ユリイカ2011年5月号 特集=角田光代 明日に向かって歩くのだ

  • 青土社
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791702220

感想・レビュー・書評

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  • 角田さんの本は結構読んでると思ってたけどまだまだ読んでないのがたくさんあった。
    とりあえず、色んな人が(ご本人も)挙げている「エコノミカル・パレス」は読むべし、だな。

    配偶者である河野丈洋と、中村航、長嶋有との対談が面白い。「角田さんの必殺性」
    これだけたくさんすごい小説を書いていて、本人はそんな素敵だなんて、ずるい。笑

    書き下ろし短編「四月一日」、松田青子「本当の少女漫画脳の使い方」も面白かった。
    ちょっと難しい分析はナナメ読み。
    色々著作を読み直してから、もう一度手にしたい本でした。

  • 文芸誌の「角田光代」特集は必ず買うようにしている。今回は「ユリイカ」ということで、解説がちょっと自分には難解で、消化するのに時間を要してしまったが…。ユリイカならではの解釈に、なるほどそういう見方もあるのかと新鮮であった。
    ほどよいユルさで楽しく読めたのは、本人に加え、親交のある作家の長嶋有・中村航・そして旦那様(!)の河野丈洋による対談。河野氏との馴れ初めも語られており、ファン必読ですぞ!!
    そして、文芸誌の角田特集でほぼ必ず載る、本人インタビューと全作品解説。今回は両方とも千野帽子が担当。ツボを心得た質問、そして解説!しかも全作品解説には、コバルト時代の彩川杏名義作品の解説も収録されており、さすがです、嬉しいです!彩川時代の本は一冊だけ読んだことがあって、すごく面白かったんだけど…復刊してくれないかとひそかに願っているのだが。
    対談で長嶋有が「2000年以後の角田さんは今に至るまで快進撃を続けてるし、それは角田ファンとして嬉しいことだけど、なんかすごい不機嫌だった『90年代角田』こそ知ってほしいみたいな気持ちがあるんだよね。(中略)決して心地いい読書じゃなくて、ヒリヒリしてるような感じなんだけど。」と述べているが、私も激しく同意である。直木賞以降の角田作品から読み始めた人にはとっつきにくい作風かもしれないけど…このヒリヒリ感こそ角田作品の原点と思うのだ。当時の作品をまた再読したくなったなぁ。
    ゆるやかに進化しつつも、芯はぶれない角田さん。「知ったような気がするものでも、知っているとは書かない。」そんな姿勢で生み出される、これからの作品が楽しみですよ。

  • 角田作品を様々な著名人が「あーでもない、こーでもない」と説明を綴る本作。

    角田さんの作品は無条件に信頼して手に取ってしまう。

    満足する時もあるし、時にはハマらなかったりもするけれど、何気無い日常の生活を描写する彼女の表現力、感性は読了後に満足感を与えてくる。

    この論評集を読むと、色々な観点をまた与えてくれるので、また角田さんの作品が読みたくなる。

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プロフィール

角田 光代(かくた みつよ)。
1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
1990年、「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞し、小説家としてデビュー。受賞歴として、1996年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞を皮切りに、2005年『対岸の彼女』で第132回直木三十五賞、2007年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、2011年『ツリーハウス』で第22回伊藤整文学賞、2012年『紙の月』で第25回柴田錬三郎賞、同年『かなたの子』で第40回泉鏡花文学賞、2014年『私のなかの彼女』で第2回河合隼雄物語賞をそれぞれ受賞している。
現在、小説現代長編新人賞、すばる文学賞、山本周五郎賞、川端康成文学賞、松本清張賞の選考委員を務める。
代表作に『キッドナップ・ツアー』、『対岸の彼女』、『八日目の蝉』、『紙の月』がある。メディア化作も数多い。

角田光代の作品

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