秘密の社会学

  • 世界思想社教学社
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784790701712

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  • ◆秘密が社会をつくる
     社会はどのようにして作られるだろうか。人々が共通の目的をもち協力することで社会は生まれるのか、共通の価値観や規範を持つことで社会の枠組みが決まるのか、社会構造やシステムにより人間が社会化されると社会は成立するのか。ジンメルは、このどれとも異なるアプローチから社会が形成される謎に迫る。
     「秘密」、これこそが社会の根底にあるものの1つだと、ジンメルは考える。親しい関係の中に「秘密」を作ることは、しばしば良くないこととされる。疾しいことがなければ、隠し事などせずに、全てオープンにすればよい。隠し事がない方がより強固な信頼関係を築くことができるはずだ。しかしジンメルの考えは逆である。「秘密」を持っている人間だけが親しい関係性を、より強い絆を築くことができる。人間個人の魅力は、誰とも共有できない部分であり、その人だけが持っている固有性である。この魅力の源泉は、他人が完全に理解できるものではないし、理解させてはならない「秘密」なのである。「秘密」のない人間は、信用はできるかもしれないが、魅力を感じることもできない。面白味が感じられない人間と、親しくなりたいと我々は望むだろうか。
    親しき仲にも「秘密」あり。これがジンメル流の関係構築の極意なのかもしれない。
    (龍谷大学ライティングセンター)

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