プシコ ナウティカ―イタリア精神医療の人類学

著者 :
  • 世界思想社
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (484ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784790716259

作品紹介・あらすじ

なぜイタリアは精神病院を廃絶したのか?その背景にどのような考えがあったのか。精神病院から地域への移行で何が生じたか。地域精神保健サービスの現場でいま何が行なわれているのか。イタリア精神医療の歴史と現状を展望し、「人間」を中心にすえた地域での集合的な生のかたちを描く。

感想・レビュー・書評

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  • 読前と読後で、人間と社会の関係についての考え方が決定的に変わった一冊。著者のイタリアに対する深い愛と尊敬が全編を通して感じられる。

  • イタリアでいかに精神科病院を廃絶して、病気を持つものたちがその人らしく地域で生活できるようになり、現在どのような実践がなされているかが詳細に書かれている。所々哲学者達の言葉が引用されているところがやや難解だが、何度か読み直せば理解できる。精神医療を批判するだけではダメで、精神病に罹患した人間をいかに受け入れていくかという社会の側の問題であり、病気もあって生きる生き方も人としての一つの生き方であるという本書の指摘が日本でも実践できれば、イタリアほどではなくとも、不要な精神科病院を無くしていくことはできるだろう。

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著者プロフィール

広島大学大学院社会科学研究科准教授、文化人類学、医療人類学。主要著書に、『プシコ ナウティカ——イタリア精神医療の人類学』世界思想社、2014年(単著)、『文化人類学の思考法』2019年、『身体化の人類学——認知・記憶・言語・他者』2013年(以上、世界思想社、共著)、『医療人類学を学ぶための60冊——医療を通して「当たり前」を問い直そう』明石書店、2018年(共著)、『Lexicon現代人類学』以文社、2018年(共著)、『世界の手触り——フィールド哲学入門』2015年、『動物と出会う I——出会いの相互行為』2015年、『自然学——来るべき美学のために』2014年(以上、ナカニシヤ出版、共著)、『医療環境を変える——「制度を使った精神療法」の実践と思想』京都大学学術出版会、2008年(共著)などがある。

「2019年 『トラウマを共有する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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