家族が知りたい摂食症(摂食障害)のQ&A 115 家族教室の質疑応答から学ぶ支援のコツ

  • 星和書店 (2024年11月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784791111473

作品紹介・あらすじ

摂食症(摂食障害)の治療や支援において、家族の果たす役割は非常に大きいといわれています。本書では、摂食症の家族教室(家族会)での家族の声に応え、家族が疑問に思っている点をQ&A形式でわかりやすく解説。家族教室で実際に話し合われた300を超える質問の中から、115の質問を厳選しました。
基本的な知識を得られる質問もあれば、もっと踏み込んだ、家族の事例として具体的に困ったことを相談している質問もあります。幼い子や思春期の子、成人した30歳近い子どもなど、幅広い年代の子を持つ親たちの道しるべになる一冊です。
家族のほか、学校や医療現場などで支援にあたっている方々にも、役立つ内容です。

感想・レビュー・書評

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  • 女子栄養大学図書館OPAC▼https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000074515

  • 1. 家族の役割
    - 家族の協力が治療において重要: 家族が治療に積極的に参加することにより、良好な転帰が得られる。
    - 家族支援の必要性: 家族教室や家族会が全国的に増加し、家族が抱える疑問に応える場が提供されている。

    2. 治療アプローチ
    - Family-Based Treatment (FBT): 特に児童・思春期の神経性やせ症や過食症の治療において有効とされる。
    - 食事療法の重要性: 定期的に食事を摂ることが過食を防ぐために重要であり、食事のリズムを整えることが求められる。

    3. 家族のサポート方法
    - 不安感の軽減: 過食があっても周囲が「大丈夫」と声をかけることで安心感を与えることが重要。
    - 受容的な姿勢: 食べる意欲を引き出し、本人のペースを尊重することが大切。

    4. 質疑応答の場
    - 質問コーナーの設置: 家族が持つ多様な疑問に専門家が即座に回答し、情報を共有する場を提供。
    - 具体的な体験の共有: 参加者が自らの経験を語り合うことで、共感や理解を深める機会が設けられる。

    5. 治療の進行と課題
    - 治癒のプロセス: 治療には時間がかかるが、家族の支えがあれば回復が促進される。
    - 精神的な成長: 摂食症の治療を通じて、精神年齢が上がり、自己表現ができるようになることを目指す。

    6. 具体的な支援策
    - 物理的距離の調整: 家族が物理的に距離を取ることで、本人が自立する機会を与えることが効果的。
    - 心理的サポート: 本人が抱える恐怖感や不安に寄り添い、その感情を理解する姿勢が重要。

    7. 教育と啓発
    - 摂食障害の理解促進: 家族や周囲の人々が病気の特徴を理解し、適切な対応を行うための教育が必要。
    - 専門的支援の活用: 医療機関や支援センターとの連携を強化し、必要なサポートを受けられるようにする。

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著者プロフィール

たかみやこころのクリニック院長。大分県出身。1991年、神戸大医学部卒業後、発達障害、小児心身症、小児摂食障害、小児がん、婦人科がん、産前産後のコンサルテーション、学校との連携などを中心に総合病院にて診療。定年退職後2016年8月にクリニックを開設。日本摂食障害学会理事、日本摂食障害協会参与、子どものこころ専門医、日本精神神経学会指導医、日本心身医学会指導医。

「2019年 『摂食障害の子どもたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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