燕麦―吉川宏志歌集 (塔21世紀叢書)

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  • 砂子屋書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784790414049

感想・レビュー・書評

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  • 短歌ビギナーです。同時に購入した穂村弘、笹井宏之、永井裕、俵万智氏の歌集の中で最も好みでした。

    個人的に、短歌は「日常生活で触れるありものを言葉で彩っていく」ものだと考えています。
    なので、ポップで音の組み合わせを楽しむタイプの歌集は"どういう意味だ‥??"と変に考えてしまい、没入できませんでした。
    その点、吉川宏志氏の歌集は自分の見たものをベースに、単眼レンズで覗き込んでいるような緻密な描写がされていたり、かと思えば逸脱な比喩でふっと微笑んでしまったり、歌人の目を借りているような気分になれました。類似した観点で俵万智の歌も好きでした。

    わたしのような、現実・実体験を基とした短歌が好きな人にはおすすめです。

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著者プロフィール

吉川宏志(よしかわ・ひろし)

1969年宮崎県生まれ。京都大学文学部卒業。現在、京都市在住。
1995年、第1歌集『青蝉』を刊行。翌年、第40回現代歌人協会賞を受賞。
2016年刊行の第7歌集『鳥の見しもの』で、第21回若山牧水賞と第9回小野市詩歌文学賞を受賞している。
歌集には他に、『夜光』、『海雨』、『曳舟』、『燕麦』などがある。
評論集に『風景と実感』、『読みと他者』など。
塔短歌会主宰。京都新聞歌壇選者。
Twitter:@aosemi1995

「2019年 『石蓮花』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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