プシコ ナウティカ―イタリア精神医療の人類学

著者 :
  • 世界思想社
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (484ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784790716259

作品紹介・あらすじ

なぜイタリアは精神病院を廃絶したのか?その背景にどのような考えがあったのか。精神病院から地域への移行で何が生じたか。地域精神保健サービスの現場でいま何が行なわれているのか。イタリア精神医療の歴史と現状を展望し、「人間」を中心にすえた地域での集合的な生のかたちを描く。

感想・レビュー・書評

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  • イタリアでいかに精神科病院を廃絶して、病気を持つものたちがその人らしく地域で生活できるようになり、現在どのような実践がなされているかが詳細に書かれている。所々哲学者達の言葉が引用されているところがやや難解だが、何度か読み直せば理解できる。精神医療を批判するだけではダメで、精神病に罹患した人間をいかに受け入れていくかという社会の側の問題であり、病気もあって生きる生き方も人としての一つの生き方であるという本書の指摘が日本でも実践できれば、イタリアほどではなくとも、不要な精神科病院を無くしていくことはできるだろう。

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