ユリイカ 2015年9月号 特集=男の娘-“かわいい"ボクたちの現在

  • 青土社
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791702947

感想・レビュー・書評

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  • 【版元】
    定価:本体1300円+税
    発売日:2015年9月
    ISBN:978-4-7917-0294-7

     メディアの中、そして街中いたるところに、<男の娘>がいる! !
     〈男の娘(おとこのこ)〉――『ストップ!!ひばりくん』から『変[HEN]』、『ハヤテのごとく』……
     マンガやゲーム、さまざまなフィクションに描かれてきた“少女に見まがうばかりの少年キャラクター"に対して用いられてきた呼称は今日、より現実的な領域におけるスタイルとしても多面的に実践されるようになっている。コスプレなどのパフォーマンスや祝祭的な女装イベントを通して趣味と実存を彫刻していくそのありかたは、あるいはこれまでの「女装」という行為の一面を書き換えることになるかもしれない。源流としての神話や歴史、コンテンツに現れる表象の分析、創作者たちの対話から〈男の娘〉をめぐるまなざしとその営為に迫る。
    http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=2206


    【目次】
    ■人生に関する断章*44
      西鶴『武家義理物語』を読む/中村稔

    ■記憶の海辺——一つの同時代史*5
      「プラハの春」前後 あるいは才能の行方 /池内紀

    ■[新訳]ステファヌ・マラルメ詩集*最終回
     君の歴史に入り込むのは 他二篇/ステファヌ・マラルメ 訳=柏倉康夫

    ■詩
      百年と蝉は鳴く/三角みづ紀

    ■耳目抄*333
      私の平成二十七(二〇一五)年八月/竹西寛子


    特集*‘’男の娘''  “かわいい”ボクたちの現在

    【対談】
    女装男子は一日にしてならず、いわんや男の娘をや  /ふみふみこ+秀良子

    【常に傍らにありし者たち 】
    トランスジェンダー文化の原理 双性のシャーマンの末裔たちへ/三橋順子
    “男性差別”社会の癒やし 女装男子の歴史と現在/佐伯順子
    「女の子になりたい男」の近代 異性愛制度のなかの〈男の娘〉表象/樋口康一郎


    【別なきもののパンセ】
    超克される性/別 〈男の娘〉という存在論/大島 薫 聞き手=編集部
    〈かわいい〉をめぐるエポケーとその諸条件/阿久津愼太郎
    男の一生よりも刺激的な女の一夜/さつき
    女装と男の娘の容姿と身体/あしやまひろこ
    自由と抑圧のはざまでかわいさを身にまとう/田中東子
    ヘルマフロディトスの身体 オブジェとしての男の娘は如何にして誕生し、何を求めるのか/柴田英里

    【攪乱される描画】
    境目と境界の漸近線 『境界のないセカイ』の向こう側/幾夜大黒堂 聞き手=編集部

    大きな声ではいえないオトコノコ漫画の秘密/永山 薫

    彷徨う者たちの倫理 来るべき志村貴子論のために/日高利泰
    BLに「男の娘」がいないわけ 「BL進化論」の立場から考える /溝口彰子
    男の娘のメカニズム その見られ方、読まれ方/泉 信行

    【または“愛”の名において 】
    “オトコノコ”はどこにいる/井戸隆明 聞き手=編集部
    魅せ(られ)た男たち 《男の娘》一〇年の軌跡/椿かすみ
    「男の娘」への愛と傷と鏡/水野 麗
    彼女から生えているのは「ぼくのと同じちんぽ」だ/二村ヒトシ

    【〈男の娘〉はどこにでも】
    ショタ・女装少年・男の娘 二次元表現における「男の娘」の変遷/吉本たいまつ

    ■今月の作品
      薪野マキノ・佐野玲子・城木信・佐々木貴子・サトウアツコ/選=藤井貞和
    ■われ発見せり
      子産み、苦痛と快楽/宮澤由歌

  • それぞれの著者がそれぞれの視点での分析を加えているけれど、「男の娘」が包含する定義が明確でないことから、分析の対象にかなりバラツキがある。
    エンターテイメントとして、とても楽しめた。

  • 特集 男の娘ーかわいいボクたちの現在

    評論
    ・澤口彰子「BLに『男の娘』がいないわけ 『BL進化論』の立場から考える」
     『魚住くん』シリーズ(榎田ユウリ)

  • 3日間かけて、やっと読み終えました。それだけすごいボリュームです。
    内容は「男の娘」を学術的に分析したり、実際に携わっている人のインタビューや考え方を聞いたりといったものです。
    似たような結論が多いのが若干気になりましたが、どれも説得力があって、とてもよかったです。
    「男の娘」愛好家の人なら必読の本かもしれませんね。

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著者プロフィール

1982年8月18日生まれ。しし座O型。2006年、4コママンガ『ふんだりけったり』で第11回「Kiss」ショートマンガ大賞・佳作を受賞してデビュー。「COMICリュウ」2011年3月号掲載『女の穴』でストーリーマンガデビュー。2011年9月に刊行された処女コミックス『女の穴』(徳間書店)は各方面で大反響を呼び、2014年に実写映画化された。「COMICリュウ」2012年5月号より『ぼくらのへんたい』連載開始。現在も好評連載中。他のコミックスに実写映画原作でもある『恋につきもの』(徳間書店)『さきくさの咲く頃』(太田出版)『そらいろのカニ』(幻冬舎コミックス)『めめんと森』(祥伝社)『さくらの園』(秋田書店)『人工精霊タルパちゃん』『ふんだりけったり』(共に講談社)『神主さんと僕の彼女』(集英社)がある。

「2016年 『ぼくらのへんたい ⑩』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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