ユリイカ2010年2月臨時増刊号 総特集=中村佑介 イロヅク乙女ノユートピア
- 青土社 (2010年2月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784791702053
感想・レビュー・書評
-
中村佑介さんの少年時代から現在までみっちり書いてます。
高校時代の絵まで入っていて…!!
何より表紙がめんこいめんこい!
細部まで凝っています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ユリイカによる、イラストレーター・中村佑介の特集号。
前半は、本人の経歴や作品のバックグラウンドを追ったロングインタビューである。
しかしこの号の醍醐味は、“中村佑介”を単なる一人の画家としてではなく、彼が放つ世界観や彼を取り巻く文化に多角的に着目している点であり、その独特の作風の産物を複数の人物が客観的に認識・評価している所にある。
特に「京阪神アンダーグラウンド」と名付けられた章の論考(樋口ヒロユキ氏・千野帽子氏による)は、彼の作風を都市観やサブカル面から鋭く分析しており、大変面白い。
阿倍野・出町柳周辺の文化、ミュシャから始まるアール・ヌーヴォーの女性像、ムーンライダース、阪神間モダニズム、ヴォーリズ…
文中に現れるこれらのワードが気持ち良い程ピタッと当てはまる。見事な論考である。
抒情的な少女像を描く画家として、中村は竹久夢二や中原淳一の系譜を継いでいるが、彼の作品は、もはや紙だけでなく多様なメディア上に波及している。
現代が求めるノスタルジアの表現者としての中村に迫るならば、この号は必読だろう。
21世紀と大正昭和を往来する“昭和90年代の”懐古趣味少女の端くれとして、興味深く読んだ一冊である。 -
やっと読めました。中村佑介さんのラフスケッチや作品は勿論、村田蓮爾さんとの対談まで載っていて、お二人のファンである自分には大変貴重な一冊になりました。「Blue」以降の作品も多数載っていて、画集までいかずとも充実感があり、買って損無しです。
-
まだ読んでる途中です。やっぱ中村さんの絵好きだー!!
デッサン力ってやっぱ大事ですね。 -
様々なイラストを手掛ける中村さんの思いがぎゅっと詰まった一冊です。
インタビュー本とも言いますが。
定期的にやってくるスランプも、
冊子の中のたくさんの言葉が励ましとやる気につながります。
やはり、上達するにはデッサンなど地道な努力が必要なんだと身にしみました。 -
知人の店にて発見、通読。様々な人から見た作品への想い、アーティスト自身の想い、それらの変遷。言葉にできないものを思った。
-
出会いって大切。
人を動かす人って、やはりどこかインパクトがある。
昭和90年代って表現の仕方がいい。
林静一
アールヌーヴォー
(図書館で発見)