ユリイカ2011年2月号 特集=ソーシャルネットワークの現在 Facebook、twitter、ニコニコ動画、pixiv、Ustream・・・デジタルネイティブのひらく世界
- 青土社 (2011年1月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784791702190
感想・レビュー・書評
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『ユリイカ2011年2月号』より
『ガラパゴスな日本のネット界に開国を迫る
黒船ネットサービスの歴史』
加野瀬未友
・概要
blog,orkut(とその類似であるmixi,GREE等のSNS)、ソーシャルブックマーク、
youtube,ニコニコ動画、ustream,twitter,等、
新しいネットサービスが登場すると
「こんなの誰も使わない」と言われてきた。
blogは「個人サイトでの情報発信文化が元々あるので流行らない」
SNSは「招待制というシステムは日本に合わない」
twitterは「何に使ったらいいか不明」
というようにである。
しかしこの様なサービスは、極端にネットワーク外部性が働くので、
結局流行るとみんなやるようになる。
これらのサービスも、一番批判していた人たちが、
結局一番利用するようになった。
twitterの事例は
『Twitter面白くないの系譜』量産型ブログ
http://d.hatena.ne.jp/tomozo3/20100707/1278474036
にて今でも参考になる。
・考察
「facebookは実名制だから日本では流行らない」
という意見はよく聞くが、
結局はいかにキャズムを超えて
ネットワーク外部性を獲得するかになるのでは。
そのキャズムを超える戦略は大切だが、
超えてしまったら流行らない理由はもう
関係なくなってしまうのだろうと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ソーシャルゲームについて考えるために読み進めているが、小林弘人さんと濱野智史さんの対談が興味深い。シェア=プラクティカルな共産主義といった定義などなかなか刺激的。
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濱野智史+小林弘人 - ソーシャルネットワークの可能性
さやわか - 「現場」の「現在」
今井晋 - ランキングとレイティング
が面白かったです。(掲載順) -
ビジネスでないソーシャルネットワーク
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興味深い論考のオンパレード。震災後に出ていたらその話題に引っ張られて、もっと凡庸な論文集になっていたんだろうけど。逆に、震災インパクトからフリーな分、リアリティーをもっている。わかりやすい文章が多いのでオススメです。
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特にソーシャルゲームについての考察が面白かった。
コンテンツとして優れているのではなく、ビジネスとして優れている。
パッケージゲームの製作者からしたら、同列競争的に見られるのはたまらんでしょうね。ホント暇つぶし以外の何者でもない。と思う。 -
そういえばこれけっこうわかりやすかったよ