さわる文化への招待―触覚でみる手学問のすすめ

著者 :
  • 世界思想社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784790714118

作品紹介・あらすじ

見えない世界をみる!中途失明した著者が、見えない人生のなかで気づいた豊かな触生活(旅行・点字・花見・武道)。さわって「みる」楽しさを紹介し、読者を触文化の旅へと誘う。

感想・レビュー・書評

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  • 私の大学の大先輩でもあり、大学時代は点訳サークル関係でいろいろとお世話になり、最近だと、4しょく会でお世話になっている広瀬浩二郎さんの著書です。
    読みやすくて、面白いですよ。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      点字を触って、違いを認識出来るコトに驚いている(感動していると言っても良いかも)、、、
      この本、読んでみようっと。。。
      点字を触って、違いを認識出来るコトに驚いている(感動していると言っても良いかも)、、、
      この本、読んでみようっと。。。
      2014/06/20
  • 全盲者が考えた「さわる文化」。見えないから出来ないのではなく見えないから出来ること。按摩、鍼、灸は昔は目が見えない人の代表的な職業であった。それは見えなくても出来る、ではなくて見えないからこそ出来る技術だったからなのかもしれない。柔術においても欠かせない「触る」という感覚を違う角度から考える材料となる一冊でした。

  • 作者は、全盲屋さんとして明るく生活していることが伝わってきた。
    私は目の見えない人が周りにいないので、目が見えない生活がどんなものだか見当がつかない。目の見えない人が大学入試を拒まれてきたのには、健常者よりも障害者は劣っているという固定観念が大きな要因としてあったが、目が見えない人ってよく分からない、という気持ちがその根底にあったんじゃないだろうかとふと思った。
    ”なんだかよく分からなくて何となくこわいから、あまりかかわらないでおきたい”という気持ちは、反射的に、無意識に感じるもので、それを感じることはいけないことではないが、その気持ちを引きとめて咀嚼し、なぜそう思ったか考えられるようにしなければならないと思った。
    それは、バリアフリーを考える際に重要なんじゃないかと思った。

  • 「触覚でみる手学問のすすめ」という内容です。仏教書ではないですが、「感受」について考えるのに参考になると思います。

  • 国立民俗学博物館の全盲の文化人類学者広瀬先生の「座頭市流フィールドワーク」から見えてくるもの。視覚優位な社会のなかで「触る」ことの豊さや可能性を説く。

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著者プロフィール

自称「座頭市流フィールドワーカー」。
1967年、東京都生まれ。13歳の時に失明。筑波大学附属盲学校から京都大学に進学。2000年、同大学院にて文学博士号取得。専門は日本宗教史、触文化論。01年より国立民族学博物館に勤務。
現在はグローバル現象研究部・准教授。「ユニバーサル・ミュージアム」(誰もが楽しめる博物館)の実践的研究に取り組み、“さわる”をテーマとする各種イベントを全国で企画・実施している。
『目に見えない世界を歩く』『さわって楽しむ博物館』『それでも僕たちは「濃厚接触」を続ける!』(編著)『知のスイッチ』(共編著)など、著書多数。

「2021年 『ユニバーサル・ミュージアム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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