よくわかるACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー) 明日からつかえるACT入門

  • 星和書店
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本棚登録 : 220
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791108190

作品紹介・あらすじ

メンタリストDaiGoさんも愛読、推薦!
セラピスト向けながらも、自分自身のメンタルを改善し、身近な人を助けられる一冊。

本書はわかりにくいと言われるACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)の臨床的概念をシンプルにわかりやすく解説する。クライエントとの対話例やメタファー、臨床に使えるワークシートが豊富で、本書を使えば明日からでもすぐにACTを臨床場面で使いこなすことができる。ACTをこれから学ぶ読者にとっての最良の入門書として、すでに実践している臨床家にとっては、自身の臨床の腕を更に上げるヒントが随所にちりばめられている。

感想・レビュー・書評

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  • 書店でACT関連の専門書をいくつか立ち読みし、最も平易かつ要点を押さえて書かれていたため購入。結果、超良書。
    ACTの理論をわかりやすく説明しているし、実際の面接場面で用いるテクニックが豊富に書かれているので、当方臨床心理士を目指す身としても繰り返し参考にしたい一冊。
    「ACTの実践における望ましい結果とは、価値に導かれたマインドフルな生き方であり、症状の緩和ではない」
    これは治療的側面が強い行動療法、認知行動療法の系譜の中でも画期的な、まさしく新世代の認知行動療法の考え方だろう。問題や症状を減らすそうとすると、かえってそれがその人の人生にとって重要な一部分となってしまうため、ネガティブなものとして捉えず、今ここを感じ、ただそこにあるものとする(マインドフルネス、アクセプタンス)。そして、それによるクライエントの生活への影響力を減らす。その結果、クライエントにとっての価値に沿った行動が増え、生活が豊かになっているか。その有効性を高めるための介入方法であるということが、この本によって理解できた。
    面白いと思ったことは、上記のような、症状の緩和を直接的なターゲットとするのではなく、その副産物としてみなすことである。これは、精神分析などのいわゆる洞察型と呼ばれる心理療法にも通じるところがあるのではないだろうか。それでも様々な効果が実証されているが、なぜボーナスとして症状が緩和されるのか、その仕組みをクライエントおよび社会にわかりやすく説明することが今後の課題だろう。

  • とてもためになる本だと思います。
    心理療法の中でもかなりいろんなものが取り込まれたように感じました。フォーカシング、解決志向アプローチ、セルフコンパッションとかの心理療法にも通じるものを感じ大変勉強になりました。アドラー心理学の哲学も組み込まれているようにも感じられ、セラピーをやる人は一度ならず二度以上読んでほしい。
    私が一番取り入れたい考え方は有効性という考え方でした。とても自分の本心を定めるコンパスとして役立つと思います。
    何回も読む本になりそうです!

  • メンタリストDaiGoさんが紹介して大ヒット!
    セラピスト向けながらも、自分自身のメンタルを改善し、
    身近な人を助けられる一冊とのこと!

  • セラピスト向けの専門書として書かれた,認知行動療法の技術書.
    自分に対して用いることは推奨されている(p.28)が,まえがきにあるように全編を読み切ってから試みるほうが良い(p.4).
    マインドフルネスの本やらブログやらを色々漁ったりしたが,この本が一番ちゃんと書かれているのではないかと思う.よく耳にする「今,ここ」などの標語は多くの場合文脈から切り取られていることが分かる.本書を読んでいくと,「今,ここ」などの標語はACTの中では,「Defusion=自分の試行,想像や記憶から自分を切り離すこと」のための道具立てらしいということが分かる.

    専門書なのであまり勝手なまとめ方をすると語弊があるかもしれないのでここではまとめない.

    以下は全編を読んだ上での備忘録。
    ---------------------------------
    悩みがあるときは自己と対話したり自分の認識を上書きしたり自己認識を把握したりしてしまいがちだが,本書は自分の認識と自己を切り離すという一段階メタな方法論を説明してくれるものである.

    個人的には「クリップボードのたとえ」(pp.21, 150)や「『良い自分/悪い自分』エクササイズ」(p.307)が自分の認識と相性が良かった。

    自己受容はACTにおいては自分への言い聞かせを通して形成するのではなく、自己評価(肯定的・否定的どちらも含む)からの脱フュージョンと、自分を他人と比較している思考からの脱フュージョンを繰り返す中で(副作用として)自然と促進されるもの。

    まず前提として「ACTでは、問題を引き起こすのは思考の中身ではなく、思考とのフュージョンであると考えている(P.37)」ので、(問題がたしかに起きているならば)思考からの脱フュージョンを目標にする。どうやらそのための補助的ゴールないし道具立てが「アクセプタンス」「今という瞬間との遭遇」「文脈としての自己」「価値の把握」「コミットされた行為」といったものらしい。

    「文脈としての自己」は心の中にある強力な資源であり、つらい思考や感情を観察できる場所であり、それを受け入れる余裕を作れる場所を提供する(p.314)。

  • 『うつのためのマインドフルネス&アクセプタンスワークブック』を読み始めていたので、同じテーマの本を同時に読んでみようと借りてみた。が、こちらはセルフヘルプ本ではなく、医療専門家が患者にACTを用いるための本だったため、中止。いつか読んでみてもいいかもしれないが。

  • ほとんど読む時間なく返却。未読扱いに戻す。

  • ,Act=Acceptance and Commitment Therapy。価値に導かれた行動であり、マインドフルな行動。本質は楽観主義。想像を絶する痛みや苦しみの中でさえ、生きる意義や目的、活力を見出すことはできる

    ・マインドフルネスとは、
    1)気づきというプロセスであり、考えるというプロセスではない。思考に巻き込まれるのではなく、今この瞬間、自分が体験していることに気づくことが必要。
    2)マインドフルネスにはオープンであることと好奇心の態度が必要。
    3)注意の柔軟性も必要。
    マインドフルネスとは意識的に生きるための芸術、心理的な弾力性(resilience)を高め、人生をより充実させるための奥深い方法。

    ・今この瞬間との接触とは、マインドフルネスの核をなすもの。

    ,価値とは自分は人生できるこれをやりたい、これを大切にしたい、いつもこんなふうなか行動したい、を言葉にしたよの(ステイトメント)、また日々の生活において私たちを導き、私たちの行動を動機づける「軸」となるもの(プリンシプル)。

    ・価値は今ここにあり、ゴールは未来にある。
    ・価値を正当化する必要はない。
    ・価値は優先順位をつける。
    ・価値は軽く持っているくらいの感覚がゆない(価値に固執しない)。
    ・価値は自由に選択できる。

    マインドフルネスエクササイズ
    ・Xを意識せよ。
    ・自分の思考を手放せ。
    ・自分の感情をあるがままに。

  • 心理療法のACT(アクセプタンス・コミットメント・セラピー)の詳しい解説と、実際のセラピーにおけるセラピストのための心構え

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著者プロフィール

医師・セラピスト、ストレスマネージメントを専門とする。自らもアクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)で不安との戦いを乗り越えた経験をもつ。著書『幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない(Hapiness Trap)』が30か国で読まれるベストセラーとなり、世界各地でマインドフルネスとACTのワークショップを行う。英国生まれで現在はオーストラリア・メルボルン在住。

「2021年 『自信がなくても行動すれば自信はあとからついてくる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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