹の手には負えないと思い自分の子どもたちをみんな床屋にした。
    だからかにはみんなハサミを持っているのだ、とか。

    かにがハサミを持っていることの起源譚。
    絵では最初からかににハサミがついているのだけれども。

  • 新美南吉並行読書

  • カニがはさみを持っているわけが出てくるお話。
    それにしても、なかなか強引なオチ

  • 5歳~小学校中学年まで楽しめる。
    「かにはなぜ生まれた時からハサミをもっているのか?」というおはなし。
    わかりやすくうまくできているお話なので大人もみんな楽しめる。そしえ、ワニワニシリーズの山口マオさんの絵が素敵。かにがハサミを持っているのがシュールだが(自分のハサミで切らないんかい!ってこどもがツッコんでいた)。
    ハサミとくしをもっているほうが床屋っぽのでこうしたのかな。

    かにはたこの頭をよく見ました。
    なるほど毛はひとすじもなく つるんこでありました。

    このシーンが好き。くすくす笑い声も聞こえる。

  • 2-2 2016/12/14

  • あまり絵本に興味を示さない子供が、
    この絵を見て「これ読む!」とすぐに決めた絵本。
    彼のお気に入りは、やっぱりタコ。
    インパクトのあるイラストで面白さを引き立てています。
    「なんでカニなのにハサミ持ってるの?」
    の疑問は最初と最後のページを見比べて
    「こっち(さいご)の方がおおきい!」と。

  • H29.9.28 おはなし会 1年1組

  • 図書館で借りて読み。

    新美南吉も山口マオ(わにわにシリーズ)も好きだから。

    …で、タヌキのお父さんはカットしたの…?という疑問が残るラスト。はさみ、自前じゃないの?などとツッコミどころがたくさんあるおはなし。

  • ちょきちょき、たのしそう☆

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著者プロフィール

1913年、愛知県知多郡半田町(現・半田市)に生まれる。中学時代から童話を書き始め、『赤い鳥』『チチノキ』などに投稿。東京外国語学校在学中に病を得、20代後半の5年間は安城高等女学校(現・県立安城高等学校)で教師をしながら創作活動を続けた。1943年、29歳の生涯を終える。代表作に「ごんぎつね」「おじいさんのランプ」「手袋を買いに」「でんでんむしの悲しみ」を始めとして、多くの童話・小説・詩などの作品を残す。

「2019年 『子どものすきな神さま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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