アディクションとしての自傷‐「故意に自分の健康を害する」行動の精神病理‐

著者 :
  • 星和書店
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791107582

感想・レビュー・書評

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  • 精神科医による、自傷にかかわる論文集。
    本当に論文を並べてあるだけなので、この人の論文を読みたい!という人にはいいかもしれないけれど本としては無駄が多い。
    内容の重複はまだしも、文章の重複まで多々あるからダレる。

    内容は治療者側として精神疾患にかかわる人が読む雑誌にのせた論文で「自傷が専門じゃない治療者への啓蒙」を目的としている(と思う)。
    どこまでも精神科医から見た自傷理解だから、良心的な精神科医の視点ではあるけれど、当事者サイドの人が読んでも益はなさそうだ。
    治療者が何を考えているのか知る為の一助にはなるかもしれない。
    専門誌に載せる分にはいいけれど、患者サイドの人の目につくようなこういう形の本で手の内を明かしちゃう治療者はどうなんだろうとちょっと思う。
    自傷に接しやすい場の、関心や関係はあるけれど学術誌は読まない人にも見てほしいってことなのかな。

    男性の自傷や摂食障害、性的被害に触れられている。
    養護教諭や矯正機関など、自傷にかかわる(きちんとかかわってほしい)場にも目を向けている。
    アミティにもちょこっと触れられていた。

    その辺は良いんだけど、なんか論が甘い感じがする。
    たとえば「自傷と反社会性の相関」これ、あいだに「不幸せ」とか「自己肯定感の低さ」とかが入った疑似相関じゃないの?
    他にも調査対象の偏った調査など、わかってないというより書き忘れのようなゆるさが目立つ。

    「未開部族」「原住民」など言葉の用い方が不用意。
    「意外なことに」が多用されすぎなのも気になる。
    どれだけ想定してない(とみなしている)んだよ。


    このタイトルで手にとるなら、「自傷からの回復」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4622074621のほうがいい。

  • 面白い。

  • 2階書架 : WM165/MAT : 3410151771

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著者プロフィール

国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部部長兼薬物依存症治療センターセンター長。1993年、佐賀医科大学卒業。横浜市立大学医学部附属病院精神科助手などを経て、2004年に国立精神・神経センター(現、国立精神・神経医療研究センター)精神保健研究所司法精神医学研究部室長に就任。以後、同研究所自殺予防総合対策センター副センター長などを歴任し、2015年より現職。日本アルコール・アディクション医学会理事、日本精神科救急学会理事。著書に『よくわかるSMARPP』『薬物依存臨床の焦点』(金剛出版)、『アルコールとうつ・自殺』(岩波書店)、『自分を傷つけずにはいられない』(講談社)、『もしも死にたいといわれたら』(中外医学社)などがある。

「2018年 『薬物依存症』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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