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Amazon.co.jp ・本 (19ページ) / ISBN・EAN: 9784790253334
作品紹介・あらすじ
雪がしんしん降っています。おなかをすかせたこうさぎが食べ物をさがしていると、雪に埋もれたまっかなおおきいにんじんを二本みつけました。こうさぎは、にんじんを一本食べると、こうまくんも食べ物がなくて困っているにちがいないと、もう一本のにんじんをこうまの家へ持っていくことにしました。
感想・レビュー・書評
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外は、しんしんと雪が降り続ける寒い日に、自分の食べ物すら、中々見つけられない中でも、ふと、思い浮かべるのは、大切な友達のことで、友達の為にこうしてあげたいという、その気持ちは、思わぬ形で巡ってくることに・・
物語を書いた、「ポール・フランソワ」は、教育者「ポール・フォシェ」のペンネームであり、ロシアの絵本運動に影響を受けて、1931年に「ペール・カストール」シリーズを創刊したのですが(福音館書店の「こどものとも」シリーズは、これを元にしたそうで、廉価で提供する点も一緒)、それだけに留まらず、絵本実験学校を作り、子どもが楽しみながら学べる施設であるとともに、多ジャンルの画家の発掘や育成にもつとめられたそうです。
改めて、本書を読んでみると、1959年当時のノスタルジックな温かい絵柄に、擬音を多く取り入れながら、繰り返す過程に面白みがある文章、そして、自分の幸せを実感した瞬間、同じ心境であろう友達へと思いを馳せる、人を思いやる事の大切さ、そんなメッセージ性を改めて感じ取れて、絵本の素晴らしさを再認識いたしました。
そういえば、過去に読んだ、「こねことおつきさま」も、「ペール・カストール」シリーズのひとつであることを知り、改めて読みたくなりましたし、ロシアの絵本運動にも興味を持ちました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ストレートに伝わる一冊。
ある雪の寒い日。
おなかがぺこぺこの子うさぎが見つけたにんじん。
お腹いっぱい美味しく食べた後、気づいたこととは…?
ストレートに優しさが伝わるストーリーににっこり。
寒さなんかに負けない、気持ちの温かさにほっこり。
こういう純粋な気持ちがいっぱい溢れる世の中だったら良いな。
誰もが心に余裕が生まれる世の中だと良いな。
自分もこういう瞬間と、その時思い浮かべる人を大切にしたい。 -
「しんせつなともだち」と、そっくり。
色々、深いなぁ。 -
クリスマスに本を毎年プレゼントする企画、2冊目(4歳の時)
ちょっと難しかったかもしれないけど冬の間はよく読みました。 -
3-2 2020/02/12
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「冬」に。 -
2017.11.14
めっきり寒くなってきて冬の絵本が読みたくなってきた。『しんせつなともだち』と同じ物語。タイトルはこっちの方が好き。「おくりもの」ってのがいい。親切にしてあげようとはみんな思っていない。自然に友だちの顔が浮かび、自然に届けてあげたいなあと思うその気持ちがいいなあ。そういう時に自然と友だちや家族の顔を浮かべることのできる心を持った人でいたいし、そういう人がいることに感謝。レトロでドリーミーな絵がたまらない。 -
K 2歳9ヶ月
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1学年時 平成31年度生 3学期冬(12月〜1月)
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2019/1/19 学校公開日(昼休み)
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おなかを すかせた こうさぎが
ゆきに うもれた
まっかな おおきい にんじんを
にほん みつけました
こうさぎは いっぽんをたべて
もういっぽんを こうまくんに
とどけることに しました
こうまくんが るすだったので
こうさぎは にんじんを
そっと おいて かえりました
こうまくんは...
こうさぎのみつけたにんじんが
ともだちからともだちへ
さむいふゆのあったかいものがたり
フランスの「ペール・カストール」シリーズの代表作
ペール・カストール:1931年、まだ子どもの本がほとんど存在していなかった時代に、教育のため、文章、絵ともに最高に質のいい本を、安い値段で子どもたちに提供しようとポール・フォシェが立ち上げたシリーズ
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