ユリイカ 2024年1月号 特集*panpanya ―夢遊するマンガの10年―

  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791704422

感想・レビュー・書評

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  • 【panpanya】パンパンヤとは? 年齢・性別非公開の異才の漫画家 現代のつげ義春? 独特の画風とストーリー、絶妙な観察眼が魅力 | 特選街web
    https://tokusengai.com/_ct/17485891

    青土社 ||ユリイカ:ユリイカ2024年1月号 特集=panpanya
    http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3880

  • さいこう(語彙

    カシワイ氏と竹本泉氏のpanpanyaマンガが読めるの最高ですな
    他の漫画家さんたちもpanpanya氏の雰囲気をよくつかんで描かれてるのすごい
    荒岸来穂氏のホームズ的(探偵と相棒)見地からの評論もおもしろかった作中の説明口調好きなんだけどそういうことかなるほど

  • そもそもユリイカがどういう雑誌だったか覚えていなかったので、panpanya特集と言っても一部だろうと思ったけど、それでもpanpanyaファンなので買ってみた。と、読み始めたらいきなり全然panpanyaじゃない、追悼文や詩などが50ページほど載ってて、あれ?と思い始めたときに唐突にpanpanya絵がガンガン載ってきてウホホイとなる。
    そして、まあ、特集つってもほどほどの量だろうからあまり期待はしすぎないようにしよう…と読み進めていったら全然特集が終わらない。そしてそのまま最後まで突き抜けてしまった。
    本の作り方やルールはよくわからないが、特集なら最初から特集を置いて、他のやつは後ろに持ってきたほうが良いのではないかと思ったがまあ、いろんな理由があるのだろう。

    ほとんどの著者さんたちは知らなかったが、漫画家の方々や、「ファミレスを享受せよ」のおいし水さんは知ってた。まあ、知ってる知らない関係なく、全員がpanpanyaファンというソウルメイトなので、そんなマブダチの書いた文章はなんでも面白いのである。

    いや、冗談抜きで自分がpanpanya作品をなぜ楽しめているのかがありとあらゆる方法で言語化されてて膝を打ちまくる本になっている。「そう、それが言いたかったんだよ」とドヤ顔をして同意する、首を振るだけの機械と化しながら読んでた。
    自分はほぼ全員同意マシーンになってたが、こんだけ多くの人が語ってりゃ、誰か一人は自分の思いと合致する人もいるはず。合わない人はまあ、そういう考え方もあるよなと思っときゃいい。それは考えすぎではと思ってしまう人もいたが、作者のインタビューや対談を読んだあとだと、考えすぎな方が合ってるのかもしれない。

    例えば…
    ・単純な顔に見えて案外難しい。主人公も、魚とかの顔も。無表情に見えてちょっと線がずれると笑ってしまったりする。
    ・手塚治虫作品だとキャラクターが生々しいのに対し、panpanyaキャラクターは肉がなく薄いので読者がコントロールできる操作キャラ感がある。
    ・背景が緻密で、人物がシンプルという、解像度の違いで読者が自らを投影しながら作者のエッセイを楽しめる。
    ・作品内でゴリゴリと細かく描かれた風景は実際には存在しない画角や風景だったりするのに、なぜかそこを歩いたような気がしてくる。
    ・日常の謎と日常の異化。探偵ものも同様に謎を探してそれを解くが、panpanyaは別に解かない。謎がそのまま残る。そしてそれが良い。
    ・赤瀬川原平、藤森照信などの路上観察学会というキーワードが何度か出てきて、作者の観察眼の鋭さをべた褒め
    とかまだまだあるけど、まあ全部完全同意なのであんまり例を書き残してない!

    で、ユリイカを読み終えたあと、全単行本を読み直してみた。
    でもあまりにスッと読めてしまうためか、ユリイカで読んだ考察的な内容を思い返すことが一切なかったぜ!あ、でもやけにリアルなカニや動物が出現することがあるが、主人公が触れると急に簡単な絵柄になる。これまでは特に理解してなかったが、これが異界の向こう側とこちらがわということか。

    とりあえず装丁に関してはしっかり見直してみた。
    一冊目の足摺り水族館だけは確かに出版社が違い、それ以降は全部似たような装丁になっていた。
    この足摺り水族館のざらざら装丁がものすごく好きなのだが、新しいバージョンでは違うらしい。自分のはザラザラではあったが、帯のテキストが初期版ではなかった。第三版だったのでそのあたりで変更があったのか。
    二冊目以降は、カバーを外すとタイル壁や石垣など、パターン化されたデザインの写真を使っており、それに合わせて紙の材質やデコボコ加工がされていて、めちゃめちゃ手がかかっている。カバーを外したままだと学術書に見えないこともない。
    このあたりも全部作者が監修しているらしい。勉強になるわ―、ユリイカ。この学びがなんの役に立つかというと、立たないのがまた素晴らしいのである。役に立つとか立たないとか、そんなことはねぇ… どうでもいいんだよ!面白いんだから!

    ユリイカの最後に、全単行本解題が載ってて、読み直した今だと本編の解題オマージュということがわかった。愛だなぁ。
    ということで、全部読み直したあとに改めて読み直してみた。言い方がややこしいな。

    全部読み直して、特に好きなエピソードを挙げてみる。もはやユリイカ関係ないけど。
    ・innovationで、自転車とか機械周りが黒田硫黄感あって好き。
    ・いつもの所で待ち合わせは最初に読んだときに既に好きだったが、解説のあと改めてじっくり読んでみると奥の空き地がパーキングになってたりして更に良かった。
    ・おむすびの転がる街は詳細な考察と、実際におむすびころりんが存在している異界が交じる感じがとても心地よい。
    ・筑波山観光不案内を再読して、せっかくつくばの近くに実家があるんだから次の機会に登山してみたいしガマの油も欲しい…かもしれない。
    ・電柱ロープウェイ良すぎる。真似してみたい。
    ・カステラ風蒸しケーキ、作ってみるか。というかまずは実物を買ってみないと。ヤマザキストア、どっかにあったかな。
    ・ビルを育てるやつも良い。こういう当たり前のように虚構を語るシリーズは好きだなぁ。

  • panpanyaさん特集号。じっくりと読む。その論考で言及される漫画を確認するのに忙しかったな。
    インタビューのほかに、可児洋介、細馬宏通、春日武彦、イトウユウ、本橋仁各氏の論考が興味深かった。
    というか、ひとりの漫画家の論考がこんなに幅があるなんて!それもまた面白い。

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著者プロフィール

漫画家。作品集『模型の町』『魚社会』(白泉社刊)ほか。ホームページ https://www.panpanya.com/

「2023年 『代わりに読む人1 創刊号 特集:矛盾』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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