インターネット空間の社会学: 情報ネットワーク社会と公共圏 (世界思想ゼミナール)

著者 :
  • 世界思想社教学社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784790708254

作品紹介・あらすじ

インターネット空間において「電子民主主義」は成立するか?情報ネットワーク社会の布置状況を踏まえ、ハーバーマスの公共圏概念を援用しつつ、新たな規範形成/意志形成の可能性を探る。

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    インターネット空間において「電子民主主義」は成立するか?
    情報ネットワーク社会の布置状況を踏まえ、ハーバーマスの公共圏概念を援用しつつ、新たな規範形成/意志形成の可能性を探る。

    [ 目次 ]
    序論 情報ネットワーク社会への視点
    第1章 情報ネットワーク社会の形成
    第2章 「仮想社会」と「現実社会」
    第3章 インターネット空間への社会学的視座―モダン・アプローチとポストモダン・アプローチ
    第4章 情報ネットワーク社会における討議と民主主義
    第5章 情報ネットワーク社会における公共圏―ハーバーマス理論の応用に向けての試論
    付論 ハーバーマスにおける公共圏論の形成と展開

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • モダニティとポストモダン。インターネットという空間で生まれるネットワーク。コミュニケーション。ハーバーマスの理論を規定に、様々な方向から検討されている。2000年に書かれた本ではあるが、ネット空間に対する理論的な部分、つまり土台の部分は変わらないなあと実感しました。公共圏と親密圏の関係、政治/経済のシステムに対する生活世界のありかた、その関係。そこからの匿名性、ネットワーク性、自己準拠性、コミュニケーションの自己目的化など。いまあるサービスの社会的役割、位置づけを考えるひとつの軸が得られました・

  •  インターネットの発祥から、その発展と思想、パソコン通信、ワールド・ワイド・ウェブを実際の事例から分析し、現実の対面空間と仮想のネット空間の関わり合いを考察している。
     そしてネット空間はハーバーマスが言う「公共圏」であるのかどうかを論じる。

     ネット空間は、匿名性と自己言及性(自己準拠性)の特徴を持つ。

     現実社会と仮想社会は別物ではなく、相互浸透している。
     現実社会のリアリティが仮想社会のリアリティに影響を及ぼすこともあれば、仮想社会のリアリティが現実社会のリアリティに影響を及ぼすこともある。

     主に匿名性がネット空間の問題になりうる点として挙げられていたが、近年では個人情報を書きすぎて(匿名性を排除しすぎて)問題となるケースが多々ある。

     出版が2000年と、インターネットの話題に関しては古い本であるが、インターネット空間の核心を突いている気がした。

  •  インターネットの発祥から、その発展と思想、パソコン通信、ワールド・ワイド・ウェブを実際の事例から分析し、現実の対面空間と仮想のネット空間の関わり合いを考察している。
     そしてネット空間はハーバーマスが言う「公共圏」であるのかどうかを論じる。

     ネット空間は、匿名性と自己言及性(自己準拠性)の特徴を持つ。

     現実社会と仮想社会は別物ではなく、相互浸透している。
     現実社会のリアリティが仮想社会のリアリティに影響を及ぼすこともあれば、仮想社会のリアリティが現実社会のリアリティに影響を及ぼすこともある。

     主に匿名性がネット空間の問題になりうる点として挙げられていたが、近年では個人情報を書きすぎて(匿名性を排除しすぎて)問題となるケースが多々ある。

     出版が2000年と、インターネットの話題に関しては古い本であるが、インターネット空間の核心を突いている気がした。

  • <pre><u><h4 Align="center">地域のはなし〜公共的なネットワークの行方〜</h4></u>
    <b>インターネット空間において「電子民主主義」は成立
    するか? 情報ネットワーク社会の布置状況を踏まえ
    、ハーバーマスの公共圏概念を援用しつつ、新たな規
    範形成/意志形成の可能性を探る。</b>(TRC MARCより)

    資料番号:010216331
    請求記号:361.4/ヨ
    形態:図書</pre>

  • まとめだな

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著者プロフィール

京都大学高等教育研究開発推進センター教授。
京都大学大学院文学研究科修士課程修了。博士(文学)。専攻:理論社会学,社会情報学。
主な著作:『インターネット空間の社会学—情報ネットワーク社会と公共圏』(世界思想社,2000年),『情報秩序の構築』(共著,早稲田大学出版部,2004年),『応用倫理学講義3 情報』(共著,岩波書店,2005年),『新リスク学ハンドブック—現代産業技術のリスクアセスメントと安全・安心の確保』(吉川榮和・杉万俊夫と共編,三松株式会社出版事業部,2009年)。

「2014年 『モダニティの変容と公共圏』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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