おおゆき (ひまわりえほんシリーズ)

著者 :
  • 鈴木出版
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本棚登録 : 127
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (28ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784790253891

作品紹介・あらすじ

ゆうきとだいきは雪国に住んでいます。今年もたくさんの雪がふり、毎日雪おろしのお手伝い。大みそかの日の明け方、ドアをたたく音におじいさんが出てみると…。

感想・レビュー・書評

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  • 大雪の日の、ほのぼのしたお話…かと思いきや!
    いつの冬でも起こり得る大雪のたいへんさと、その中で人を助けることについて知ることができる1冊。

    〜~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    山も川も道路も、なにも見えないくらい降り積もった雪。
    明日は大晦日だというのに、かいてもかいても雪かきは終わりません。
    ゆうきとただいきのお父さんはこう言います。
    「こりゃ、お正月に帰ってくる人は大変だなあ…」

    大晦日の夜。
    まだ暗い中、目が覚めたゆうきとだいきのおじいさんは、玄関ドアを叩く人がいることに気がつきます。
    「はて、こんな時間に誰だろう?」
    おじいさんは不思議に思い、玄関ドアを開けました。
    すると…

    〜~~~~~~~~~~~~~〜~~~~~~~~

    と、このあらすじを読むと「なに?この話はホラーなの??」と思うかもしれませんが、ちゃんと現実のお話なのでご安心を(?)
    この本は、記憶に新しい最近の冬にも起こった、大雪による災害について書かれた絵本です。
    でも前半を読んでいるときは、まさか話がこんな方向に行くとは思っておらず、びっくりしました。

    大雪による災害で困っている人たちに、ゆうきやだいきの家族がとった行動には、とても勇気づけられます。
    またこの絵本を通して、こういう状況でこんな風に困っている人たちには、こんな風な行動が助けになるんだな、というとを親子ともに学ぶことができました。

    困っている人がいる、助けたいけど助け方がわからないということは多々ありますが、この絵本はそうした助け方の例を示してくれます。
    オトナも経験が少なくてなかなか子どもに教えてあげられないこうした助け方を、子どもに教えてくれるこうした絵本は、親としても大変ありがたく思いました。

    このお話は大晦日のお話ではありますが、そうした時期にこだわらず、雪深い時期にたくさんの人に読んでほしい絵本だなと思いました。

  • 大雪の日にあった心温まるお話です。

  • 5歳~。
    昔話のようなほのぼのとした絵柄で、大雪時のリアルな悩みが描かれている。積雪地の大人なら、類似の状況にヒヤヒヤした経験があるのでは。
    このようなサポートを自然とできる地域社会が各地で維持されてほしい。

  • 大晦日、雪国の助け合いの話。雪の少ない地方では想像もできない。知識を広めたり、テーマのある読み聞かせにはよいかも。家読み→〜低学年可、外での読み聞かせ→中学年くらいから。

  • 雪がいっぱい降りこめられた素敵な表紙…と思って読み進んでみたら「え!?そういう展開なの?!」と驚いた。
    素敵な味のある絵柄なのですが、これは災害啓発本でした(汗)

    雪が沢山降る地域の人にとっては大雪対策は切実です。
    ドアが開かないとか渋滞で進めなくてトイレやガソリンに困るというのは実際あること。

    先日の「うちにかえりたくないときによむ本(絵本)」もそうですが、最近読んで楽しいだけでない絵本にとても惹かれます。

  • 絵が素晴らしく良かった!
    暖かくて柔らかいそんな挿絵で良かった!

    話も人情と地域の優しさが良く出てました

  • みんなで協力して、車の立ち往生した人たちを助けるお話です。
    「なんぎしているときは、おたがいさまだべ」
    心が温かくなる優しい言葉ですね。

  • 最後は車が動いてよかった。

  • 大晦日の日の心温まる絵本♪
    こういう助け合いって1番大事‼︎

  • 大雪で難儀している人を町の人たちが助けるとても暖かい物語。雪国ならではの描写が細部にまで描きこまれている。低学年から読める。雪国について勉強する時などにも参考になるのでは。

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著者プロフィール

1957年山形県生まれ。児童文学作家。読み物の作品に『ぬくい山のきつね』(新日本出版社/日本児童文学者協会賞、新美南吉児童文学賞受賞)、『じぶんの木』(岩崎書店/ひろすけ童話賞受賞)、絵本の作品に『たぬきの花嫁道中』(岩崎書店/日本絵本賞受賞)、『いのちがかえっていくところ』(童心社)、『すずばあちゃんのおくりもの』(新日本出版社)他多数。

「2023年 『じゅげむの夏』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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