- Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
- / ISBN・EAN: 9784790704799
作品紹介・あらすじ
私たちの身近なくらしは、どのような原理で成りたっているのか。家と村を通じて、日本人の基本的な価値観・行動様式を、具体例をあげながら解りやすく説明する。多くの読者を得た好著に最新の文献解題を増補。
感想・レビュー・書評
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ここ2年間で3度くらいは読んでいる文献。農村社会学の入門書。
自分が社会学で「日本」「宗教(神道)」をテーマに設定したとき、おおよそ必要とされる知識のベースがだいたい網羅されていて、しかもそのエッセンスの抽出の方法が非常に高度で、改めて良著だと痛感した。
参考文献やブックガイドが詳しいのも魅力的。
これをもうちょっと院試前にちゃんとしっかり読みこんでいれば、と思わずにはいられない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
家(家庭、家族、親族、同族、親戚)と村(村落、集落、部落・・・)は、日本を、社会を読み解くキーワードであると思うだけに、興味深い。家ではなく、家族という言葉が西洋の価値観を含む新しい言葉とは確かに!数字で見る大正から昭和への半世紀に及ぶ直系家族・核家族比の推移が意外に大きくないことは驚きだが、これも考えてみればその通りなのだ。あまりにも概念に囚われているのかも。純然たる客観を求めることができないのは、社会学の未発達ではなく、本質がそのような学問である!だからこそ面白い。民俗学・人類学・社会学がいずれも素朴な宗教と繋がる近似性を理解出来たように思う。
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家や村について、さまざまな定義を整理した一冊。
入門書的な本。 -
日本の農村の暮らしがどのような原理と組織の上に成り立っているかを概括的にまとめた著作。具体例が多いので、理解が深まる。
著者は「生活環境主義」の提唱者でその方面の著作も面白い。