旧約聖書を学ぶ人のために

制作 : 並木 浩一  荒井 章三 
  • 世界思想社
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本棚登録 : 26
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784790715566

作品紹介・あらすじ

古代イスラエルの人々が神と世界、民族、人間について内省しつつ長い年月をかけて執筆した旧約聖書。その特色ある歴史観、律法、詩文、預言などの中心的メッセージをテーマ別に掘り下げて明快に解説する。旧約学研究の現在をも紹介するユニークな入門書。

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  • 【書誌情報】
    編者:並木浩一 /荒井章三
    本体2,300円(税別)
    2012年 2月発行
    四六判/356頁
    ISBN978-4-7907-1556-6

    古代イスラエルの人々が神と世界、民族、人間について内省しつつ執筆した旧約聖書。その特色ある歴史観、律法、詩文、預言などの中心的メッセージを、テーマ別に深く掘り下げ明快に解説する。旧約学研究の現在をも紹介するユニークな入門書。
    http://www.sekaishisosha.co.jp/cgi-bin/search.cgi?mode=display&code=1556


    【簡易目次】
    I 旧約聖書へのアプローチ ― その成立・展開と風土
    第一章 旧約聖書とは何か[荒井章三] 004
    第二章 旧約聖書の世界[月本昭男] 023

    II 旧約聖書は歴史をどう描いているか
    第一章 民の選びの歴史[大住雄一] 062
    第二章 試練と摂理[小友 聡] 086
    第三章 終わり・黙示・メシア― 終末論の諸態と批判的展望[関根清三] 103

    III 旧約聖書は人間をどう見ているか
    第一章 人と人との関わり 
      第一節 男と女[勝村弘也]128
      第二節 親と子[勝村弘也]141
      第三節 友情・兄弟(佐々木哲夫]154
      第四節 隣人・外国人・敵[佐々木哲夫]
    第二章 人と神との関わり 166
      第一節 罪の赦しに生きる人――原初史の人間像[並木浩一] 177
      第二節 神に問う人――神義論的問いを深めた人々[並木浩一] 189
      第三節 神を讃美する人――「詩編」[飯 謙] 205

    IV 旧約聖書は現実をどう捉えているか
    第一章 自然と人間[山我哲雄] 224
    第二章 契約と法[鈴木佳秀] 238
    第三章 預言者の現実批判[大島 力]265
    第四章 戦争と平和――聖戦[鈴木佳秀]285

    V 旧約聖書研究史・文献紹介 
    旧約聖書研究史・文献紹介[山我哲雄] 302



    【目次】
    はじめに(二〇一一年一〇月 並木浩一‎、荒井章三) [i-iii]
    凡例 [iv]
    目次 [v-xii]

    I 旧約聖書へのアプローチ ― その成立・展開と風土
    第一章 旧約聖書とは何か[荒井章三] 004
    1  
    2  
    3  
    4  
    5  

    第二章 旧約聖書の世界[月本昭男] 023
    1 パレスチナの自然風土 
    2 イスラエルの歴史風土 
    3 宗教的風土 


    II 旧約聖書は歴史をどう描いているか
    第一章 民の選びの歴史[大住雄一] 062
    1 歴史の中の神と私たち 
    2 「民の選び」という歴史の枠組み 
    3 カノニカル(聖典的)な歴史 
    4 礼拝で共有される歴史 
    5 旧約聖書の中の歴史書 


    第二章 試練と摂理[小友 聡] 086
    1 イサク奉献の物語――「創世記」二二章 
    2 ヨセフ物語――「創世記」四五章 
    3 旧約聖書における試練と摂理 

    第三章 終わり・黙示・メシア― 終末論の諸態と批判的展望[関根清三] 103
    1 終わり 
    2 黙示 
    3 メシア 
    4 批判と展望 

    III 旧約聖書は人間をどう見ているか

    第一章 人と人との関わり 
     第一節 男と女[勝村弘也]128
    1 サムソン物語に登場する男と女 
    2 愛し合う恋人たち――「雅歌」の世界 
     第二節 親と子[勝村弘也]141
    1 さまざまな親子関係 
    2 アブロサムの乱における父と息子 
    3 教育者としての親――格言、教訓詩の世界 
     第三節 友情・兄弟[佐々木哲夫]154
    1 ダビデとヨナタンの友情 
    2 異母兄弟のイサクとイシュマル 
    3 双子兄弟のエサウとヤコブ 
     第四節 隣人・外国人・敵[佐々木哲夫]
    1 隣人 
    2 外国人 
    3 敵 

    第二章 人と神との関わり 166
     第一節 罪の赦しに生きる人――原初史の人間像[並木浩一] 177
    1 アダムとエバ 
    2 カイン 
    3 ノア 
     第二節 神に問う人――神義論的問いを深めた人々[並木浩一] 189
    1 アブラハム 
    2 エレミヤ 
    3 ヨブ 
     第三節 神を讃美する人――「詩編」[飯 謙] 205
    1 嘆きの歌 
    2 信頼の歌 
    3 たたえの歌 
    4 旧約「詩編」の表題と構造 


    IV 旧約聖書は現実をどう捉えているか 
    第一章 自然と人間[山我哲雄] 224
    1 神の被造物としての人間と自然――〈神〉対〈人間・自然〉 
    2 神の似姿としての人間――〈神・人間〉対〈自然〉 
    3 自然の中に現れる神の力――〈人間〉対〈神・自然〉 

    第二章 契約と法[鈴木佳秀] 238
    1 律法の威信とモーセ 
    2 十戒とその精神 
    3 慣習法から法の編纂へ 
    4 儀礼的な浄・不浄から聖の理解へ 

    第三章 預言者の現実批判[大島 力]265
    1 預言者とその時代 
    2 預言者の王国批判 
    3 預言者の宗教批判 

    第四章 戦争と平和――聖戦[鈴木佳秀]285
    1 聖戦と神々の代理戦争 
    2 戦争を経験した古代イスラエルの民 
    3 平和(シャローム)が意味する地平 


    V 旧約聖書研究史・文献紹介 
    旧約聖書研究史・文献紹介[山我哲雄] 302
    1 旧約聖書本文の訳 
    2 総記・緒論・概説 
    3 研究史と研究の諸方法 
    4 パレスチナの風土・生活と考古学 
    5 歴史 
    6 宗教と思想 
    7 社会と人間 
    8 注解書 
    9 モーセ五書 
    10 歴史書 
    11 預言書 
    12 「詩編」 
    13 知恵文学 
    14 黙示文学、その他 

    おわりに(二〇一一年一〇月 荒井章三) [337-338]

  • 世界でおそらく一番普及している本の入門書。

    ブログはこちら。
    http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4157230.html

  • 【レビュー】
    旧約聖書に対する理解を容易に深めてくれる一冊。本書の顕著な点の一つは、最終章にある文献リストである。
    【特記事項】
    ・荒井章三の私見によれば、文書資料説の根拠となっているモーセ五書内の記述の重複はタルムードにもあり、ユダヤ的な記述方法ではないか。
    ・14~15世紀にドイツのバイエルン地方やオーストリアで広く流布したと言われている「貧者の聖書」という写本群では、予型論的解釈が貫かれている。たとえば、怪力サムソンが真夜中に立ちあがって青銅の門を運んで行ったのは、キリストの復活を予型している、としている。
    ・聖書ヘブライ語は、ライオンについて6種類の単語を使い分けている。
    ・創世記2:5,15の「耕す」には「仕える」という意味がある。
    ・神名ヤハウェは使役形ではない。
    ・イスラエルにおいては一時期、ヤハウェの配偶女神がアシェラとされていた。
    ・ベオルの子バラムの存在はヨルダン川東岸の遺跡デイル・アッラーではっけんされたアラム語碑文によって確証された。
    ・provideは、ラテン語をみていくと、先を見る、という意味で、神が先を見て、備えてくださる、ということになった。
    ・詩編は「賛美」といっても嘆きの歌も多い。しかしそうではあっても嘆きから賛美に変わるパターンが多い。
    ・十戒で「あなたは・・してはならない」は原語の意味を汲むなら「あなたが・・することはありえないのだ」という意味。
    ・「旧約聖書の本文研究」
    ・「ヘブライ語聖書への手引き」
    ・ATD旧約聖書注解
    ・アメリカのインタープリテーションが「現代聖書注解」となって邦語になっている。
    ・「ハーパー聖書注解」

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