ユリイカ 詩と批評 特集 ハン・ガン (2025年1月)

  • 青土社 (2024年12月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784791704569

みんなの感想まとめ

深い歴史的背景を持つ作品であり、現代韓国の闇を掘り下げることで、読者に強烈な印象を与えます。著者は、国家暴力事件を扱った作品を通じて、民主化の過程での人間の新たな発見や共同体の生の輝きを描き出していま...

感想・レビュー・書評

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  • ハンガンさんは書く人であり読む人でもある。
    最近チョ・ヘジンさんの『光とメロディー』、キム・エランさんの『このうち一つは嘘』を読み終え、今はユーディット・シャランスキーの『失われたいくつかの物の目録』とルソーの『植物学講義』を交互に読んでいます。

    ノーベル賞のコメント
    「毎日遺体が運ばれてくるような日常があるのにお祭り騒ぎする気にはなりません。」

  • とても読み応えがあって、まだ消化しきれていないのだが、特に岩川ありささんの「傷と回復について」がよかった。ただただ耐える忍耐ではなくて、傷をなかったことにはしないという強い意志をもって生きていく。そういう可能性、光、希望を感じられて。もうこれ以上壊さないという誓いという言葉が響いた。

    斎藤真理子さんと宮地尚子さんの対談を読んで、『菜食主義者』を再読したくなった。というか、全ての作品を。読み取れてないところもあるし、時間をかけて深めていけたら。
    個人的には、『ギリシャ語の時間』は苦手な作品でモヤモヤ感が残っているので、再挑戦してみたい気持ちもある。

    金ヨンロンさんの評論もよかった。韓国でハン・ガンがどう読まれてきたか、批判的見解があることも知れてよかった。苦痛という方法に対する問題提起は、たしかに。終着点ではないし、これからも模索が続いていくのだなと。

    そして、奈倉有里さんの「傷みの記憶を共にする」では、短いながらも、ロシア語圏でハン・ガンがどう読まれてきたかを知ることができる。相変わらず奈倉有里さんの言葉はあたたかい。つながっている感じがする。

  • Han Kang – Facts – 2024 - NobelPrize.org
    https://www.nobelprize.org/prizes/literature/2024/han/facts/

    【対談】斎藤真理子×宮地尚子!

    青土社 ||ユリイカ:ユリイカ2025年1月号 特集=ハン・ガン
    http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3998

  • ・ハンガンは韓国現代史の闇として長く封印されてきた国家暴力事件を『少年が来る』(1948年、米軍占領下で島民が虐殺された済州四・三事件)『別れを告げない』(1980年の光州事件)で扱った。
    ・民主化の経験の核にあるのは新しい人間を発見する瞬間(経験したことのないレベルの共同の生の輝きに内側から強く揺さぶれらる瞬間)だったのかもしれず、だからこそ軍事独裁の権力は人々の政治的身体から生物学的身体を分離して、獣の生を現出させようとしたのかもしれない。

  • 大阪樟蔭女子大学図書館OPACへのリンク
    https://library.osaka-shoin.ac.jp/opac/volume/712094

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