先端医療の社会学 (SEKAISHISO SEMINAR)

  • 世界思想社 (2010年7月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784790714873

感想・レビュー・書評

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  • 今のところ、自然の臓器より満足できるものはない。
    ES細胞やIPS細胞から臓器を作り出すことはまだ実験段階。ブタの臓器は強い拒絶反応がある。
    生きている人間からは、肝臓、腎臓、小腸、肺が使われる。
    死体からは腎臓、角膜は比較的時間をおけるが、そのほかはすぐに移植する必要がある。
    そもそも脳死は、頭部を損傷した患者の状態を表す概念。
    不可逆的昏睡状態は病院の負担が大きい。慢性的な臓器不足。
    脳死は全死亡者の1%程度。
    日本では臓器胎教が可能な施設を限定している。アメリカでは臓器移植を増やすためにさまざまな仕組みがある。

    羊水検査を受けられるようになったおかげで、妊娠は希望をもたらすだけとは限らなくなった。優性学への懸念。ドイツだけでなく、スウェーデン、インディアナ州でも強制不妊の手術が行われていた。

    新遺伝学=DNA組み換え技術に基づいた知識と手技の集合体。
    遺伝子検査によるオーダーメイド医療、遺伝子治療など。

    生活習慣病は国家が作り出した疾病概念。行政用語。性病と同じ。
    以前は成人病と言われた。感染症とは違って特定の要因が決められないやっかいな病気。
    がん検診は有効性が証明されないまま行われている。
    成人病の早期発見は失敗したので、健康政策で予防する方向に転換したもの。

    ホスピス
    インフォームドコンセント
    倫理委員会による研究審査

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著者プロフィール

2022年2月現在
龍谷大学社会学部客員教授

「2022年 『病と健康をめぐるせめぎあい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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