ありがとう、アーモ!

  • 鈴木出版 (2020年8月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (32ページ) / ISBN・EAN: 9784790254195

作品紹介・あらすじ

おいしそうなシチューのにおいをかぎつけた きんじょのひとたちが、つぎつぎにアーモのアパートにやってきた。そのひとりひとりに きまえよくシチューを わけてあげたのだけど……。アーモ、そんなにあげちゃって だいじょうぶ?

作者オーゲ・モーラの両親はナイジェリア出身で、イボ語が母語でした。「アーモ」は「女王」という意味です。オーゲにとっては「おばあちゃん」をよぶときのことばでした。おばあちゃんは、大きなお鍋をまぜながら、ラジオの音楽に合わせて楽しそうに体を揺らしていたそうです。お鍋の中身はたいていシチュー。夕食の時に近所のひとが来れば、一緒にいかがと誘いました。そうした思いやりや愛にみちた精神が、この本のもとになりました。

感想・レビュー・書評

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  • アーモ(おばあさん)が、最高の夕飯にしようと、とろーりとろとろ特製シチューを煮込んでいると、「トントントン」とドアを叩く音。扉を開けると、そこにいたのは…。

    定番中の定番ストーリー、繰り返しの技法も定石通り。
    それでも心がしみじみと暖かくなる、優しい気持ちになれる物語。
    こういうおはなしは本当に色褪せないんだなぁとつくづく思う。

    最後、アーモの部屋に大勢が集まったとき、『密…』って思ってしまったけれど。屈託なく読める日が一日も早く来ますように。

  • シチューのにおいをかぎつけた人たちが
    次々とやってくる。

    アーモは、気前よくシチューをわけてあげる。

    そんなにあげて大丈夫?

    わかちあいのこころがえがかれた優しくてあったかくなるお話。

  • 開館20周年記念コンテンツ「SDGsと子どもの本―いま、図書館にできること」|展示会・イベント|国立国会図書館国際子ども図書館
    https://www.kodomo.go.jp/anv20th/index.html

    Oge Mora
    http://www.ogemora.com

    鈴木出版 Suzuki Publishing
    http://www.suzuki-syuppan.co.jp/script/search.php?type=book&wd=オーゲ・モーラ

  • アーモがシチューを作っていると、ミニカーを持った男の子が匂いにつられてやってきました。アーモはぼうやにシチューをわけてあげました。そのあともおいしい匂いは町中に流れて、おまわりさんやホットドッグやさん、タクシーの運転手さん…とうとうアーモのシチューがなくなっちゃった!すると…。
    シチューの匂いが漂ってきそうな絵本です。

  • 読むと心がとても温かくなるお話。
    作者のあとがきを読んでまた、本当に素敵なお話だなと思わせられる。
    千代紙や英字地図のような柄を切り貼りした、パッチワークのような絵も魅力的な1冊。

  • また新一年生に読んでやれる絵本ができました。
    美味しいシチューを作っていると、匂いにつられて、いろいろな人がやってきます。
    気のいいアーモは、どうぞどうぞとみんなにわけてやりましたが、肝心の自分が食べようとしたら、お鍋は空っぽ。
    がっかりしたアーモにみんながくれたものは……。
    今年の一年生たちは、やっぱり、そうでなくちゃね!
    とうなづきあって、満足してくれるでしょう。

    2021/04/14  更新

  • 心遣いと愛が溢れる素敵な絵本。

    シチューがめっちゃ上手なおばあちゃんが
    たくさんの人におすそ分けをするけど
    最終的には自分が食べる分が無くなる。
    でも分け与えてくれた人達が
    最終的に恩返しに来てくれた。

    アーモはイボ語で「女王」
    でも作者は祖母のことをアーモと読んでいたらしい。
    主人公のおばあちゃんをアーモと照らし合わせたゆえの作品

  • シチューをつくっていたら、においにさそわれていろんな人がやってきて、みんなにわけていたら自分の分がなくなってしまったアーモ。

    さいこうの夕ごはんになるはずだったのに…とがっかりしていると…

    単純だけど心温まるお話と、コラージュで描かれた絵がユニーク。

  • みんなでごはんをたべるところがすき。おいしそうだなぁ、ぼくもたべたいなぁとおもった。

    アーモがみんなにシチューをわけてあげたから、じぶんのなくなるのにわけてだいじょうぶなのかなっておもった。 シチューおいしそう。

  • アーモの作るおいしいシチュー.匂いに誘われいろんな人がドアをトントントン.そのたびにシチューを分けてあげて,晩御飯のシチューは空っぽに.でも,心配ないよっていうお話.心がほっこりします.コラージュの技法も楽しいです.

  • これは切り絵かな。話は決して目新しいものではないけれども、絵はちょっと時間をかけて見たくなる。

  • やさしい気持ちになりました。

  • 独特の色味とタッチや切り絵を使っているところが、見ていて心惹かれるイラストだった。
    また内容も、私自身が大事にしている食事をみんなにシェアし、楽しいひと時を過ごすといったもので、子供にも伝えたいものだった。

  • 2021絵本50

  • 分け与えるものには、その恩恵がある。「がっかり」が喜びに変わるところがいい。

  • 自分のことより人のことを想う、アーモの優しさが溢れる一冊◎

  • 親が大好きな本

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著者プロフィール

アメリカの絵本作家。ナイジェリア出身の祖母、両親のもとに育つ。アメリカのロードアイランド・スクール・オブ・デザイン卒業。イラストレーションの学士号取得。初の絵本である本書で、コールデコット賞オナー賞をはじめ、数々の賞を受賞。亡くなった祖母のレシピをもとに料理をつくって楽しんでいる。『Saturday』でボストングローブ・ホーンブック賞を受賞。さし絵の一部を手がけた作品に、「チェンジ・ザ・ワールド! 世界を変えた14 人の女性たち」(フレーベル館)がある。ロードアイランド州在住。

「2020年 『ありがとう、アーモ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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