メンタライゼーションでガイドする外傷的育ちの克服 〈心を見わたす心〉と〈自他境界の感覚〉をはぐくむアプローチ―

  • 星和書店 (2016年11月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (260ページ) / ISBN・EAN: 9784791109432

作品紹介・あらすじ

MBT(メンタライゼーションに基づいた治療)をやさしく学ぶ!

外傷的育ちとは、子どものころに身体的、心理的、性的な虐待を受けた体験、心や脳にダメージを与えるような養育体験とその影響を意味する。
本書では著者の豊富な臨床経験に基づき、いわゆる毒親、虐待などの外傷的育ちから生じる種々の心理・行動特徴について幅広く解説。適切なミラーリングと分離、メンタライズ力の成長を軸に、患者に安心感を与え心の成長を促す治療や支援方法を紹介する。 境界性パーソナリティ障害に対して効果が実証されていて、近年注目を集めているMBT(メンタライゼーションに基づいた治療)を平易に学べるよう構成された入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 分離うつが必然のように書いてあってなんか納得した。メンタライゼーションはそれなりにガイド下でやらないと危ないんだろうな。

  • 「今、ここ」を重視するアプローチ。
    クライエントが変化しても、それによって親、配偶者、他の人などの変化が必ず起こるわけではないし、それをコントロールすることもできないため、他者の変化ではなく自分自身と他者に対する反応の仕方を変えることによって解決しようとする、ということなのだと納得することができた。

  • 境界型パーソナリティ障害の治療には勿論、外傷がらみの障害への対応に極めて有用!多くの精神科関係者に薦めたい。

  • 私自身外傷的育ちであるという自覚があるので読んでみた。
    非常に興味深い内容で、「100%幻想」や被害者モード、加害者モードなど、読んでいて身に覚えのある点が多かった。
    私は支援職や福祉職に就いている身分ではないが、読んでいて重要な気づきが多かった。この本の内容に沿って言うなら、私はまだ分離うつを経験していないのかもしれない。
    また理解を深めるために再読したいと思う。

  • 日々にじわじわ効かせられるよう精進したい

  • メンタライゼーションの本の中では一番読みやすく、理解もしやすい。

  • 鬱で寝ているしかなかった時期に医者に勧められて購入したが、8ヶ月弱かかってやっと読めた。
    本当に読めてよかったと思う。

    引越しなどで通院が途絶えてなお、医者が残してくれた手がかりなどから何とか立ち直れたのも、この本があったからだと思う。

    この本は大事にカバーをかけ、ずっと家におきたい。それでたまに見返して、メンタライジングを定常化できているか確認して行きたい。、

  •  外傷育ちという呼び方を用いながら、対人面で傷つきやすさを持った人達が、こころと上手く付き合っていけるようにガイドする指南本です。専門用語でいえば、メンタライジングになるのでしょうが、難しい説明はなく、日常的な言葉や例えでわかりやすい本になっています。
     外傷育ちの人の抱える傷つきやすさの説明と、支援者向けの二部構成になっています。外傷育ちの人の抱える傷つきやすさの説明は、ご本人が読まれても参考になると思います。メンタライゼーションは専門ではありませんが、今後このエッセンスは日頃の面接に取り入れていきたいです。

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著者プロフィール

京都市生まれ。1995年,京都府立医科大学医学部卒業。
2004~2010年 京都府立医科大学大学院 精神機能病態学 助教。同大学附属病院精神科病棟医長。
2009年 ロンドン大学St. George校摂食障害部門留学。
2010~2013年 京都府精神保健福祉総合センター主任医師・京都府立医科大学大学院併任講師。
2013年~現在 いわくら病院。現在急性期治療病棟担当・診療科長,医学博士。


「2016年 『メンタライゼーションでガイドする外傷的育ちの克服』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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